📊 3行サマリー
- EVO公式が東南アジア初の本戦「EVO Singapore 2027」を開催確定として公式イベントページに掲載(時期はTBA)。
- 直前の5月1〜3日、東京で開かれたEVO Japan 2026がストリートファイター6で7,168人参加のギネス世界記録を樹立、12タイトル合計1万人超・賞金3,000万円の規模だった。
- EVO Japan優勝はZETA DIVISIONの山口えいすけ選手、賞金400万円とCapcom Cup 13・EWC 2026出場権を獲得。EVO主要12タイトルの大半(SF6・鉄拳8・GG Strive・グラブルVS・KOF XV・バーチャ5 R.E.V.O.)が日本IPで、シンガポール本戦は日本格ゲー勢の海外主戦場拡大を意味する。
EVO Singapore 2027、東南アジア初の本戦として公式確定
世界最大の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series(EVO)」は、シンガポール初開催となる「EVO Singapore 2027」を公式イベントページに正式掲載した。EVOが本戦を置く都市はこれまでラスベガス(フラッグシップ)・東京(EVO Japan)・ニース(EVO France)の3カ所のみで、シンガポール本戦は東南アジア地域で初めて常設される本戦になる。開催月日はTBA表記だが、運営は「2027年早期」を見込んでいる。
5月のEVO Japan、ストリートファイター6が7,168人参加で世界記録
元ネタ:Evo Japan 2026 Presented by Levtech Sets a GUINNESS WORLD RECORDS Title with Street Fighter 6(BIFUTEKI / 2026年5月3日)
GUINNESS WORLD RECORDS has officially declared the largest tournament for a single fighting videogame, consisting of 7,168 Street Fighter 6 competitors, during Evo Japan 2026 presented by Levtech, in Koto, Tokyo, Japan on May 1-3, 2026.
シンガポール本戦に向けた最大の前哨戦は、ちょうど2週間前に終わったばかりのEVO Japan 2026だ。ストリートファイター6だけで7,168人がエントリーし、単一格闘ゲーム大会としてギネス世界記録に認定された。前記録はEVO 2023ラスベガスの7,083人で、ストリートファイター6が3年で自己記録を塗り替えた格好だ。12タイトル合計の参加者は1万人超、賞金総額は3,000万円規模に達した。EVO担当ジェネラルマネージャーのRick Thiher氏は「記録更新を超えて格ゲーコミュニティへの賛辞だ」とコメントしている。
EVO Japan優勝は山口えいすけ、賞金400万円とCapcom Cup出場権を獲得
EVO Japan 2026のストリートファイター6部門で頂点に立ったのは、eスポーツチームZETA DIVISIONに所属する山口えいすけ選手。グランドファイナルではPunk(Victor Woodley)を3-1で下し、賞金400万円に加えてCapcom Cup 13とEsports World Cup 2026の出場権を手にした。山口選手はキャラクター「マイ」を主軸にしており、tier 1大会では今回が初優勝。日本人による地元優勝という結果は、シンガポール本戦に向けた日本勢の士気を一段押し上げた。
EVO 12タイトルのうち6本が日本IP、シンガポールは日本格ゲー勢の海外主戦場に
EVO Japan 2026で採用された12タイトルのうち、SF6(カプコン)・鉄拳8(バンダイナムコ)・GUILTY GEAR Strive(アークシステムワークス)・グランブルーファンタジー ヴァーサス Rising(Cygames)・THE KING OF FIGHTERS XV(SNK)・Virtua Fighter 5 R.E.V.O.(セガ)の6本が日本IP。残りもMORTAL KOMBATなど一部を除けば、アーケード文化由来のタイトルが多く、EVOの競技体系そのものが日本の格ゲー文化を骨格として成立している。シンガポール本戦が常設化すれば、日本勢の遠征負担はラスベガス・ニース2拠点から3拠点へと増えるが、東南アジア圏の格ゲー人口(タイ・インドネシア・フィリピン・ベトナム)が直接視聴・現地参戦できる距離感に入る。観客動員と選手層の両面で、日本IPは恩恵を受けやすい。
🇯🇵 日本ゲーム業界・プレイヤーへの影響:遠征拠点増は負担増ながら、IP波及効果は明確にプラス
日本のプロ格ゲー選手にとって、年間の海外メジャー大会はラスベガス本戦(6月)・ニースのフランス本戦(10月)に加えて、2027年からシンガポール本戦が加わる。航空券・滞在費の負担増は事実だが、シンガポールはチャンギ空港への直行便が東京・大阪・名古屋から1日複数便あり、欧米遠征より移動コストは抑えられる。一方、Capcom CupなどはEVO本戦の成績と賞金が紐づくため、出場機会が増えるほど日本IPホルダー(カプコン・バンダイナムコ・SNK・セガ)の年間IP露出時間も増える。シンガポール本戦は東南アジア圏でのコンソール販売やDLC購買にも波及する。日本ゲーム業界からみれば、遠征負担増とIP浸透増がセットで進む年になる。
🏁 結論:シンガポール本戦が日本IPの世界戦略を「3拠点体制」に押し上げる
EVO Japan 2026の世界記録は、ストリートファイター6が3年連続で参加規模を伸ばし続けている事実を示した。EVO Singapore 2027の正式追加は、その熱量を東南アジアへ直接運ぶ装置になる。シンガポールという中継地が常設本戦化したことで、ラスベガス・ニース・シンガポールの「3拠点体制」が確立し、日本格ゲーIPは年3回の世界戦線を回せるようになる。日本のプレイヤー・パブリッシャー・観客にとって、2027年は格闘ゲームのグローバル化が次の段階に入る。


