映画『バイオハザード』の北米初週末は4,000万〜5,000万ドル予測。シリーズ最高の2,665万ドルを超える見込みで、日本公開は3週間あとの10月9日

3行サマリー
- 映画『バイオハザード』の北米初週末の予測を、業界誌Boxoffice Proが8月28日時点で4,000万〜5,000万ドルに引き上げました(8月21日時点は3,000万〜4,000万ドル)。
- 実写シリーズ7作の最高は2010年『アフターライフ』の2,665万ドルで、今回の予測は下限でもその1.5倍にあたります。
- 全米公開は9月18日、日本公開は10月9日。日本の観客は21日遅れて観ることになります。
Series映画バイオハザード 2026全8本
カプコン原作の実写映画『バイオハザード』(2026年)をめぐる海外の反応と興行を追う連載です。
- 2026/8/30映画『バイオハザード』の北米初週末は4,000万〜5,000万ドル予測。シリーズ最高の2,665万ドルを超える見込みで、日本公開は3週間あとの10月9日(この記事)
- 2026/9/10【アメリカ】映画『バイオハザード』監督が「ナイーブだった」と謝罪。10月9日の日本公開前、Redditの反応は85%が「謝らなくていい」側
- 2026/9/15【アメリカ】映画『バイオハザード』の北米予測が最大6,000万ドルへ上振れ。9月17日ファンタスティック・フェスト世界初上映、日本公開は10月9日
- 2026/9/17【アメリカ】映画『バイオハザード』が米批評家支持率96%。米国公開は9月18日、日本は3週間遅れの10月9日
- 2026/9/20【アメリカ】映画バイオハザード、全米初日の興行収入2,630万ドル。シリーズ最高記録に初日で並び、日本公開は10月9日
- 2026/9/22【アメリカ】映画バイオハザード、全米初週末6,000万ドルでシリーズ最高。世界興収1億833万ドル、日本公開は10月9日
- 2026/10/9【アメリカ】映画バイオハザード、全米興収1億2,501万ドルでシリーズ旧記録の2倍超。日本は10月9日公開
- 2026/10/12【世界】映画バイオハザード、世界興収3億2,022万ドルでシリーズ最高に。10月9日公開の日本は初週末360万ドル
北米初週末の予測が1週間で1,000万ドル上がった
カプコンのゲームを原作にした実写映画『バイオハザード』(原題『RESIDENT EVIL』)が、公開3週間前にして興行の予測を上方修正されました。アメリカの業界誌Boxoffice Proが8月28日に更新したトラッキング表では、9月18日公開の同作の初週末(金土日)の予測が4,000万〜5,000万ドルになっています。同誌が8月21日に出した長期予測では3,000万〜4,000万ドルだったので、1週間でレンジがまるごと1,000万ドルぶん上がった計算です。
監督は『バーバリアン』『ウェポンズ』のザック・クレッガー。ソニー・ピクチャーズ配給で、主演は医療品の配達人ブライアンを演じるオースティン・エイブラムスです。
Boxoffice Proの最新トラッキング表は9月18日の同作を4,000万〜5,000万ドルに置いた
出典:Long Range Forecast: DreamWorks Invites Moviegoers to FORGOTTEN ISLAND(8月28日時点のトラッキング表を掲載)(Boxoffice Pro / 2026年8月28日)
出典:Resident Evil on Track for the Franchise’s Biggest Opening Weekend(tbreak / 2026年8月29日)
The Resident Evil 2026 box office is tracking to open at $40 million to $50 million in North America.
