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【中国】原神、配信6年目で初めてテイワットの外へ。HoYoverseが「月」を丸ごと新しい探索エリアに開放

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/11
最終更新 2026/07/11
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【中国】原神、配信6年目で初めてテイワットの外へ。HoYoverseが「月」を丸ごと新しい探索エリアに開放

3行サマリー

  • 中国HoYoverseの『原神』が7月1日、配信から数えて6年目にして初めて、舞台のテイワット大陸を飛び出し「月」に4つの新エリアを開いた。
  • 宇宙船で降り立つ月は低重力で、氷と雷の新反応「星電導」など、これまでの6年ぶんとはルールの違う探索になる。探索報酬は原石400個。
  • 日本は原神の主要市場で、新キャラのCVは本多真梨子など日本人声優が担う。ただし月マップの「疲労」ギミックには国内外から批判も出ている。

原神が配信6年目で初めて「テイワットの外」に出た

中国のゲーム会社HoYoverse(開発元は上海のmiHoYo)が運営する『原神』が、2026年7月1日にバージョン「Luna Ⅷ(帰夏!映影?千霊祭!)」を配信した。今回の目玉は新キャラクターではなく、マップそのものだ。プレイヤーは宇宙船に乗ってテイワット大陸の空を越え、初めて「月」に降り立つ。2020年のサービス開始から6年間、原神の冒険はずっと一つの大陸「テイワット」の中で完結してきた。その枠を初めて外に広げた点で、これは通常の月例アップデートとは意味が違う。

開放されたのは「ドゥナナの深穴」「月の高地」「遊月の海」「月の裏側」の4エリア。期間限定イベントではなく恒常エリアとして残る。対応する探索任務をクリアすると、追加報酬として原石を400個受け取れる。

HoYoverse公式:宇宙船で月へ降り、そこからテイワットを見下ろす

元ネタ『原神』バージョン「Luna Ⅷ」アップデートを本日7月1日に実施(株式会社COGNOSPHERE / 2026年7月1日)

本日7月1日(水)アップデート後より、新エリア「ドゥナナの深穴」「月の高地」「遊月の海」「月の裏側」が開放されました。

海外向けの公式告知はもう少し踏み込んでいて、月には自転するテイワットを彼方に望む宇宙ステーションがあり、そこから自分たちがこれまで冒険してきた大陸を眺められると説明している。月は低重力で、重力を操りながら地形を移動するという、地上の探索とは操作感の違う仕組みが用意されている。

6年間ずっと「大陸の中」だった原神が、空の外を実装した意味

原神はこれまで、モンド・璃月・稲妻・スメール・フォンテーヌ・ナタと、テイワット大陸の中の国を一つずつ足していく形で広がってきた。地図は大きくなっても、それは常に地続きの「大陸内」だった。今回の月は、その地続きが初めて途切れ、宇宙という別の場所に出たことになる。物語の面でも、月の実装と同時にファデュイ執行官をめぐる新たな謎が開き、ゲームの次の大きな章への布石になっていると海外メディアは位置づけている。長期運営タイトルが、世界観の「屋根」を自分から外しにいった珍しいケースだ。

あわせて登場した★5キャラクター「サンドローネ」は、ファデュイ執行官第七位「傀儡」。氷元素・両手剣使いで、日本語版のCVは本多真梨子が務める。氷と雷を組み合わせた新しい元素反応「星電導」も追加され、周囲を一時的に「極星フィールド」に変える。既存の環境とは別軸の編成が求められる設計だ。

ファンの評価は割れた。低重力探索は好評、月の海の「疲労」ギミックは酷評

反応は手放しの絶賛ではない。プラス側では、宇宙ステーションからテイワットを見下ろす演出や低重力の移動が「今までの原神と違う」と受け止められ、サンドローネの「星電導」を軸にした編成研究や、「コロンビーナと組ませたい」といった次の展開への期待がSNSに並んだ。

一方で、月マップの作りには批判も集まった。国内プレイヤーからは「広いけれど、孤立した小エリアがばらまかれていて高速移動で繋いでいるだけ」「ギミックが噛み合っていない」との声が出ている。とくに槍玉に挙がったのが「遊月の海」の青い砂地で、一定時間とどまり続けると「疲労」ゲージがたまり、放置すると戦闘不能になる。探索のテンポを削ぐこの仕様は、海外のコミュニティでも賛否が割れた。目新しさと遊びやすさが噛み合っていないという、長期運営タイトルにありがちな悩みがそのまま出た格好だ。

日本は原神の最大級の市場。中国製ゲームの「総決算」を日本人声優が支える

日本にとってこのニュースが他人事でないのは、原神が日本のモバイルゲーム市場でトップクラスの売上を出し続けているからだ。日本のアプリ内課金市場は年間1兆円を超える規模で、その中で『崩壊:スターレイル』など中国発のHoYoverseタイトルが上位に食い込んでいる。原神もその代表格で、日本語版は本多真梨子や田野アサミ(今回★5シトラリを再演)ら日本の声優陣が世界観を支えている。

中国のスタジオが作り、日本の声優が声を当て、日本のユーザーが課金で支える。原神はその構図をこの6年で当たり前にしてきた。今回「テイワットの外」に出たことは、そのタイトルが物語をどう畳みにいくのかの最初のサインでもある。日本のプレイヤーにとっては、遊んでいるゲームがいよいよ終盤の設計図を見せ始めた、という受け止め方になる。

原神の月上陸は、次章へ向けた「テイワットの外」の入り口

Luna Ⅷは、新キャラを1体配って終わりのアップデートではない。6年間閉じていた世界の外側を開き、次の章に向けて謎を仕込んだ節目だ。月マップのギミックには課題が残るが、長期運営のゲームが自分の世界観をここまで大きく広げにいくのは珍しい。中国発の看板タイトルが物語の総仕上げに入りつつあること、そしてそれを日本の市場と声優が支えていることを、あらためて意識させる更新だった。ギミックの粗さは正直気になるが、「6年目でようやく外に出た」という一点だけで、今回のアップデートはしばらく語り草になると思う。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

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