📊 3行サマリー

  • BLACKPINKのリサが現地時間6月12日、ロサンゼルスのSoFiスタジアムでW杯開会式に登場。K-popの女性グループメンバーとして史上初、タイ出身歌手としても初の開会式ステージになった
  • 披露したのは大会公式アルバム収録曲「Goals」。ブラジルのAnitta、ナイジェリアのRemaと共演し、前日11日のメキシコシティ開会式ではEJAEが公式アンセム「DNA」をAndrea Bocelliと歌っている
  • 7月20日の決勝ハーフタイムにはBTSがMadonna・Shakiraと出演予定。韓国のネット掲示板ではリサとEJAEを比べる声が相次ぎ、賛否がはっきり割れた

📝 リサ、SoFiスタジアムでK-pop女性グループ初のW杯開会式に立つ

BLACKPINKのリサが、北米で開幕した2026 FIFAワールドカップのオープニングセレモニーでソロステージを務めた。会場は米ロサンゼルスのSoFiスタジアム。現地時間6月12日、アメリカ対パラグアイの開幕戦に先立ち、大会公式アルバムの収録曲「Goals」を歌った。ブラジルのAnitta、ナイジェリアのRemaと並び、白い衣装でダンサーを従えて開演を飾っている。

2022年カタール大会の開会式に立ったBTSのジョングクに続き、リサはK-popの女性グループから初めてW杯の開会式に出演したメンバーになった。タイ出身の歌手としても初の快挙で、ここは韓国メディアも事実として大きく報じた。

📰 Korea Times:「ジョングクに続くK-pop、女性グループでは初」

元ネタBLACKPINK’s Lisa headlines FIFA World Cup opening ceremony in US(The Korea Times / 2026年6月13日)

the first member of a K-pop girl group to perform at a World Cup opening ceremony.(K-popの女性グループから初めてW杯開会式に立ったメンバー)

韓国メディアはリサの安定したライブと演出を「世界のサッカーファンの視線を集めた」と伝えた。ただ、同じ開会式の話題はもう一人の韓国系シンガーにも集まっていた。

🔥 開会式は開催都市ごとに分散、リサの「Goals」とEJAEの「DNA」が対になった

今大会の開会式は、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催を反映し、開催都市ごとに分かれて行われた。リサが立ったのは6月12日のロサンゼルス。その前日、6月11日のメキシコシティでは、メキシコ対南アフリカの開幕戦に合わせてEJAEがステージに上がった。

EJAEが歌ったのは大会公式アンセム「DNA」。世界的テノールのAndrea Bocelliと共演し、Netflixのアニメ映画『KPopデーモン・ハンターズ』で一気に名を広げた歌唱力をそのまま大舞台に持ち込んだ。リサの「Goals」とEJAEの「DNA」、韓国にゆかりある二人の歌手が大会の幕開けを別々の都市で担う形になり、韓国の関心は自然と両者の比較へ流れていった。

🇰🇷 韓国ネットは「スレイ連呼」に冷ややか、EJAEとの比較で割れる反応

ここで現地・韓国のコミュニティの受け止めをすくい取ると、賞賛一色とはいかなかった。大手ポータルNateに転載されたニュースのコメント欄では、評価が真っ二つに割れている。

最も多くの賛同を集めたコメント(推奨224・非推奨28)は「EJAEのほうがずっと良かった。私はEJAEに一票」というもの。次点(推奨186)も「これのどこがスレイ(圧巻)なのか。Andrea BocelliとEJAEのDNAステージが一番だった」と、EJAEを上に置く声だった。リサの母国語タイ語で「コップンカー(ありがとう)」と書き込む応援も並んだが(推奨20)、「リサ一人ではW杯の舞台に立つほどの知名度はないはず。ヒット曲もないのにどうやって」(推奨17)という辛辣な見方まで上位に入った。

一方で「EJAEもリサもどちらも良かったのに、なぜ片方を下げてまで比べるのか」(推奨61・非推奨7)という冷静な指摘もあり、過度な比較そのものをいさめる空気も流れていた。「スレイという言葉を使わないで、荒れるから」という”スレイ疲れ”の書き込みまで現れたのが、いまの韓国コミュニティの温度感をそのまま映している。世界が沸いたというニュースの裏で、本国の反応はむしろ醒めていた。

🇯🇵 決勝はBTSが締める、開会式から日本でも追えるK-popの”国際舞台”

この開会式は、日本から見ても遠い話ではない。7月20日の決勝戦ハーフタイムショーには、BTSがMadonna、Shakiraと並んで出演する予定だ。今大会は、開幕をリサとEJAEが飾り、フィナーレをBTSが締めるという、前後をK-popが挟む構図になっている。

K-popのW杯登場は2022年カタール大会のジョングクが先鞭をつけ、その流れが今回、女性グループのリサ、そして『KPopデーモン・ハンターズ』のEJAEへ広がった。デーモン・ハンターズはNetflix経由で日本でも視聴が伸びた作品で、その主題歌を歌ったEJAEが世界最大のスポーツイベントで「DNA」を披露したことは、日本のアニメ・音楽ファンにとっても接点が多い。賛否を含めた本国の生の声まで追えるのが、海外メディアの翻訳だけでは見えてこない部分だ。

🏁 世界の祭典が映したK-popの現在地

リサのW杯開会式は、記録の上では「K-pop女性グループ初」という分かりやすい快挙だ。だが本国のコメント欄は、その快挙を素直に喜ぶ声と、EJAEや過去のステージと比べて辛口に採点する声で二分された。世界での持ち上げられ方と、韓国国内の醒めた目線とのギャップこそ、このニュースの一番おもしろいところだろう。7月20日、決勝のBTSがこの温度差をどう塗り替えるのか。開幕の賛否は、その前哨戦になった。