【中国】日本の2人組開発『めっちゃカメレオン』、発売30日で1500万本。中国では実況動画が約890万再生

3行サマリー
- 日本の2人組が開発したかくれんぼゲーム『めっちゃカメレオン』が、発売30日足らずで1500万本を突破。定価は5.99ドル
- 中国の大手メディア游民星空は「2026年最速伝説」と報道。bilibiliの人気実況動画は約890万再生に到達した
- Steamレビュー5,670件のうち日本語はわずか93件。日本発のヒットを先に押し上げたのは海外プレイヤーだった
かくれんぼゲームが発売30日で1500万本。『バイオハザード9』を売上で追い抜いた
『めっちゃカメレオン』は、真っ白な自分の体に絵を描いて背景に擬態する対戦かくれんぼゲームだ。開発したのは日本の2人組インディーチーム(LEMORION・HAGANEIRO名義)。2026年6月9日にSteamで発売されると、1週間で300万本、2週間で1000万本、そして30日足らずで1500万本と桁違いのペースで売れ続けている。7月上旬には累計販売本数で『バイオハザード9』や『Forza Horizon 6』といった大作を追い抜いた。この数字を連日追いかけているのが、ほかならぬ中国のゲームメディアとbilibiliの実況者たちである。
游民星空の報道:「2026年最速伝説」、アナリストは今年最速かつ最多販売と認定
元ネタ:超《生化危机9:安魂曲》《极限竞速:地平线6》!《超级变色龙》销量破1500万:2026最速传说(游民星空 / 2026年7月6日)
开发者lemorion_1224在社交媒体上表示,《超级变色龙》的销量已经突破1500万份!
訳すと「開発者lemorion_1224がSNSで、『超級変色龍(めっちゃカメレオンの中国語タイトル)』の販売本数が1500万本を突破したと明らかにした」。記事はNiko Partnersのアナリスト、ダニエル・アハマド氏の「今年最も速く、最も多く売れたゲームになった」という分析も紹介している。さらに「一夜で跳ねた小規模インディーは更新が追いつかなくなりがちだが、この2人は安定して新機能とバグ修正を出し続けている」と、運営面まで踏み込んで評価した。中国メディアが日本の個人開発ゲームをここまで細かく追うのは珍しい。
定価5.99ドルの「画力で隠れる」設計が配信と噛み合った
ルールは鬼チームと隠れチームに分かれるかくれんぼで、最大24人まで参加できる。ただし隠れ方が独特で、プレイヤーは真っ白な体に自分で色を塗り、ポーズを決めて壁や床になりきる。上手い人の擬態は本当に見つからないし、画力のない人の失敗作は隠れる前から笑いを生む。この「上手くても下手でも画面が面白い」構造が視聴者参加型の配信と噛み合い、発売1週間で同時接続23万人まで膨れ上がった(游民星空報道)。開発期間は約2カ月、値段は5.99ドル。6月26日の大型更新では色の質感まで写し取れる「3D吸色」機能や新マップ「大阪」が追加され、勢いを保ったまま7月を迎えている。
中国の反応:bilibili実況は約890万再生、称賛の一方で海賊版「学習版」も横行
中国側の熱量は数字に出ている。bilibiliでは実況動画「你是龙啊?你是虾子!!!!(お前カメレオンか?お前はエビだよ!)」が約890万再生を記録し、サイト全体のランキングで66位まで浮上した。游民星空は6月26日の記事に「年度爆款(今年一番の爆売れ)が誕生した。3A(超大作)が見たら羨むだろう」という見出しを付け、読者コメント欄には「純粋なマルチの楽しさへの需要を突いたのか、それとも配信者発の一時的なブームなのか」という問いを投げて議論を促した。
一方で影もある。bilibiliには「联机学习版」、つまりオンライン対戦までできる海賊版の配布・導入解説動画が複数上がっており、5.99ドルのゲームですら割られる現実に、正規購入者からは冷ややかな声が出ている。レビューも全期間では79%好評(やや好評)だが、チーターやマッチング品質への不満で一時65%前後まで沈んだ時期があると指摘する実況者もいて、ロシア語圏のレビューは賛否両論にとどまる。爆発的な人流と、それに群がる海賊版・チーター。中国コミュニティはその両方の最前線になっている。
Steamレビュー5,670件のうち日本語は93件。日本発ヒットの主役は海外だった
面白いのはレビューの言語内訳だ。Steamの全レビュー5,670件のうち、英語は3,072件あるのに日本語はわずか93件。日本の開発者が日本語タイトルで出したゲームなのに、買って、騒いで、ここまで押し上げたのはほぼ海外プレイヤーということになる。『パルワールド』以来となる日本発インディーの世界的爆発が、国内より先に中国や英語圏で燃え上がった格好だ。開発者は1500万本の報告と同時に「来週、日本の著名人とのコラボを行う」と予告した。ここから逆輸入で日本のランキングがどう動くのか、正直ちょっと楽しみだ。大作の物量ではなく「配信で映えるアイデア」一点で、日本の2人が今年世界一売れたゲームを作った。その熱狂を一番大きな声で伝えているのが中国、という構図だ。
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