【サウジアラビア】SNK『餓狼伝説』の世界大会、日本のmi2ha4が決勝で敗れ準優勝。優勝賞金4000万円はメキシコ勢に
3行サマリー
- SNKの格闘ゲーム『餓狼伝説 City of the Wolves』の世界大会が7月8〜11日にパリで開かれ、賞金総額100万ドル(約1億5000万円)を32人が争った。
- 優勝はメキシコのDarkAngel。決勝で日本のmi2ha4を5-1で下し、優勝賞金25万ドル(約4000万円)を手にした。日本勢はmi2ha4が準優勝、Nemoが3位に入った。
- 大会を仕切るのはサウジ資本のEsports World Cup、ゲームを作るSNKもいまはサウジ資本。日本のIPと日本人選手が主役で、器はサウジという構図になっている。
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メキシコのDarkAngelがEWC 2026の第1号王者、日本のmi2ha4は決勝で1-5
SNKの対戦格闘ゲーム『餓狼伝説 City of the Wolves』の世界大会が、7月11日に決着した。優勝したのはNatus Vincere所属、メキシコのLuis Guadalupe「DarkAngel」Castillo Gomez。決勝で日本のKenta「mi2ha4」Ichiharaを5-1で退け、今年のEsports World Cup(EWC)で最初にトロフィーを掲げた選手になった。
賞金総額は100万ドル、日本円にしておよそ1億5000万円。世界中から集まった32人が4日間戦い、優勝したDarkAngelには25万ドル(約4000万円)とクラブ対抗ポイント1000点が入った。準優勝のmi2ha4も13万ドル(約2000万円)と750点を持ち帰っている。準優勝でこの額という時点で、大会の規模がわかる。
元ネタ:EWC公式「DarkAngelがEWC 2026最初のタイトルを掴んだ」
元ネタ:FATAL FURY: COTW at EWC 26 Champion: DarkAngel claims EWC 2026’s first title(Esports World Cup 公式 / 2026年7月11日)
Natus Vincere’s Luis Guadalupe “DarkAngel” Castillo Gomez emerged as the first FATAL FURY: City of the Wolves at EWC 26 champion, defeating Kenta “mi2ha4” Ichihara 5-1 in Saturday’s Grand Final.
Rock使いmi2ha4のブレイク、師匠Laggiaを準決勝で下しての決勝進出
今回いちばん語られたのは、準優勝したmi2ha4のほうだ。使用キャラはロック・ハワード。本戦までの道のりで、ベテランのSCOREや中国のNaiWangといった強豪を倒してきた新鋭で、公式も「a rising star」と紹介している。
準決勝の相手は日本のLaggia。mi2ha4が「自分が餓狼を始めたきっかけ」と公言している選手で、いわば師匠にあたる。その相手を5-4というギリギリのスコアで振り切って決勝へ進んだ。もう一方の準決勝では、Nemoが優勝したDarkAngelに5-3で敗れている。トップ8はアメリカ・中国・日本・ギリシャ・メキシコ・台湾の6地域から集まり、そのうち複数枠を日本が占めた。
決勝のDarkAngelはテリー・ボガード一筋の使い手で、DreamHack Birmingham 2026の準優勝者でもある。序盤から先行して3-0とし、mi2ha4が1セット返したものの、最後は2-0で締めて5-1。ふだんは表情を崩さない選手が、優勝の瞬間だけはトロフィーに鍵を差し込んで高く掲げた。
日本勢は準優勝と3位、格ゲー『餓狼』の選手層は世界でも厚い
結果だけ見れば優勝を逃したが、決勝本戦の顔ぶれを見ると日本の格闘ゲームシーンの層の厚さがそのまま出ている。mi2ha4が準優勝、Nemoが3位、そこにLaggiaやSCOREといったベテランが絡む。長年オフラインの大会を積み上げてきた蓄積が、こういう国際大会の勝ち上がりに効いているのがわかる。
もうひとつ日本にとって見逃せないのが、賞金の桁だ。国内の格闘ゲーム大会では、優勝しても賞金がここまで大きくなることはめったにない。EWCなら準優勝でも約2000万円が動く。日本のプロ選手にとって、世界最大級の稼ぎ場が海外にできたということでもある。
そして『餓狼伝説』そのものはSNKの日本発IPだが、そのSNKはいまサウジの資本下にある。大会を運営するEWCもサウジの政府系マネーが源だ。今年の大会は諸事情でリヤドを離れ、初めてパリで開かれた。作っているのも戦っているのも日本、器を用意しているのはサウジ。日本の格ゲー文化が、そういう新しい構図の真ん中に置かれている。
日本のIPと選手が主役、運営はサウジという新しい構図
まとめると、今年のEWCで最初に決まった王者は餓狼のDarkAngelで、日本のmi2ha4がそのすぐ隣まで迫った。勝敗そのものより、日本発の格闘ゲームと日本人選手が世界最大の舞台の中心にいて、その舞台をサウジが支えている。この構図が続くかぎり、日本の格ゲーは海外の大金と無関係ではいられない。
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