【フランス】バンダイナムコ『ドラゴンボール ゼノバース3』、仏ゲームメディアが賛否。7年開発でも旧世代エンジン流用に落胆
最終更新

3行サマリー
- バンダイナムコの『ドラゴンボール ゼノバース3』が約7年の開発を経て、2027年にPS5・Xbox・PCで発売予定。シリーズで初めてRPGとして打ち出された
- 前作は2016年発売で全世界1000万本超のヒット。今作の舞台は、鳥山明が2024年の死去前に手がけた新設定「AGE 1000」
- 気(ki)ゲージ廃止とクールダウン制の導入にフランスのファンが割れ、gameblogは期待作と評価、gamergenとNew Game Plusは辛口で受け止めた
『ドラゴンボール ゼノバース3』、7年の開発を経て2027年発売。シリーズ初のRPGへ路線変更
バンダイナムコが、対戦アクション『ドラゴンボール ゼノバース』シリーズの最新作『ドラゴンボール ゼノバース3』の実機プレイ映像を公開した。7分ほどのゲームプレイ映像で、アバター作成やミッション、戦闘、操作系がまとめて披露されている。発売は2027年、対応機種はPS5・Xbox・PC。クロスプレイは発売時点から対応する。Switch 2版は移植というかたちで後日になる見込みだ。
シリーズとしては3作目にあたるが、今作は初めてRPGとして売り出されている。舞台は「AGE 1000」と名づけられた新しい未来のドラゴンボール世界で、前2作の続編でありながら物語も一新された。この新世界と新キャラクターの一部は、原作者の鳥山明が2024年に亡くなる前にデザインを手がけていた。
仏メディアNew Game Plus、旧世代エンジンの流用を「この世代の水準に届かない」と指摘
元ネタ:Dragon Ball Xenoverse 3 – Du gameplay et des mauvaises surprises(New Game Plus / 2026年6月25日)
フランスのゲームメディアNew Game Plusは、今作が前2作の古いエンジンを流用している点に厳しい目を向けた。7年もの開発期間をかけ、一度は最初から作り直したとも報じられながら、最終的にこの選択に落ち着いたことへの落胆がにじむ。
Clairement, cela reste en dessous de ce qu’on est en droit d’attendre du rendu d’un jeu de cette génération.(明らかに、この世代のゲームに期待していい映像の水準には届いていない)
一方で同メディアは、キャラクターモデルからこれまでシリーズにつきまとっていた「テカった」質感が消えた点や、西の都がこれまでのコントンシティよりはるかに広く、街区ごとに空気感がある点は評価している。肩越しのカメラで戦闘外の没入感が増したことも認めた。
気ゲージの廃止とクールダウン制、ファンが割れた最大の変更点
賛否がもっとも割れているのが戦闘システムの作り替えだ。技には威力に応じたクールダウンが設定され、これまでのように気や体力を消費しない仕組みに変わった。気と変身を示していたゲージはHUDから姿を消し、見た目はRPGに近づいている。
ドラゴンボールらしさを支えてきた「気をためる」動作や変身が、多くのファンにとってはこのシリーズの核だった。それが薄まったことに、New Game Plusは反発を呼ぶ変更だと書いている。アバターのカスタマイズがどこまで踏み込めるのか、物語が原作の出来事から本当に離れるのかといった肝心な部分は、まだ明かされていない。
賛否が割れる仏ゲーム界。gameblogは期待作、gamergenは「欠点だらけ」と評価
フランスのゲームメディアの反応は、はっきり二つに割れた。gameblogは「これこそ全ファンが待っていた作品になるかもしれない」と前向きに紹介し、映像面や演出の進化を歓迎した。前作『ゼノバース2』が2016年発売で全世界1000万本を超えたシリーズだけに、期待の大きさがそのまま熱量になっている。
対してgamergenは「欠点がないとは到底言えない」と評し、覚醒(Éveil)まわりの仕様変更にコミュニティが反発したと伝えた。New Game Plusも、RPGファンは満足する一方、対戦格闘としての手触りを求めていた層は他のドラゴンボール作品に流れるだろう、と冷静に線を引いている。7年かけた大作への評価が割れているのは、それだけこのシリーズが抱えるファン層が幅広い裏返しでもある。
鳥山明が遺した新設定「AGE 1000」、日本のファンにとっての意味
日本のドラゴンボールファンにとって、今作は複雑な位置づけになる。新世界「AGE 1000」と新キャラの原案は、鳥山明が亡くなる前に残した最後の仕事のひとつだ。故人が託した新設定が、初めてRPGという器で描かれる。原作の物語をなぞるのではなく、新しい未来を舞台にした点は、これまでのゲーム化とは違う挑戦といえる。
ただし国内発売の詳細やSwitch 2版の時期はまだ見えていない。フランスで起きている賛否は、気ゲージや旧エンジンといった「シリーズの伝統をどこまで残すか」という論点で、日本のファンが今作を触るときにも同じ問いが待っている。つまり、鳥山明の遺した新世界を歓迎するか、慣れ親しんだ戦闘感覚の喪失を惜しむか。ゼノバース3は、その二つの気持ちの間でファンを試す一作になりそうだ。
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