Creepy Nuts、ザ・ウィークエンドのバンコク3公演でも前座。「聴くのはオタクだけ」に反論したタイの投稿が151万回表示

3行サマリー
- Creepy Nutsが10月11〜13日、ザ・ウィークエンドのバンコク・ラジャマンガラ国立競技場3公演すべてで前座を務めました
- タイのXでは「前座への関心が薄い」「聴くのはオタクだけ」という声に反論した投稿が、151万回以上表示されています
- シンガポール公演の週には、現地の日本曲チャートで「Bling-Bang-Bang-Born」が28位から10位に上がりました
SeriesCreepy Nuts ザ・ウィークエンド アジア公演の前座全2本
Creepy Nutsがザ・ウィークエンドのアジア公演(シンガポール・バンコク・クアラルンプール)で前座を務めた現地の反応と数字を追う連載
- 2026/10/6Creepy Nuts、ザ・ウィークエンドのシンガポール2公演で前座。締めはダンダダンOP「オトノケ」
- 2026/10/18Creepy Nuts、ザ・ウィークエンドのバンコク3公演でも前座。「聴くのはオタクだけ」に反論したタイの投稿が151万回表示(この記事)
Creepy Nuts、ザ・ウィークエンドのバンコク3公演でも3夜とも前座に
日本のヒップホップユニットCreepy Nutsが、ザ・ウィークエンドのツアー「After Hours Til Dawn」のバンコク公演に3夜続けて出演しました。日程は10月11日・12日・13日、会場はラジャマンガラ国立競技場です。
バンコク公演はもともと11日と12日の2公演でした。タイの THE STANDARD によると、2公演が売り切れたため、主催のLive Nation Teroが6月に13日の3公演目を追加しています。Creepy Nutsは追加公演を含む全公演で前座に立ちました。
10月2日・3日のシンガポール公演(前回の記事)に続く、東南アジアで2都市目のスタジアムです。
タイの報道「Bling-Bang-Bang-Bornのアーティストが会場を温めた」
出典:ราชมัง ฮอตทุกตร.นิ้ว The Weeknd จัดเต็มโปรดักชั่นระดับโลก ร้องสดไม่มีพัก สมศักดิ์ศรีทัวร์แห่งปี(Matichon Online・LINE TODAY配信 / 2026年10月14日)
出典:The Weeknd ประกาศเพิ่มคอนเสิร์ตรอบที่ 3 สำหรับโชว์ในกรุงเทพฯ(THE STANDARD / 2026年6月2日)
出典:แฟนกรุงเทพฯ สุดฟิน “THE WEEKND AFTER HOURS TIL DAWN STADIUM TOUR” เริ่มแล้ว!(The People / 2026年10月14日)
วอร์มเอเนอจี้กันด้วยวงเปิดอย่าง Creepy Nuts ศิลปินจากประเทศญี่ปุ่น เจ้าของเพลงฮิต Bling-Bang-Bang-Born
(オープニングを務めた日本のアーティスト、ヒット曲「Bling-Bang-Bang-Born」のCreepy Nutsが会場の熱を高めた)
タイの大手紙Matichonは公演評でこう紹介しました。The Peopleも、Creepy Nutsを「Bling-Bang-Bang-Bornのアーティスト」として3公演すべてに出演したと伝えています。タイのメディアが彼らを説明するときに選んだのは、アニメ『マッシュル-MASHLE-』の主題歌でした。
Matichonによると、このツアーは世界で176公演、チケット750万枚、売上12億ドル超の規模です。前座といっても、立つ舞台の大きさは日本のアーティストの単独海外公演とは桁が違います。
「聴くのはオタクだけ」の声に反論した投稿が、タイのXで151万回表示
公演のあと、タイのXでは前座をめぐる議論が起きました。「観客は前座にあまり関心がなかった」「センスのいい人はザ・ウィークエンドを聴き、Creepy Nutsを聴くのはオタクだけ」という趣旨の声が出たのです。
これに反論した一般ユーザーの投稿(10月15日11時16分、日本時間)は、10月18日朝の時点で151万2,878回表示、いいね8,567件、リポスト7,360件に達していました。投稿者は「そんなことはない。私は会場でCreepy Nutsの曲を全部一緒に歌った。彼らにはファンがたくさんいるし、はっきりした自分たちのスタイルがある」と書き、「聴かないからといって良くないわけではない。好みは人それぞれ」と結んでいます。
初日の感想を書いた別の投稿(10月12日、表示3万3,937回)は、「前座のCreepy Nutsは最高。跳んで揺れっぱなしだった」とし、R-指定さんがタイ語でたくさん話していたこと、DJ松永さんのスクラッチを挙げていました。タイのXでは、実際に会場にいた人ほど前座を高く評価する投稿が目立ちます。
議論の出発点が「オタク」という言葉だったことが、私には印象的でした。Creepy Nutsの名前がアニメと結びついて知られていることの裏返しで、アニメ主題歌が入口になった人と、そうでない人の受け止めの差がそのまま表に出た形です。それでも反論側が151万回読まれたことは、擁護する層の厚さを示しています。
シンガポール公演の週、現地の日本曲チャートで「Bling-Bang-Bang-Born」は28位から10位へ
前座の効果は数字にも出ています。日本以外での日本の曲の聴かれ方を国別に集計するBillboard JAPANのチャート(集計期間10月2日〜8日、10月15日公開)で、シンガポールの「Bling-Bang-Bang-Born」は前週の28位から10位に上がりました。この週はちょうどシンガポール公演の2夜を含みます。
出典:【ビルボード】TERIYAKI BOYZ「TOKYO DRIFT (FAST & FURIOUS)」7か国で日本語曲トップ ザ・ウィークエンド効果でアニソン名曲も上昇(Billboard JAPAN / 2026年10月15日)
同じ記事は、エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」も、シンガポールで7位から4位に上がったと伝えています。9月19日の埼玉公演で高橋洋子さんがサプライズ出演した曲です(関連記事)。ザ・ウィークエンドのアジア公演が、日本のアニメの曲を現地のリスナーに運んでいることになります。
バンコク公演(10月11〜13日)の影響が出るのは、10月22日公開予定の次の週のチャートです。タイで同じ動きが出るかを確かめたいところです。
前座の入口はアニメ主題歌、次は11月4・5日のクアラルンプール
シンガポールでもバンコクでも、Creepy Nutsを知らない観客に届いた曲はアニメ主題歌でした。シンガポールでは現地メディアが『ダンダダン』のオープニング「オトノケ」を観客の人気曲に挙げ、バンコクではタイの新聞が『マッシュル』の「Bling-Bang-Bang-Born」で彼らを紹介しています。
公演前、タイの音楽メディアSepsakonのインタビューで、R-指定さんはザ・ウィークエンドの前座について「光栄で、緊張していて、感謝している。期待と不安が混ざっている」と話していました。「オトノケ」については、日本文化の描き方をステレオタイプから外す意図を込めたと説明しています。
出典:พูดคุยกับ Creepy Nuts วงดูโอญี่ปุ่นระดับโลก ก่อนขึ้นคอนเสิร์ต The Weeknd(Sepsakon / 2026年10月1日)
「オタクだけ」という言い方は雑ですが、アニメで知った人が会場で一緒に歌い、その姿を見た人が反論を書く。そうした広がり方こそ、スタジアムの前座という場の意味だと受け止めました。東南アジアでの前座は、11月4日・5日のクアラルンプール公演が最後です。
