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【フランス】エヴァンゲリオンの作曲家・鷺巣詩郎、Japan Expo公演を6日前に中止。妻の入院に現地ファンから「回復を祈る」の声

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/09
最終更新 2026/07/09
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【フランス】エヴァンゲリオンの作曲家・鷺巣詩郎、Japan Expo公演を6日前に中止。妻の入院に現地ファンから「回復を祈る」の声

3行サマリー

  • パリのJapan Expoが7月6日、『エヴァンゲリオン』『BLEACH』の作曲家・鷺巣詩郎(68)の出演中止を発表。妻の入院を受け、本人がそばに残る決断をした
  • 公演は25周年記念エディション最終日の7月12日に予定され、BLEACH「Number One」の歌手ハゼル・フェルナンデスら3人のヴォーカリストと共演するはずだった
  • 来場25万人規模の欧州最大級イベントで目玉の一つだった劇伴コンサート。現地ファンからは批判ではなく「奥様の回復を祈る」の声が並んだ

エヴァとBLEACHを書いた鷺巣詩郎、Japan Expo最終日の公演を6日前に取りやめ

パリ郊外ヴィルパントで7月9日に開幕したJapan Expo。その最終日7月12日に予定されていた作曲家・鷺巣詩郎のコンサートが、開催6日前の7月6日に中止と発表されました。理由は妻の入院。鷺巣氏本人が「そばに残る」と決めたためです。『新世紀エヴァンゲリオン』と『BLEACH』の劇伴を書いた人物の一夜限りの公演は、25周年を迎えた今年のJapan Expoで音楽企画の柱でした。単なる出演者変更ではなく、フェス全体の目玉が一つ消えたことになります。それでも現地の反応は落胆一色ではありませんでした。

Manga News報道:「重病の妻の入院により、そばに残り来場を取りやめる決断をした」

元ネタShirô Sagisu annule sa venue à Japan Expo(Manga News / 2026年7月6日)

C’est en raison de l’hospitalisation de sa femme, grandement malade, que l’artiste a pris la décision de rester auprès d’elle et annuler sa venue.(重い病気の妻の入院により、アーティストは彼女のそばに残り、来場を取りやめる決断をした)

Japan Expo公式もXで声明を出し、「奥様の一日も早い回復をお祈りします」と結んでいます。鷺巣氏自身も公式経由のメッセージで、フランスの観客と再びステージで会うことに前向きな言葉を残しました。

5月末の出演発表から6週間で急転。BLEACH「Number One」の歌姫も来仏予定だった

この公演が発表されたのは5月末。Japan Expo25周年(今年の副題は「25e Impact」)を祝う特別企画として、鷺巣氏がYuzuステージに立ち、代表曲の数々を披露する予定でした。共演には、BLEACHの劇伴で主人公・一護の覚醒シーンを彩る「Number One」を歌ったハゼル・フェルナンデス、鷺巣作品のレコーディングに長く参加してきたマイク・ウィズゴウスキとロレンの3人が名を連ねる予定でした。追加料金なしの入場券だけで見られるコンサートとして、フランスのアニメメディアが軒並み取り上げていました。現地報道によれば、ヴォーカリスト3人が参加予定だったコンサート自体も中止になる見込みです。25周年の今年はX JAPANのYOSHIKIも出演する豪華編成だっただけに、音楽企画の一角が欠ける影響は小さくありません。

現地ファンに批判はゼロ。「奥様の回復を祈るのが何より大事」のコメントが最上位

公演中止、しかも開催6日前。荒れてもおかしくない条件ですが、Manga Newsのコメント欄に並んだのは支持の声でした。正直、開催6日前の中止でここまで穏やかなコメント欄は珍しいと思います。最も新しいコメントはこうです。「奥様の回復を祈っています。それが何より大事。もちろん私たちは鷺巣詩郎の選択を理解し、支えます」。別のユーザーは「それに今週は暑すぎるから、彼は完全に正しいよ」と、猛暑のパリを引き合いにフランスらしいユーモアで受け流していました。SNS上でも公式発表への返信は快復祈願が中心で、払い戻しや代替公演を求める騒ぎは起きていません。68歳の作曲家が家族を選んだことへの、静かな敬意が目立ちます。

日本のメディアはほぼ報じない中止劇。劇伴作家が「本人名義」で海外フェスの目玉になる時代

この件、日本の大手メディアには載っていません。国内では鷺巣詩郎の名前は「エヴァの劇伴の人」として知る人ぞ知る存在ですが、海外では本人名義のコンサートが25万人規模のフェスの看板企画になる。この温度差こそが今回のニュースの核心です。鷺巣氏は『シン・ゴジラ』『SSSS.GRIDMAN』、劇場版『ベルセルク』なども手掛けており、フランスのファンは作品名ではなく「Sagisu」の名前でチケットの価値を判断します。当ブログで先日取り上げた梶浦由記のドイツAnimagiC出演や、『呪術廻戦』劇伴の世界ツアーとも地続きの現象で、アニメ音楽の作り手自身が海外興行の主役になる流れは今年に入って一段と加速しています。だからこそ、その担い手の一人が家庭の事情で舞台を降りたニュースが、現地で一面級の扱いになったわけです。

「また必ずフランスへ」の言葉を残した中止。25周年の宿題は次回に持ち越し

鷺巣氏はメッセージで、フランスの観客の前で演奏する機会への意欲を明言しています。Manga Newsも「この素晴らしいイベントが延期であることを願う」と結んでおり、中止ではなく「持ち越し」と受け止める空気が現地では支配的です。日本のアニメ音楽が海外でどれだけの重みを持つか、そして家族を優先した決断がファンにどう受け止められたか。25周年のJapan Expoは、公演が消えたことで逆にそれを証明する形になりました。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。