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ポケモンチャンピオンズの世界売上、49%が日本から。ダウンロード3位のブラジルは課金では上位に出てこない

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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ポケモンチャンピオンズの世界売上、49%が日本から。ダウンロード3位のブラジルは課金では上位に出てこない
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3行サマリー

  • 調査会社Sensor Towerの推計で、スマホ版『Pokémon Champions(ポケモンチャンピオンズ)』の2026年6月17日〜7月16日の収益シェアは日本が49%。2位アメリカの16%の3倍を超えました。
  • ダウンロード数のシェアはアメリカと日本が14%で並び、3位はブラジルの11%。ところがブラジルは収益シェアの上位5市場に名前が出てきません。
  • 別の調査会社AppMagicの推計でも、初月の課金額720万ドルのうち390万ドル(55%)が日本から。当サイトが毎日取っている15の国と地域のランキングでも、8月20日に20位以内へ残っていたのは日本のiOS無料ゲーム14位だけでした。

ポケモンチャンピオンズの初月収益、日本が49%でアメリカ16%の3倍

株式会社ポケモンの対戦アプリ『Pokémon Champions(ポケモンチャンピオンズ)』は、2026年4月にNintendo Switch版、6月17日にiOS/Android版が配信されました。8月3日には全世界累計2,000万ダウンロード突破が公式に発表されています。

その2,000万を市場別に割ると、ずいぶん偏った絵が出てきます。調査会社Sensor Towerの推計によれば、配信初月にあたる6月17日から7月16日までの収益シェアは日本が49%。2位アメリカ16%、3位韓国10%、4位台湾3%、5位イタリア2%。日本一国で、ほかの全市場の合計と釣り合っています。

ダウンロード数のシェアは、まったく違う顔をしています。アメリカと日本がどちらも14%で並び、3位ブラジル11%、4位韓国10%、5位タイ6%。世界中で入れられているのに、お金を払っているのはほぼ日本。そういう分布です。

Sensor TowerとAppMagic、別々の推計会社が「日本が約半分」で一致

出典アプリ『ポケモンチャンピオンズ』は日本が世界最大市場。韓国やタイなどのAPAC市場でも高い支持(電撃オンライン / 2026年8月18日)

出典Pokémon Champions makes $7.2m in first month on mobile(PocketGamer.biz / 2026年7月22日)

Sensor Towerのデータによると、2026年6月17日から7月16日までの『Pokémon Champions』の市場別ダウンロード数シェアでは、アメリカと日本が同シェアで14%を占めています。

この種の推計は1社だけだと当てになりません。今回は手法の違う別の会社が先に数字を出していて、しかも結論がぶつかっています。AppMagicの推計をもとにPocketGamer.bizが7月22日に報じたところでは、モバイル版の初月課金額は約720万ドル。うち日本が390万ドルで55%、アメリカが130万ドルで17%、韓国が60万4,000ドルで8%でした。

Sensor Towerが49%、AppMagicが55%。ここまで揃うなら、偏りは推計誤差ではありません。

PocketGamer.bizは日次の推移も出しています。配信初日が39万2,000ドル、6月20日に59万7,000ドルでピーク、そこからはほぼ毎日下がって7月15日に8万ドル。初月の課金額の約半分が、最初の1週間に集中していました。ポケモンチャンピオンズは個別アイテムを売らず、月額のサブスクリプションとシーズン制のバトルパスで収益を取ります。初回パックが一巡したら次の山まで買うものがない設計で、その通りのグラフになった、ということです。

ダウンロード3位のブラジルが、収益シェアの上位5市場に入らない

この推計でいちばん目を引いたのはブラジルでした。ダウンロード数では11%で3位に食い込んでいるのに、収益シェアの内訳には名前がありません。上位は日本・アメリカ・韓国・台湾・イタリアで、そこから下は「その他20%」にまとめられています。タイも同じで、ダウンロード5位(6%)から収益の側では消えます。

ポケモンは南米で強いIPです。ダウンロードの数字はその強さをそのまま映しています。ただ、対戦環境を整えるために月額を払うかどうかは別の話。無料で遊べる範囲が広い設計と、可処分所得の差が、収益シェアの空白として出ています。

逆に台湾は、ダウンロードの上位5市場に入っていないのに収益では4位(3%)。人口規模を思えば、台湾のプレイヤーの支払い密度はかなり高いことになります。

ちなみに7月のガチャゲーム世界売上ランキングでも、日本市場が世界の売上を押し上げる構図は繰り返し出てきます。ポケモンチャンピオンズはその極端な例です。

8月20日の定点観測、15市場の20位以内に残っていたのは日本だけ

配信から2か月が経った現在地も見ておきます。当サイトは15の国と地域のアプリランキングを毎日記録しています。2026年8月20日12時50分(日本時間)のデータを確認したところ、iOS無料ゲーム・Google Play無料・Google Play売上の各20位以内にPokémon Championsが見えたのは、日本のiOS無料ゲーム14位(前日15位)の1件だけ。アメリカにも韓国にも台湾にもブラジルにも、20位以内の記録はありませんでした。

配信が止まっているわけではありません。Appleの公開APIで確認すると、日本・アメリカ・韓国・台湾・香港・ドイツ・フランス・イギリス・ブラジル・インド・サウジアラビア・シンガポール・インドネシア・タイの14市場すべてで配信中。アプリの最終更新日はどこも8月5日で共通でした。

差が出るのはレビュー件数です。同じ8月20日に取得した評価件数は、日本88,149件、アメリカ27,839件、韓国6,969件、台湾5,225件、タイ4,715件、ブラジル3,625件、フランス3,097件、イギリス2,266件、香港2,222件、シンガポール1,620件、ドイツ1,604件、インドネシア943件、インド891件、サウジアラビア45件。日本はアメリカの3.2倍です。平均評価は日本4.81・アメリカ4.85でほぼ同じなので、評価の高さではなく、日本のプレイヤーの層の厚さだけが飛び抜けています。

ブラジルの評価件数が少なめに見えるのはiOSの数字だから、という但し書きは付きます。Android比率の高い市場を過小に映してしまう。Sensor Towerの推計にもサードパーティのAndroidストアのデータは入っていない、と同社が注記しています。

6月に「収録185匹」と冷ややかだった海外の反応は、課金の数字にも出た

6月17日のスマホ版配信当日、海外の競技勢は収録185匹という数の少なさに冷ややかでした。世界大会の新しい公式タイトルを名乗るのに使えるポケモンが絞られている、という不満です。その後、モバイル版の配信に合わせて20種以上が追加され、収録数は200を超えました。

2か月後の数字は、あのときの温度差をそのまま裏書きしています。海外はダウンロードでは応えた。ただ、月額とバトルパスにお金を出すところまでは進まなかった。両方やったのは日本だけでした。

個人的には、ここが少し居心地の悪いところだと感じます。世界大会の公式タイトルを名乗るゲームの運営費を、実質的に日本のユーザーが支えている。今後の追加ポケモンやバランス調整が「いちばん払っている市場」を向いて設計されるなら、日本の対戦環境にとっては悪い話ではありません。ただ、世界大会という看板と収益の地域分布が食い違ったままなのも確かです。次のシーズンで海外の課金が動くかどうか。そこがこの構図の賞味期限を決めます。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

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