📊 3行サマリー
- ベトナム大使館共催の「Vietnam Festival in Japan 2026」が5月30日〜31日に代々木公園で開幕。18回目で来場見込みは約20万人。
- V-popのエリック(Erik)とゴ・ラン・フォン(Ngô Lan Hương)、ハノイのタンロン水上人形劇団が出演。入場無料。
- 在日ベトナム人は2025年6月末で66万483人と過去最多。技能実習21万・特定技能13万人が支える経済の屋台骨が、文化発信の規模を押し上げている。
📝 ベトナム大使館共催の18回目、5/30〜31代々木で開幕
「Vietnam Festival in Japan 2026」は2026年5月30日(土)から31日(日)まで、代々木公園イベント広場で開かれる。在日ベトナム大使館との共催で、開会式は30日11:00から。2008年の初開催から19年目、回数で数えて18回目。来場見込みは約20万人。日本国内のベトナム文化交流イベントとしては最大規模だ。
📰 大使Pham Quang Hieu:「文化の架け橋として18回目を迎える」
元ネタ:VIETNAM FESTIVAL IN JAPAN 2026(在日ベトナム大使館 / 2026年5月)
The Vietnam Festival in Japan is not only a cultural bridge between the two countries but also a space for multi-field exchange, contributing to strengthening understanding, cooperation, and friendship between Vietnam and Japan.
主催委員長を務めるファム・クアン・ヒエウ駐日ベトナム大使は、フェスを「文化的な架け橋」かつ「多分野交流の場」と位置づけた。文化、経済、観光、人材の四領域での結びつきを強める意図がはっきり打ち出されている。要するに、観光客向けの紹介ステージではなく、外交と労働とコミュニティを並列で扱う場として設計されているということ。
🔥 V-popエリックとハノイ水上人形劇、約20万人の来場見込み
音楽ステージの目玉は、V-pop歌手のエリック(Erik)による「LOVE VIETNAM SHOW」と、女性アーティストのゴ・ラン・フォン(Ngô Lan Hương)の出演。さらにハノイのタンロン水上人形劇団がベトナム伝統芸能を披露する。日本側のゲストにはシンガーソングライターの川嶋あい、サンプラザ中野くんとパッパラー河合の名前も挙がっている。
フードコートにはフォー、バインミー、ネム(揚げ春巻き)など定番屋台が並び、出店は120を超える。今年はモバイル注文サービス「KOTORI」を導入し、有料休憩ラウンジやSNS投稿キャンペーンも組み合わせる。運営のデジタル化はかなり進んでいる印象だ。要するに、これだけ仕掛けが揃うのは、「20万人を捌く」前提で組まれているから。
🇯🇵 在日ベトナム人66万人、3年で14万人増。技能実習・特定技能で経済の屋台骨に
出入国在留管理庁によると、在留ベトナム人は2025年6月末時点で66万483人と過去最多を更新した。中国に次ぐ国籍別2位で、2024年末(63万4361人)から半年で約2万6千人増。3年前と比べると14万人弱の伸びで、増加率は中国・韓国を大きく上回る。
内訳は、技能実習が約21万2千人、特定技能が約13万3千人、技術・人文知識・国際業務が約10万8千人。製造、介護、農業、外食、建設といった日本の人手不足の直撃を受けやすい現場を、ベトナムからの来日労働者が下支えしている。代々木で20万人集める祭りが成り立つ素地は、まずこの労働者規模にある。
大使館主催の意味も大きい。在留者ビザの相談や法律支援の窓口が祭典と同居する構図で、フェスは「文化の見本市」というより、コミュニティのインフラに近い。日本側の自治体や企業もブースを構え、採用、住居、教育サービスの紹介を兼ねている。
🏁 19年目のフェスは「来日労働者→定住コミュニティ」段階を映す鏡
2008年の第1回は出店20店規模で始まったといわれる。それが18回を重ねて20万人規模に育った。在日ベトナム人の人数増と、ほぼ並行して伸びてきた格好だ。エリックや水上人形劇団のような本国スターを呼べるようになったのは、観客が「ベトナム本国の最新カルチャー」を求めるだけの厚みを持ってきた結果でもある。
「来日労働者」の段階を超えて、「日本で文化を再生産する定住コミュニティ」へ移っていく途中の風景が、5月30日と31日の代々木にある。会場で何が売れて何が空くか、どの世代が並ぶか。次の10年のベトナム×日本は、そのへんに転がっている。


