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【インド】ソニーのPS5、6万9,990ルピーに値上げ。日本で据え置きは5万5,000円の日本語専用モデルだけ

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【インド】ソニーのPS5、6万9,990ルピーに値上げ。日本で据え置きは5万5,000円の日本語専用モデルだけ

3行サマリー

  • ソニーのPS5標準版が、インドで5万4,990ルピーから6万9,990ルピーへ。1万5,000ルピー、率にして約27%上がりました
  • 理由として現地メディアが挙げているのは世界的なメモリ不足で、アメリカ・イギリス・日本・東南アジアも同じ流れです
  • 日本も4月2日に9万7,980円へ改定済み。据え置かれたのは5万5,000円の「日本語専用」モデルだけでした

ソニーのPS5がインドで6万9,990ルピーに。1万5,000ルピー上がった

ソニーのPlayStation 5について、インドでの標準版(ディスクドライブ搭載モデル)の価格が6万9,990ルピーになりました。それまでの5万4,990ルピーから1万5,000ルピー、率にして約27%の値上げです。インドの複数のテック系メディアが7月30日に相次いで報じています。

Smartprixによると、2021年にインドで発売されたときの価格は4万9,990ルピー。発売から5年で約40%高くなった計算になります。なお、ソニー・インディアからの公式なアナウンスは出ていません。値上げは、店頭に並んだ新しい在庫の表示で明らかになった形です。

Smartprix:値上げは店頭のMRPステッカーとソニー直営店の表示で確認された

出典PS5 Now Costs ₹69,990 In India And The Timing Could Not Be Worse(Smartprix / 2026年7月30日)

出典PS5 Price in India Goes Up(TelecomTalk / 2026年7月30日)

The latest hike, confirmed via MRP stickers on new retail stock and Sony Center listings, brings the PS5 Standard Edition up by ₹15,000.

(訳:今回の値上げは、新しく入荷した在庫のMRPステッカーとソニー直営店の掲載価格で確認され、PS5標準版は1万5,000ルピー上がった)

運営の異なる2媒体が同じ価格を報じていて、上げ幅も一致しました。TelecomTalkは上げ幅を28%としていますが、5万4,990ルピーに1万5,000ルピーを足すと約27%になるので、四捨五入の差です。

理由は世界的なメモリ不足。アメリカ・イギリス・日本・東南アジアも同じ改定を受けた

両紙とも、値上げの背景として世界的なメモリの不足を挙げています。メモリの価格高騰はゲーム機の原価に直結するため、ソニーはインドだけでなくアメリカ、イギリス、日本、東南アジアでも価格を引き上げてきました。インドは、その世界的な改定の波がいちばん最後に届いた市場ということになります。

気になるのは、値上げが「新製品の投入」ではなく「同じ製品を売り続けている途中」で起きている点です。5年前に4万9,990ルピーで買えたものが、中身はほぼそのままで6万9,990ルピーになる。ゲーム機は世代の後半になるほど安くなる、というこれまでの前提が崩れました。

『GTA6』の発売まで4か月弱。買い時を待った人ほど高くつく形に

Smartprixは、この値上げを「これ以上ないほど悪いタイミング」と見出しに掲げています。Rockstar Gamesの『Grand Theft Auto VI』は2026年11月19日に、PS5とXbox Series X|S向けに発売されます。PS5を「GTA6のために買う」と決めていた層にとって、発売まで4か月を切ってからの1万5,000ルピー増は、そのまま計画の見直しを意味します。

同誌は、記事の執筆時点でFlipkartにまだ5万4,990ルピーの表示が残っていたとも書いていて、値上げが流通の末端まで行き渡る途中であることがうかがえます。インドでは在庫切れの期間が長く続いていたとも現地メディアは伝えていて、久しぶりに戻ってきたら値札が変わっていた、という受け止め方をされています。

日本で据え置かれたのは5万5,000円の「日本語専用」モデルだけ

日本の読者にとって、この話は他人事ではありません。ソニー・インタラクティブエンタテインメントは3月27日に日本国内の希望小売価格の改定を発表し、4月2日から適用しています。改定後の価格は次のとおりです。

  • PlayStation 5(ディスクドライブ搭載):7万9,980円 → 9万7,980円
  • PlayStation 5 デジタル・エディション:7万2,980円 → 8万9,980円
  • PlayStation 5 Pro:11万9,980円 → 13万7,980円
  • PlayStation Portal リモートプレーヤー:3万4,980円 → 3万9,980円

いずれも税込です。日本国内では、これが4度目の価格改定にあたります。そのなかで、一つだけ価格が変わらなかったモデルがありました。「PlayStation 5 デジタル・エディション 日本語専用」の5万5,000円です。

この日本語専用モデルは、その名のとおり日本の言語設定でしか使えない、実質的に国内向けの廉価版です。つまり日本には、値上げの波から外れた入り口が一つだけ残されている。インドの買い手には、その逃げ道がありません。同じPS5を買おうとしたとき、日本のいちばん安い選択肢は5万5,000円、インドは6万9,990ルピーから。この並びを見たときは、正直なところ少し落ち着かない気持ちになりました。

ここには、日本のゲーム機市場が長く「世界でいちばん安く買える場所」だった構図が残っています。ただしそれは、国内向けに機能を絞ったモデルを別に用意することで、かろうじて守られている安さです。日本語専用モデルが次の改定でどう扱われるか。国内のプレイヤーが真っ先に見ておくべきところは、そこだと考えています。

同じPS5でも、どの国で買うかが「遊べるかどうか」を決めはじめた

今回のインドの値上げは、ソニーが特定の市場を狙い撃ちしたものではなく、世界的な部材の高騰が各国に順番に届いた結果です。それでも、受け止め方は市場ごとにまったく違います。日本には5万5,000円の入り口が残り、インドには残らなかった。この差は購買力の差の上に乗るので、体感としてはもっと開きます。

ゲーム機は、値段が下がりながら普及していくものでした。その常識が世代の途中で反転したいま、「どのハードを買うか」より前に「どの国で買えるか」が効いてきます。インドのPS5が6万9,990ルピーになったというニュースを、私はそういう時代の入り口の話として読みました。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。