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【ブラジル】バンダイナムコ『キャプテン翼2』、海外21代表の紹介動画でブラジルが最多8.8万回。8月27日発売の対応言語にポルトガル語はない

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【ブラジル】バンダイナムコ『キャプテン翼2』、海外21代表の紹介動画でブラジルが最多8.8万回。8月27日発売の対応言語にポルトガル語はない

3行サマリー

  • バンダイナムコが5月29日から8月10日にかけて公開した『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』の代表チーム紹介トレーラー22本。日本ユース編を除いて最も再生されたのは、ブラジルユース編の8万8922回でした(2026年8月17日時点・編集部計測)。
  • 3日後に出たアルゼンチンユース編は5万1004回。ほぼ同じ条件で並べても、ブラジルは1.74倍の差をつけています。
  • 日本での発売は8月27日。ところがSteamに載っている対応言語12種にポルトガル語はなく、2020年の前作『Rise of New Champions』にあったブラジル向けポルトガル語が外れています。

ブラジルユース編の8万8922回は、日本代表を除く21本で最も多い

バンダイナムコエンターテインメントの公式YouTubeチャンネルは、8月27日に発売される『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』の「チーム紹介トレーラー」を、5月29日の日本ユース編から8月10日のアメリカユース編まで、3〜4日おきに22本公開しました。本作に登場する代表チームと、ちょうど同じ数です。

22本の再生数を2026年8月17日時点で数えてみました。首位は日本ユース編の19万2439回。主人公チームですから、ここは順当です。目を引くのはその次で、ブラジルユース編が8万8922回。海外21チームのなかで頭ひとつ抜けています。

累計再生数は公開からの日数に左右されるので、22本を単純に横並びにしても意味がありません。公開日が近いもの同士で比べると、差がはっきり出ます。ブラジルユース編は7月3日公開。前後に並ぶのは6月29日のメキシコユース編4万5207回、7月6日のアルゼンチンユース編5万1004回、7月10日のスペインユース編4万2827回です。数日しか離れていない4本のなかで、ブラジルだけが1.7倍から2倍の水準にいました。海外勢の2番手は6月12日公開のスウェーデンユース編で7万4750回です。

公式トレーラーとブラジルのJBoxが伝えた、22代表と言語対応の中身

出典「キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS」 – チーム紹介トレーラー:ブラジルユース編(バンダイナムコエンターテインメント公式YouTubeチャンネル / 2026年7月3日)

出典Captain Tsubasa: Novo jogo ganha trailer destacando as seleções nacionais(JBox / 2026年6月12日)

Ao contrário de seu antecessor, o novo jogo não teve versão com legendas em português confirmada.(前作とは違い、新作はポルトガル語字幕版が確認されていない)

ブラジルで『キャプテン翼』は「Super Campeões」、原作でも翼はサンパウロへ渡る

ブラジルでのタイトルは「Super Campeões」。ブラジルの日本カルチャー専門メディアJBoxによると、1990年代に『キャプテン翼J』がRede Manchete、2000年代に『Road to 2002』がCartoon NetworkとRedeTV!で放送され、どちらもこの名前で親しまれてきました。2018年版アニメは2025年に公共放送のTV Culturaでも流れています。原作漫画のブラジル版は、出版社Paniniが2026年7月に刊行を始めたばかり。放送から30年たって、ようやく原作が届いているところです。

物語のうえでもブラジルは特別な場所です。翼少年にサッカーを教えるロベルト本郷は元ブラジル代表で、翼はのちにサンパウロFCへ渡ります。日本の読者にとってのブラジルが「いつか行く場所」だとすれば、ブラジルの読者にとっては自国が舞台に選ばれた作品ということになる。トレーラーの数字に出ているのは、その距離感の違いなのだと受け止めました。

ブラジル最大級のポップカルチャーメディアOmeleteも、5月の発売日告知を「Super Campeõesの新作」として大きく扱っています。予約特典でブラジルユース代表が最初から解禁される仕様も公式サイトに明記されていて、現地の関心が高いことは作り手側も見えているはずです。

Steamの対応言語12種にポルトガル語はない。2020年の前作にはあった

ところが、その熱量と対応状況がかみ合っていません。Steamストアの『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』ページに載っている対応言語は、英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・アラビア語・スペイン語(ラテンアメリカ)・ポーランド語・簡体字中国語・繁体字中国語・日本語・韓国語の12種類。ポルトガル語はここに入っていません。

一方、2020年の前作『Captain Tsubasa: Rise of New Champions』のページには Portuguese – Brazil が明記されています。前作にあった対応が新作で消えた形です。JBoxが6月の記事で「前作とは違い、新作はポルトガル語字幕版が確認されていない」と書いていたのは、この点を指しています。ポルトガル語対応について、バンダイナムコからの公式なコメントは出ていません。発売までに追加される可能性も残っています。

ラテンアメリカ向けスペイン語は入っているので、中南米市場そのものを外したわけではありません。それだけに、南米最大の市場で、作品名まで定着しているブラジルだけが抜けているのが引っかかります。

熱量を可視化した企画が、同じ数字で言語対応の穴も映し出した

22本のトレーラーを国別に出し切る。それは、どの国でどれだけ見られるかを誰でも計測できる状態を作る、ということでもあります。バンダイナムコがそこまで意図したかはわかりません。ただ結果として、「ブラジルがいちばん熱い」という答えが数字で出てしまいました。そのうえで対応言語からポルトガル語が消えている。企画の成功が、そのまま宿題を映し出した形です。

『キャプテン翼』が海外で強い、という話は日本の読者にとって聞き慣れているはずです。ただ「どこで、どれくらい強いのか」を数字で見る機会はあまりありません。3日違いで公開された2本が8万8922回と5万1004回。この差は、日本の作品が世界のどこでどう根を張っているかを、案外はっきり教えてくれます。発売は8月27日、バンダイナムコの欧米法人は8月28日と案内しています。

ブラジルと『キャプテン翼』の関係については、ワールドカップで日本と対戦した際に現地で再注目された経緯も以前まとめています。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。