【アメリカ】任天堂Switchの『エイリアン』ゲームが8月5日で遊べなくなった。クラウド版は返金なし、日本でも3,480円で売られていた
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3行サマリー
- 任天堂Switchのクラウド版『エイリアン:ファイアーチーム エリート』が2026年8月5日23時59分(日本時間)で配信を終え、購入済みの人も遊べなくなった
- 米国では標準版29.99ドル・DLC同梱版59.99ドルで販売。今年に入ってeショップの販売ページも削除されていた
- 日本でも2023年4月26日にユビタスが3,480円(税込)で発売。日本のストアページも8月11日時点で削除ずみ
Switchのクラウド版『エイリアン』、8月5日で配信終了。買った人にも起動の手段が残らない
任天堂Switch向けに売られていた協力型シューター『エイリアン:ファイアーチーム エリート』のクラウド版が、2026年8月5日23時59分(日本時間)で配信を終えました。本作はサーバー側でゲームを動かし、映像だけを本体に送るクラウド専用ソフトです。サーバーが止まった今、標準版29.99ドル、DLC同梱のアルティメット版なら59.99ドルを払った人にも、起動する手段が残っていません。販売ページも今年に入ってeショップから消えており、遊ぶことも買い直すこともできません。
購入者には「2026年8月5日23時59分(日本時間)までアクセスできます。それ以降はゲームにアクセスできなくなります」という告知が事前に届いていました。ダウンロード版なら手元にデータが残ります。クラウド版はサーバーの停止がそのままゲームの消滅になる。その一番怖いところが、実際に起きた形です。
英VGCの報道:「クラウド専用だったため、Switchではもう一切遊べない」
出典:Aliens: Fireteam Elite’s cloud version on Switch has been shut down, making it unplayable for those who bought it(VGC / 2026-08-10)
出典:Switch Game Some Players Paid $60 For Disappears In A Cloud Of Virtual Smoke(Kotaku / 2026-08-10)
The Switch version of Aliens: Fireteam Elite has been permanently shut down, leaving it unplayable for those who bought it.(Switch版『エイリアン:ファイアーチーム エリート』は恒久的に停止され、購入した人にも遊べないものになった)
米メディアのIGNは、購入者にいかなる形の返金もないと報じています。Kotakuも「60ドル払った人のゲームが煙のように消えた」という見出しで、救済のないまま消えた点を大きく扱いました。
Switchの性能不足を補ったクラウド版。バイオハザードやキングダム ハーツも同じ方式だった
『エイリアン:ファイアーチーム エリート』は、映画「エイリアン3」の23年後を描く米Cold Iron Studiosの3人協力型シューターです。2021年8月にPS5・Xbox・PC向けに出て、Switchには2023年4月に移植されました。ただ、Switch本体の性能ではそのまま動かすのが難しく、選ばれたのがクラウド配信という手段でした。任天堂のプラットフォームでは『バイオハザード』シリーズの一部、『キングダム ハーツ』シリーズ、『The Medium』なども同じクラウド版として提供されています。
やっかいなのは、この方式では「買う」が「サーバーが動いている間だけ遊べる権利を買う」に近いことです。ほかの機種のダウンロード版は、ストアから消えてもオフラインで遊び続けられます。クラウド版にその逃げ道はありません。VGCはこの一件を、ゲームが後から遊べなくなっていくゲーム保存の問題の新しい実例として位置づけています。Take-Twoのゼルニック最高経営責任者が先週「3年以内に商用ストリーミングの時代が来る」と語ったばかりで、便利さと危うさが同じ週に並んだ形になりました。
日本ではユビタスが3,480円で発売。ストアページは8月11日時点で削除されていた
この件、日本も無関係ではありません。日本では2023年4月26日、エイリアンの記念日「Alien Day」に合わせて、東京に本社を置くクラウドゲーム企業ユビタスが本編を3,480円(税込)、DLC「Pathogen」も同額でニンテンドーeショップに発売していました。ほかの機種とのクロスプレイにも対応し、発売時は国内メディアのレビューも出ています。編集部で8月11日にマイニンテンドーストアの商品ページを開いたところ、すでに「ページが見つかりません」の表示になっていました。購入者向けの告知が日本時間で締め切りを示していたことからも、日本で買った人がこの外側にいないことが分かります。
日本のSwitchには、クラウド版として売られたソフトがまだ複数あります。配信元の判断ひとつで遊べなくなる構造は共通です。Switch 2への移行でそのまま動く移植ができるようになった今、旧Switchのクラウド版は役目を終えていく側にいます。手元のライブラリにクラウド版があるなら、いつまで遊べるかは運営の告知を見ておきたいところです。
グーグルのStadiaは返金した。「買ったのに消える」が残した宿題
海外の受け止めは辛辣です。KotakuによるとSwitchの購入者が集まるRedditの掲示板では「デジタルとクラウドへの流れが嫌いな理由がまさにこれ」といった投稿が目立ち、クラウドの拡大を見込んだゼルニック氏の発言への皮肉も相次ぎました。比較に持ち出されているのが、2023年にサービスを終えたグーグルのStadiaです。同じクラウド専用でも、グーグルは購入分を返金してから撤退しました。今回は告知から終了までの周知はあったものの、お金の面での救済はありません。
続編『エイリアン:ファイアーチーム エリート 2』は今秋、Switch 2向けにそのまま動く版として出ることが発表されています。クラウド版を買っていた人への割引や引き継ぎは、現時点で何も発表されていません。「ゲームを買う」という言葉の意味が売り方で変わってしまう時代です。買う前に「これはクラウド版か」を確かめる一手間は、日本のプレイヤーにももう欠かせなくなったと感じます。
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