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【韓国】アイドルではなくファンが競う新番組『ファンダムステージ』、TWICEやBIGBANGなど10ファンダムが参加。8月5日午後6時からYouTubeでも公開

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【韓国】アイドルではなくファンが競う新番組『ファンダムステージ』、TWICEやBIGBANGなど10ファンダムが参加。8月5日午後6時からYouTubeでも公開

3行サマリー

  • 韓国の動画配信サービスWavveで7月29日に始まった『ファンダムステージ』は、アーティストではなくファンが競う全8話のサバイバル番組。
  • 参加するのはgod、BIGBANG、SHINee、EXO、MONSTA X、SEVENTEEN、DAY6、TWICE、TXT、RIIZEの10ファンダム。
  • YouTubeチャンネル「Pixid(픽시드)」でも8月5日午後6時から公開されます。韓国時間と日本時間は同じなので、日本でもその時刻から見られます。

アーティストではなくファンが主役のサバイバル番組が、7月29日に韓国で始まりました

K-POPのサバイバル番組といえば、デビューを目指すアイドル候補生が競うものでした。7月29日に韓国のWavveで公開が始まった『ファンダムステージ』(팬덤스테이지)は、そこを反転させています。舞台に上がるのはアーティストではなく、10組のアイドルを推してきたファンたちです。

参加ファンダムは、godのfangod、BIGBANGのVIP、SHINeeのSHINee WORLD、EXOのEXO-L、MONSTA XのMONBEBE、SEVENTEENのCARAT、DAY6のMy Day、TWICEのONCE、TXTのMOA、RIIZEのBRIIZEという10組です。デビュー年で並べると1999年のgodから2023年のRIIZEまで、24年ぶんの世代が同じ土俵に立ちます。司会はHIGHLIGHTのユン・ドゥジュンが1人で務めます。

競技はチケッティング、応援法、撮影、コンテンツ制作、瞬発力、フィジカル。どれも実際のファン活動から取られたものです。全8話で、毎週水曜日に2話ずつ公開されます。

制作の벌스워크は「カメラの後ろで応援してきたファンが、ついに主人公になる話」と説明しています

出典케이팝의 또 다른 주인공…팬덤 서바이벌 ‘팬덤스테이지’ 29일 첫 방송(デイリアン / 2026年7月24日)

出典‘팬덤 스테이지’ 참가 팬덤과 대결 종목 총정리(エル・コリア / 2026年7月23日)

팬덤스테이지는 카메라 뒤에서 아티스트를 응원해 온 팬덤이 마침내 무대 위로 올라가 주인공이 되는 이야기다.

制作したのは、登録者78万人のYouTubeチャンネル「Pixid」を運営する벌스워크(バースウォーク)です。同社にとって初のOTT向け作品にあたります。PixidのCP、イ・ソンジュン氏はデイリアンに対し、上の言葉に続けて「居心地の悪い競争ではなく、長い時間をかけて積み上げてきた専門性と内功を立体的に照らしたい」と説明しました。参加者の募集告知は放送前からSNSで話題を集めていた、と同社は述べています。

この「居心地の悪い競争ではなく」という一言が、公開後の反応を読むうえで効いてきます。

第1戦は1万2000席のうち64席の争奪戦。1位はTXTのMOAで、掲示板には「ほぼ年齢順」の書き込み

最初の競技は「チケッティング戦争」でした。韓国のまとめによると、制限時間は5分、1人が確保できるのは2席まで、開放されるのは1万2000席のうちわずか64席。VIP席8、R席15、S席20、A席21という内訳で、確保した座席の金額の合計でチームの順位が決まり、下位3ファンダムが脱落する仕組みです。

韓国のコミュニティ「더쿠(TheQoo)」に立った結果スレッドでは、1位がTXTのMOAだったと共有されました。コメント欄で目立ったのは、順位がファンダムの若さとおおむね重なって見えるという指摘です。「ほぼ年齢順」「やっぱりフィジカル」といった書き込みが並び、1999年デビューのgodのfangodが最下位だったことに、ため息のような反応が集まっていました。もっとも「1位にRIIZEがいる時点で年齢順ではない」「単純にチケッティングの難易度と個人差では」と冷静に見る声もあります。

