📊 3行サマリー

  • 中国深圳のKURO GAMESが運営するオープンワールドRPG『鳴潮』の2026年Q1収益シェアは、日本35%・中国22%・韓国15%。本国の中国を日本が13ポイント上回った。
  • 同じQ1の韓国セルランTop25で、鳴潮は前期比+50%収益増となり25タイトル中の最高成長率。韓国市場全体は前期比-12%・前年同期-4%と縮んでいた。
  • 同じく中国製の『崩壊:スターレイル』(miHoYo)は4月23〜29日週の日本セルラン1位。銀狼LV.999実装で前週比+179%、日本市場が中国スタジオを支える構造が見える。

📝 中国製RPG『鳴潮』、収益の35%が日本市場から——本国中国22%を超える

4Gamer.netが2026年5月7日に公開したスマホゲームの収益分析で、中国深圳のKURO GAMESが運営するオープンワールドアクションRPG『鳴潮(Wuthering Waves)』の2026年第1四半期(1〜3月)の収益が、市場別で日本35%・中国22%・韓国15%という構成だったことがわかった。中国スタジオが開発・運営するタイトルなのに、本国収益シェアより日本収益シェアのほうが13ポイント高い。

📰 Sensor Tower×4Gamer:鳴潮は2026年Q1の韓国Top25で唯一の前期比50%増

データはアプリ調査会社Sensor TowerがApp StoreとGoogle Playから集計したもので、4Gamer.netの「スマホゲームのセルラン分析(2026年4月23日〜4月29日)」記事の中で、韓国市場1〜3月の収益ランキング解説として紹介された。

元ネタスマホゲームのセルラン分析(2026年4月23日〜4月29日)。今週の1位は「崩壊:スターレイル」。韓国における1月〜3月の収益ランキングも(4Gamer.net / 2026年5月7日)

収益成長率が最も高かったのは前期比50%増の「鳴潮」だ。同期間の市場別収益シェアを見ると、日本が35%、中国が22%、韓国が15%となっている

鳴潮の韓国セルラン順位は2025年Q4の30位から2026年Q1の17位へ、13ランク上がった。Top25で前期比プラス成長を出したのは数本のみで、+50%の伸び率は単独首位だった。

🔥 韓国市場が-12%縮小する中、鳴潮だけが新キャラ「エイメス」で逆行

Sensor Tower集計の韓国スマホゲーム市場全体のQ1収益は、前期比-12%、前年同期比-4%。市場全体が冷え込む中で鳴潮単独が+50%を出した直接の理由は、2月5日に韓国サーバーで実装された新キャラクター「エイメス」だ。実装日のあと、韓国の鳴潮収益カーブはわかる程度に角度を変えて伸びた。

鳴潮はKURO GAMESが2024年5月にリリースしたオープンワールドアクションRPGで、miHoYoの『原神』『崩壊:スターレイル』の対抗馬という位置付け。戦闘の操作感とビジュアルで支持を伸ばしてきた。リリース直後はバグや最適化の評価が分かれたものの、Ver2.8で実装された千咲(ちさ)など人気キャラが課金を引っ張っている。

🇯🇵 日本では崩壊スターレイル銀狼LV.999、前週179%増で4月最終週1位

同じ4月23〜29日週の日本セルラン1位は、鳴潮と同じく中国製の『崩壊:スターレイル』(miHoYo / HoYoverse)。4月22日に実装された限定星5キャラクター『銀狼LV.999』が課金を引き寄せ、前週比で収益が179%伸びた。鳴潮と崩壊スターレイル、日本セルラン上位を中国製ガチャRPGが続けて押さえた週でもある。

Sensor Towerによると、日本のスマホゲーム年間収益は2025年で約1兆1,600億円。米国に次ぐ世界2位のガチャ課金市場で、中国スタジオが狙う規模感としては圧倒的に太い。鳴潮の日本収益シェア35%は、その太さがそのまま中国製タイトルの主力収益源として効いていることを示す数字だ。

🏁 中国製ゲーム上位2作の収益、日本ユーザーが支える構造に

2026年Q1で見ると、中国スタジオが運営する2本のオープンワールドRPGが日本セルラン上位に並ぶ構図ができあがった。鳴潮は本国の中国市場よりも日本市場のほうが収益シェアで大きく(日本35%・中国22%)、崩壊スターレイルは日本週次セルランで1位を取る。日本のガチャ課金力は中国スタジオの売上構成を組み替える規模に達していて、中国製RPGの新キャラ実装サイクルやプロモーションが、日本ユーザーの動きを強く意識した設計に寄っている。本国を抑えて日本が最大市場になるという構図は、日本のスマホゲーム業界にも逆風になりかねない圧の話だ。