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【韓国】NCソフト、ブルアカ元開発陣の新作をコミケ108に出展。騒動で消えたProject KVから2年、舞台は1889年の東京

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/14
最終更新 2026/07/14
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【韓国】NCソフト、ブルアカ元開発陣の新作をコミケ108に出展。騒動で消えたProject KVから2年、舞台は1889年の東京

3行サマリー

  • 韓国NCソフトがパブリッシングする新作RPG『アストラエ・オラティオ』が、8月15日〜16日のコミックマーケット108に企業ブースで初出展する
  • 開発元ディナミスワンはブルーアーカイブ元スタッフの会社。前作Project KVは2024年9月、公開からわずか3週間で盗作疑惑により開発中止となった
  • 新作の舞台は魔法で発展が加速した1889年の東京。日本のオタク市場への全振りを、日本のファンがどう迎えるかが焦点になる

NCソフトの新作『アストラエ・オラティオ』、8月15日からのコミケ108に企業ブースで初出展

韓国のゲーム大手NCソフトは7月3日、新作サブカルチャーRPG『アストラエ・オラティオ』(開発:ディナミスワン)が、8月15日〜16日に東京ビッグサイトで開かれるコミックマーケット108に企業ブースで参加すると発表しました。会場では公式アートブックを含むグッズを頒布し、来場者参加型のイベントも予定。『リネージュ』で知られるNCソフトが、同人文化の総本山であるコミケに新作サブカル作品を持ち込む。この組み合わせ自体が、韓国ゲーム界隈でちょっとした話題になっています。

ルリウェブ報道:公式アートブックを頒布、タイトル初のオフラインイベントに

元ネタ㈜엔씨 ‘아스트라에 오라티오’, 일본 코믹마켓 참가(ルリウェブ / 2026-07-03)

이번 코믹마켓 참가는 ‘아스트라에 오라티오’의 첫 오프라인 이벤트다. 엔씨는 이번 행사를 시작으로 이용자와의 접점을 확대할 계획이다。(今回のコミケ参加は『アストラエ・オラティオ』初のオフラインイベントだ。NCは本イベントを皮切りにユーザーとの接点を広げていく計画だ)

発表と同時に、公式Xではアートブックのサンプルイメージも先行公開されました。主要キャラクターの初期コンセプトや設定資料が収録される予定です。さらに9月の東京ゲームショウ2026にもNCソフトが本作を出品することが参加企業リストで判明しており、この夏から秋、日本での露出を一気に増やす動きです。

開発元はブルアカ元スタッフのディナミスワン。Project KVは公開3週間で中止になった

ここで効いてくるのが開発元の来歴です。ディナミスワンは2024年4月、『ブルーアーカイブ』を手がけたネクソンゲームズMXスタジオの元スタッフらが設立した会社。初企画のProject KVは2024年8月19日に発表されるも、キャラクターの頭上のヘイローや学園都市という舞台設定などブルアカとの類似が次々と指摘され、わずか3週間後の9月8日に開発中止と全資料の削除が発表されました。その後もネクソンの内部情報持ち出し疑惑で2025年2月に警察の家宅捜索を受け、同年10月には関係者が検察に送致されたと報じられています。

普通ならここで消えていてもおかしくない会社に手を差し伸べたのがNCソフトでした。戦略的投資とグローバル販権の確保を発表し、2026年5月7日に公開されたのが本作『アストラエ・オラティオ』です。韓国最大のゲームコミュニティ、ルリウェブのコメント欄では「企業ブースだとわざわざ書いてるあたり、KVのとき個人ブースで出ようとして恥をかいたのがよほど堪えたらしい」(推薦36件)、「日本でもNCは嫌われてる。リネージュとブレイドアンドソウルの悪名は轟いてるし、NCジャパンの麻雀ゲームも課金が狂ってると引かれてた。果たして金になるのか」(推薦25件)と、祝福より皮肉が先に立つ空気です。

日本の反応は「スタレそっくり」と辛辣。それでも舞台は1889年の東京

日本側でもInside GamesやYahoo!ニュースがコミケ出展を報じましたが、5月のタイトル公開時点での日本のネット上の反応はかなり手厳しいものでした。キャラクターデザインには「1990年代かよ」「レイアースやん」「スタレそっくり」、PVのCGには「MMDみたい」という声が並び、ブルアカファンからは「因果応報」という言葉まで飛び出しています。KV騒動の経緯は日本でもAUTOMATONなどが逐一報じてきたため、この会社は最初から「訳あり」の目で見られているわけです。

それでも本作が勝負を懸けるのは日本市場です。舞台は魔法などの特異現象で技術発展が加速した1889年の東京という改変歴史もので、公式サイトには東京タワーやお台場への言及もあります。明治の東京にオタク文化の聖地コミケ。設定から販路まで、ここまで日本に全振りした韓国産タイトルは『勝利の女神:NIKKE』やブルアカの成功以降でも珍しい部類です。コミケ108には本家ブルアカもYostarブースで出展するため、袂を分かった両者が同じ会場に並ぶ構図にもなります。

コミケ出展は再起の一歩か、火中の栗か。8月のビッグサイトが試金石になる

盗作疑惑で一度消えたスタジオが、大手の資本を得て、批判の震源地だった日本のど真ん中に乗り込む。美談とも無謀とも取れる話ですが、確かなのは、韓国のサブカルゲームにとって日本のオタク市場がもはや避けて通れない主戦場になっているという事実です。正直なところ、コミケの一般参加者の大半は開発会社の来歴まで気にしません。目の前のアートブックの絵が好みかどうか、それだけで足が止まる世界です。列ができるのか、冷ややかに素通りされるのか。8月15日の東京ビッグサイトが、この会社の二度目の初陣を採点します。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。