Boxoffice Proの表は毎週更新されるもので、8月28日版では『バイオハザード』の1週前に公開される『プラクティカル・マジック2』も同じ4,000万〜5,000万ドルに置かれています。9月の北米で、この2本だけが頭ひとつ抜けた予測になっている状態です。
実写シリーズ7作で、初週末に2,700万ドルを超えた作品は1本もない
今回の予測がどれくらいの水準なのかは、過去作と並べるとはっきりします。tbreakがThe Numbersの集計をもとにまとめたところでは、実写シリーズの北米初週末は2010年『アフターライフ』の2,665万ドルが最高で、『ジ・アンデッド』『アポカリプス』が2,300万ドル前後、2002年の1作目が1,770万ドル、2021年『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が530万ドルと続きます。7作のどれも、2,700万ドルの壁を越えていません。
つまり予測の下限4,000万ドルで着地しても、シリーズ最高記録を1.5倍に塗り替えることになります。ゲーム原作の実写映画としては、かなり強い数字です。
強気の見立ての根拠は「認知51%・関心52%」という調査の数字
この上振れは、批評家の評価が出たからではありません。北米の批評解禁はまだで、判断材料は公開前の調査データだけです。映画情報サイトDark Horizonsのガース・フランクリン氏は8月27日、調査会社Quorum(Greenlight Analytics)の8週前トラッキングで同作が認知51%・関心52%を記録し、同時期の作品では最高だったと伝えています。数字の出どころはX上の集計アカウントGlobal Box-Officeで、フランクリン氏はこの時点で「Boxoffice Proのほうが保守的だ」と書いていました。その保守的だったはずの予測が、翌日には引き上げられたことになります。
もうひとつの追い風は監督の直近作です。クレッガー監督の『ウェポンズ』は昨年、北米初週末4,350万ドル、世界興収2億7,000万ドルを記録しました。今回のキャンペーンはその実績を前面に出しています。
一方で監督は、ゲームをそのまま映像化するつもりはないと繰り返し語っています。tbreakが引用したサンディエゴ・コミコンでのIGNの取材では、レオンやクレアといったゲームのキャラクターは使わないと明言しています。ゲームの完成度に映画で勝つつもりはない、という趣旨の発言でした。原作ファンの多い日本から見ると強気にも聞こえますが、その割り切りが今の数字を連れてきたことになります。
予告の再生数は日米で互角、それでも高評価の数は11倍離れている
公開前の熱量を自分で測ってみました。2026年8月30日13時45分ごろ(日本時間)にYouTubeの公開データを確認したところ、次のような差が出ています。
- 北米版の公式予告(Sony Pictures Entertainment・7月23日公開):1,082万回再生/高評価39万1,319
- 日本版の予告(ソニー・ピクチャーズ 映画・7月23日公開):939万回再生/高評価3万4,605
- 日本限定の特別予告「8月10日はバイオの日」(8月9日公開):41万1,721回再生/高評価4,037
再生数はほぼ互角なのに、高評価の数は11倍違います。再生数の集まり方は広告出稿など配信の仕方にも左右されるので、2本を同じ物差しで比べることはできません。それでも、自分から高評価を押した人が桁違いに少ないという事実は残ります。日本の関心が薄いというより、原作ゲームの国だからこそ期待より先に警戒が立っている、と受け止めました。答え合わせは10月9日以降の反応でできます。
日本公開は10月9日。北米の評価も結末も、先に日本語で流れてくる
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが5月21日に発表したとおり、邦題は『バイオハザード』、日本公開は10月9日(金)です。全米公開の9月18日から21日遅れます。発表資料に、この差の理由は書かれていません。
21日という間隔は、いまのSNSではかなり長く感じられます。R指定・95分というつくりで、しかも「配達人が一晩でどうなるか」を追う話です。北米の初週末が予測どおり4,000万ドルを超えれば、その週末のうちに感想も批評点も、そして結末に触れた投稿も日本語で流れてきます。日本の観客にとって切実なのは、興行の数字よりもこちらです。
日本では『バイオハザード』、海外では『RESIDENT EVIL』と、シリーズはずっと2つの名前で呼ばれてきました。今回の映画も公式クレジットで邦題と原題が分けて表記されています。名前が2つあるぶん、海外の評判を追いかけるときは検索語も2つ必要になります。
ゲームを映像化しないと決めた作品が、シリーズ最高のスタート予測を引き寄せた
ゲーム原作の実写映画は、原作をどこまでなぞるかで揺れ続けてきました。今回は「なぞらない」と最初に宣言した作品が、公開前の数字ではシリーズのどれよりも高い位置にいます。数字はまだ予測で、確定するのは9月20日過ぎの週末です。日本の観客はそのさらに3週間あと、ネタバレの海を渡ってから劇場に入ることになります。
