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【ブラジル】ワンパンマン主題歌の作曲者、唯一の外国人としてJAM Projectに21年在籍。地元サンパウロで凱旋公演

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/05
最終更新 2026/07/05
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【ブラジル】ワンパンマン主題歌の作曲者、唯一の外国人としてJAM Projectに21年在籍。地元サンパウロで凱旋公演

3行サマリー

  • ブラジル人歌手リカルド・クルスは、日本の人気アニソングループ「JAM Project」で2005年から21年間、唯一の外国人メンバーを務めている
  • 2019年には『ワンパンマン』第2期オープニング主題歌を作詞作曲し、日本人メンバーと並んでクレジットされた
  • 7月2〜5日開催・南米最大級のアニメ祭「アニメフレンズ2026」(クルス自身が共同創設)に本日出演した

JAM Project唯一の外国人ボーカル、21年目の凱旋公演がサンパウロで開幕

日本の看板アニソングループ「JAM Project」に、2005年から唯一の外国人メンバーとして在籍し続けている歌手がいる。ブラジル・サンパウロ出身のリカルド・クルス(Ricardo Cruz、44歳)だ。7月2日から5日まで地元サンパウロで開催中の南米最大級のアニメ・特撮イベント「アニメフレンズ2026」で、5日、クルスは自身も共同創設したこの祭典のメインステージ「Super Friends Spirits」に立った。

地元メディア報道:「日本の音楽とトクサツをブラジルに伝えた立役者」

元ネタNEW JACK Takuro estreia no Brasil ao lado de Ricardo Cruz no Super Friends Spirits 2026(Tokusatsu.com.br/2026年6月4日)

“Ricardo Cruz é um dos principais nomes da música japonesa e do tokusatsu no Brasil. Integrante do JAM Project, o cantor, compositor e tradutor construiu uma trajetória ligada à divulgação de animes, tokusatsu e anisongs no país.”

(訳:「リカルド・クルスは、ブラジルにおける日本の音楽と特撮を代表する存在の一人だ。JAM Projectの一員として、歌手・作曲家・翻訳家という肩書きを持ち、同国でのアニメ・特撮・アニソン普及に関わるキャリアを築いてきた」)

風邪で欠場した先輩の代役から始まった、まさかのオーディション合格

クルスが日本のアニソン界と接点を持ったのは2003年、自ら共同創設したアニメフレンズの会場でのことだった。JAM Projectのリーダー・影山ヒロノブと出会い、翌2004年のリハーサルで奥井雅美が体調不良のため欠席した際、代役としてマイクを握った。この歌声に影山が興味を持ち、デモテープの提出を勧められたクルスは、そのままオーディションに合格した。2005年、シングル「迷宮のプリズナー」のカップリング曲でスタジオ初参加を果たしている。

以来21年、クルスは日本人オリジナルメンバーの影山ヒロノブ・水木一郎・遠藤正明らと肩を並べる唯一の外国人枠として在籍を続けてきた。2006年には初代リーダー・水木一郎とのシングル「STORMBRINGER」に参加し、2007年のライブ「JAM Project JAPAN CIRCUIT 2007」で初めてステージも共有した。

ワンパンマン主題歌を手がけた”外国人枠”、日本のアニソン戦隊が広げた門戸

クルスの名が日本のアニメファンにも広く知られるきっかけとなったのが、2019年の『ワンパンマン』第2期オープニングテーマだ。日本語タイトル「静寂のアポストル」(国際版:Uncrowned Greatest Hero)を作詞作曲し、自身も歌唱とミュージックビデオ出演を担当した。世界中で配信されるアニメの主題歌を、日本人メンバーと肩を並べてブラジル人が書く。JAM Projectが21年前に外国人枠を作った判断は、間違っていなかったことになる。

自ら育てた祭典で歌う、23年越しの恩返し

今回のアニメフレンズ2026では、クルスに加え、特撮「五星戦隊ダイレンジャー」(1993年)の主題歌で知られるNEW JACK Takuro(本名・梅田浩一)がブラジル初出演を果たした。2003年に無名の現地ファンとして影山ヒロノブに声をかけたクルスが、2026年には日本の特撮スターの南米デビューを自らのステージに招く側に回った格好だ。1人のファンが立ち上げた祭典が、23年かけて日本とブラジルの音楽人材を行き来させる橋になった。今回のステージは、その到達点の一つに過ぎない。

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