📊 3行サマリー
- I.O.I が2017年1月の解散から9年ぶり、9人体制で再結成。3rdミニアルバム『I.O.I : LOOP』が5月19日18時にリリース
- 5月29〜31日のソウル・蚕室室内体育館3公演を皮切りに、バンコク・香港を回るアジアツアー「LOOP」を始動
- 『プデュ101』が日本版を生んだ2016年デビュー組の本格再結成は、日本のサバ番文化を遡って読み直す材料になる
📝 I.O.I、解散から9年ぶり9人体制で再結成。3rdミニ『LOOP』が本日リリース
韓国の女性グループ I.O.I(아이오아이)が、5月19日18時(KST)に3rdミニアルバム『I.O.I : LOOP』をリリースし、9年ぶりのカムバックを果たした。2016年5月にMnet『PRODUCE 101』から誕生したプロジェクトグループで、2017年1月のラストコンサートを最後に契約満了で活動を終えていた。10周年を意識した今回の再結成は、元メンバー11人のうち、ジュ・キョルギョン(クルクル/PRISTIN)とカン・ミナ(gugudan)を除く9人体制で組まれている。タイトル曲は「갑자기(Suddenly)」で、再会の感情を描いたシンセポップ。韓国経済はカムバック日確定を4月21日付で報じていた。
📰 韓国経済の報道:6曲入りミニ『LOOP』、ソミ・チョンハ・ヨンジョンが作詞作曲に参加
元ネタ:재결합 아이오아이, 5월 19일 컴백(韓国経済 / 2026-04-21)
아이오아이, 19일 9년 만에 컴백…데뷔 10주년 기념 재결합
アルバム収録曲は全6曲で、1曲目「IOI(Where My Girls At)」はデビュー期の高揚感を再現するアップテンポ曲、タイトル曲「갑자기」はチョン・ソミが共同作詞・共同作曲に名を連ねている。ユ・ヨンジョンとキム・チョンハもそれぞれ収録曲「이프 아이」「그때 우리 지금」のクレジットに入っており、過去の「お膳立てされたプロジェクト」とは構図が違う。後続の「2026 I.O.I Concert Tour: LOOP」はソウル蚕室室内体育館での5月29日〜31日の3公演からスタートし、バンコク・香港へと続くアジアツアーになる。
🔥 「PICK ME」の世代が本気で帰ってきた。X・TheQooで再生される2016年の熱量
カムバック直前の5月17〜18日、X.com の韓国語タイムラインでは「아이오아이」「IOI_LOOP」が同時にトレンドに乗り、I.O.I 公式アカウント @ioi_10th の投稿群が短時間で100リポスト超を連発した。「IOIコンサート初曲はTHE BLACK担当のEDMリミックスバージョンPICK ME」というファンダムの実況投稿は再生7.6万、いいね828を集めている。注目すべきは、これがアイドルファンダムだけの祭りで終わっていない点。チョン・ソミ自身の現役ソロ活動、キム・セジョン(gugudan)の俳優活動、キム・チョンハのソロ、ナヨン(PRISTIN)など、メンバーが2026年時点でもそれぞれ最前線にいるため、「過去のグループの同窓会」ではなく「今動いているスターたちが期間限定で再集結する」というニュアンスで受け止められている。3公演分のチケットは販売開始直後に完売となり、二次市場で席種によっては定価の3〜5倍の取引が確認されている。
🌏 韓国メディアと現地ファンダムの読み筋——「PRODUCE 101の遺産清算」
韓国経済・STARNEWS・Korea Herald の3媒体は、いずれも今回の再結成を「単なる再結合ではなく、Mnet『PRODUCE 101』というフォーマット自体の遺産清算」と位置付けている。韓国の主要コミュニティ TheQoo や Nate Pann でも、Mnet が後年に投票操作スキャンダルで業務停止処分まで受けたことを踏まえて「だからこそ I.O.I だけは『正しい記憶として戻ってきてほしい』」というトーンが目立つ。一方、Korea Herald(英語版)はファン向けではなく「K-popインダストリーの世代論」として処理しており、第2世代以降のグループが10周年でツアーを組めるだけの市場規模に韓国国内が拡大した、という指標として扱っている。日本のYahoo!ニュースやサンスポも同日の昼の段階でリリース速報を流したが、論調はまだ「9年ぶりのカムバック」というニュース面の紹介に留まっている。
🏁 『PRODUCE 101 JAPAN』の出発点を遡る今、I.O.I の戻り方は日本のサバ番が抱えた宿題を映す
I.O.I が2016年に開いたサバイバル番組発のグループという形式は、その後 PRODUCE 48(IZ*ONE)、PRODUCE 101 JAPAN(JO1・INI・ME:I)、そして CHUANG ASIA Thailand に至るまで国境を越えてコピーされた。「期間限定だから熱量が上がる/契約満了で必ず消える」という設計は、現に日本側でも JO1 が常設化に成功した一方で、IZ*ONE のような事例は再結成不可能と言われ続けてきた。今回 I.O.I が「9年経って9人で帰ってくる」ことを実証してしまったのは、日本のサバ番文化が抱えてきた「期間限定だから美しい」という建前を揺らす出来事だ。タイトル曲「갑자기(Suddenly)」が描く「久しぶりの再会で押し寄せる感情」というモチーフは、ファンが2026年5月19日18時に体験している事象そのものでもある。