別のスレッドでは、参加者のプロフィールに驚く声が599件のコメントとして積み上がりました。スレッドで共有された紹介によると、godチームの4人は推し歴の合計が110年。「桁が違う」「もう審査員をやるべき」と反応が続いています。コメント欄では、BIGBANGのVIPチームの平均年齢が思ったより若いこと、DAY6のMy Dayチームは平均年齢が30歳前後なのに推し歴の合計は8年しかなく、多くが人生で初めての「推し」らしいことも話題になりました。番組が意図せず見せてしまうこうしたデータのほうが競技の勝敗より面白い、という空気があります。

代表の選び方に批判。応援法を知らない出場者が出て、掲示板には589件のコメントが並びました

一方で、公開から数日で最も燃えたのは競技そのものではありませんでした。TWICEのONCEチームの出場者の1人が、メンバー名を年齢順に呼ぶ有名な応援法をうまく言えなかった場面です。TheQooに立ったスレッドには589件のコメントがつきました。

寄せられた声は、おおむね一つの方向を向いています。「私はTWICEのファンじゃないけれど知っている」「音楽番組をよく見るだけの人でも言える」。そのうえで矛先が向かったのは出場者個人ではなく、選考を行った制作側でした。「ファンダムの代表として出るのに検証はしないのか」「志願者を集めて内部でクイズくらい出してから来てほしい」といった書き込みが目立ちます。掲示板では「インフルエンサーを代表に入れたのではないか」という見方も広がっていますが、選考の基準について制作側からの説明は出ていません。

ここに、この番組の設計上の弱点が見えます。公開の参加者募集を行いながら、画面に映るのは「その人がどれだけ推してきたか」ではなく「その人がどれだけ映えるか」で選ばれたように見えてしまう。推し歴110年のチームを並べて「内功を立体的に照らす」と掲げた番組が、同じ回で応援法を知らない代表を出してしまえば、掲げた看板のほうが疑われます。批判が出場者ではなく制作に向かったのは、視聴者がそこを正確に見抜いているからだと受け止めました。

もっとも、番組そのものへの評価は悪くありません。ファンの投稿によると、SHINeeのミノが登場した場面では、ランニングマシンで走りながら『Lucifer』の応援法を最後までやり遂げたファンの姿に韓国語の感想が集まりました。「見ているだけでストレスで寿命が縮む」とチケッティング回の感想を書く人、番組を見て自分の推しの応援法を覚え直し始めたと書く人もいます。ファン活動を競技として見せる発想そのものは、当のファンにかなり刺さっているようです。

日本のファンが見られるのは8月5日午後6時から。先着方式の韓国だからチケッティングが競技になります

日本から見る方法は、8月5日午後6時にYouTubeチャンネル「Pixid」で公開される回を待つことです。韓国標準時と日本標準時は同じなので、韓国の視聴者と同じ時刻に見られます。Wavveでの先行公開が毎週水曜午前11時、YouTubeはその1週間後という形です。

参加する10ファンダムは、日本のK-POPファンにとってなじみのある名前ばかりです。TWICEにはモモ、サナ、ミナという日本人メンバーがいて、東京・国立競技場での公演も行っています。SEVENTEEN、TXT、RIIZE、BIGBANGも日本公演を重ねてきました。画面の中で競っている応援法やチケッティングの作法は、日本のファンが実際にやっていることとかなり近いはずです。

ただし、チケッティングだけは事情が違います。日本の大型公演はファンクラブ先行の抽選が中心で、速さより運の比重が大きい。韓国では一般販売の先着方式が広く使われていて、クリックの速さと回線の準備がそのまま結果に直結します。だから「チケッティングが上手い」がファンの実力として成立し、番組の第1戦に据えられる。同じ企画を日本でそのまま作るのは難しいはずで、この差は日本のファンが見るときの一番の面白さになると思います。

ファンの熟練を見世物にするなら、誰を代表に選ぶかが番組の評価を決めます

『ファンダムステージ』が新しいのは、K-POPを支えてきた技能に名前をつけて可視化したところです。座席を取る速さ、メンバー名をよどみなく呼ぶ記憶、望遠レンズで一瞬を押さえる腕。これまで「ファンだから当然」で片づけられていたものが、競技名を与えられて画面に並びます。推し歴110年という数字が笑いとともに受け止められたのは、そこに敬意の視線があったからです。

だからこそ、代表の選び方が番組の評価をそのまま決めます。誰を代表として立たせるかは、制作側が「ファンダムの熟練」をどう定義しているかの答え合わせになるからです。8月5日からYouTubeで追える日本の視聴者は、競技の勝敗と同じくらい、そこを見ることになりそうです。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。