【インド】ポケモン世界大会、S8ULが4度目のインド代表に。8月サンフランシスコで賞金総額7500万円

3行サマリー
- インドのeスポーツ大手S8ULが、ポケモンを題材にした対戦ゲーム「ポケモンUNITE」のインド予選を制し、8月28〜30日にサンフランシスコで開かれる世界大会(賞金総額50万ドル・約7500万円)への出場を決めた。
- S8ULの世界大会出場はこれで4度目。これまで開かれた5回のインド予選のうち、4回をこのチームが勝ち抜いている。他のインドのチームは一度も届いていない。
- 決勝の相手はRevenant XSpark。最終第5戦までもつれた末に3-2で振り切った。予選の賞金総額は2万5000ドルで、S8ULの取り分は1万5000ドルだった。
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S8UL、ポケモン「UNITE」の世界大会インド予選を制覇。8月にサンフランシスコへ
ポケモンのキャラクターを操る5対5の対戦ゲーム「ポケモンUNITE」で、インドのeスポーツチームS8ULが国内予選を勝ち抜いた。8月28日から30日にサンフランシスコで開かれる世界大会に、インド代表として出る。世界大会の賞金総額は50万ドル、日本円でおよそ7500万円。32チームが集まる。
S8ULはインドで最も名の知れたeスポーツ組織のひとつだ。今回の予選勝ち抜けで、日本発のゲームタイトルがインドの競技シーンの真ん中に食い込んでいる現状が、あらためて見えてくる。
myKhel報道:インド予選5回中4回をS8ULが制覇。他チームが届かない記録
元ネタ:Pokémon UNITE World Championship Series 2026: S8UL Win India Qualifier, Book San Francisco Spot(myKhel / 2026年4月27日)
Qualifying for the World Championships again is a proud achievement, and also an opportunity to show how far Indian Pokémon UNITE has come.(世界大会にまた出られるのは誇らしい。インドのポケモンUNITEがどこまで来たかを示す機会でもある)
これはS8ULのポケモンUNITE部門を率いるマンモハン・シン(通称All Might)主将の言葉だ。myKhelによれば、これまで開催された5回のインド予選のうち、S8ULは4回で頂点に立っている。世界大会にインド代表として出るのは4度目で、これはインドのどのチームも達していない数字だという。
決勝はRevenant XSparkと最終第5戦までもつれ、3-2で競り勝った
予選は全チームがダブルイリミネーション方式で戦い、多くの試合は3本先取、決勝だけは5本先取で行われた。S8ULは上位ブロックでAnti Secureに2-0、GodLikeに2-0、Team QMLに2-0と危なげなく勝ち上がった。
決勝の相手Revenant XSparkは、敗者側から巻き返してきた勢いのあるチームだった。試合は最終第5戦まで続き、S8ULが3-2で振り切って優勝を決めた。主将All Mightのほか、Anklesh Satelkar、Darshan Nate、Naitik Jain、Md Sarim Hasanの5人が名を連ねる。予選の賞金総額は2万5000ドル、優勝したS8ULには1万5000ドルが渡った。
日本生まれのポケモンが、インドのeスポーツ最大手を動かしている
ポケモンUNITEは、株式会社ポケモン(The Pokémon Company)が世界で展開する対戦ゲームだ。開発は中国テンセント傘下のTiMi Studioが担うが、キャラクターも世界観も日本のポケモンそのものである。そのタイトルを、インドで一番有名なeスポーツ組織が4年連続の主戦場のひとつに据えている。
日本のポケモン競技シーンといえば、公式大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス」の本編(対戦やカードゲーム)が中心で、UNITEはその一部門という位置づけだ。日本国内ではUNITEの競技人気はカードや本編に押されがちだが、インドではモバイルで手軽に遊べるMOBAとして独自に根を張っている。同じ日本発IPでも、国が変わると刺さる遊び方が変わる。その一例がここにある。
インド代表を毎回のように送り込むS8ULの存在は、日本のIPが海外の競技インフラに乗ったときに何が起きるかを教えてくれる。作った側の日本より、受け取った側のインドの方がUNITEという入り口で盛り上がっている構図だ。
賞金総額7500万円の世界大会で、インドのポケモン熱がどこまで通用するか
2026年の世界大会は、出場する全チームに渡航費が出る初めての大会になる。裾野を広げたい運営の狙いがうかがえる。ただ、S8ULがインド予選5回中4回を占めているという事実は、裏を返せばインド国内でS8ULに並ぶ厚みのあるチームがまだ少ないことも意味する。層の薄さは、世界の壁の前で課題になりうる。
それでも、日本のゲームがインドの若い競技者の夢の舞台になっているのは確かだ。8月末、サンフランシスコでインドのポケモン熱が世界相手にどこまで通じるのか。結果は日本のIPの海外での底力をはかる、ひとつのものさしになる。
