2026年9月26日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
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【アメリカ】The Weekndが9月19日の埼玉公演でエヴァ主題歌『残酷な天使のテーゼ』を披露。高橋洋子が登場、映像はヨコオタロウ

編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】The Weekndが9月19日の埼玉公演でエヴァ主題歌『残酷な天使のテーゼ』を披露。高橋洋子が登場、映像はヨコオタロウ

3行サマリー

  • 2026年9月19日、埼玉県所沢市のベルーナドームで行われたThe Weekndの公演に高橋洋子がサプライズで登場し、『残酷な天使のテーゼ』をフルコーラスで歌いました。
  • ステージ映像を手がけたのはヨコオタロウ。『NieR:Automata』と『新世紀エヴァンゲリオン』の映像が流れ、The Weeknd本人は自身の投稿に「Presented by YOKO TARO ft. YOKO TAKAHASHI」と記しています。
  • 『残酷な天使のテーゼ』は1995年10月25日リリース。JOYSOUNDの2025年年間カラオケランキングでも総合3位に入っており、30年前のアニメ主題歌がそのまま海外アーティストのドーム公演の中身になりました。

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The Weekndが9月19日のベルーナドーム公演で高橋洋子と『残酷な天使のテーゼ』を歌った

2026年9月19日、埼玉県所沢市のベルーナドーム。The Weekndの日本公演の途中で、黒い衣装の女性がステージに現れました。高橋洋子です。そのまま『残酷な天使のテーゼ』がフルコーラスで歌われました。日本公演は9月19日と20日の2日間で、この演出が入ったのは初日です。

海外アーティストが来日公演で日本の曲をワンフレーズ歌う、という話ではありません。曲は丸ごと1曲。しかも歌ったのは、30年前にその曲を歌った本人でした。会場のベルーナドームは、コンサート時の収容が4万人を超えると報じられています。

Complexは新曲『Tokyo』の初披露と報じ、Anime News Networkは映像企画として伝えている

出典:The Weeknd Brings Out Yoko Takahashi for New Song(Complex / 2026年9月21日)

出典:Nier’s Yoko Taro, Evangelion’s Yoko Takahashi Collaborate on The Weeknd’s Latest Tour(Anime News Network / 2026年9月20日)

この一件、海外メディアの伝え方が割れています。Complexは、The Weekndが未発表曲『Tokyo』をこの日初披露したと報じました。一方でAnime News Networkは、同じステージを「ヨコオタロウとの映像コラボレーション」として伝えており、新曲名としての言及はありません。どちらの記事も同じ公演を扱っているのに、何が起きたと読むかが違っています。曲名が確定しないまま日本語で転載が進むと、事実として定着してしまいます。ここは確定情報が出るまで保留にしておくのが誠実だと考えます。

確実なのは、The Weeknd本人が自身の投稿に添えたクレジットです。

Presented by YOKO TARO ft. YOKO TAKAHASHI

ヨコオタロウが「presented by」、高橋洋子が「ft.」。本人の言葉では、これはゲストの飛び入りではなく、2人の名前を冠した一つの演目として組まれていたことになります。曲名の扱いは報道ベースなので、ここでは断定しません。

映像を手がけたのはヨコオタロウ、『NieR:Automata』とエヴァンゲリオンの画がドームに流れた

ステージ後方の大型スクリーンに流れた映像は、ヨコオタロウが制作しました。素材として使われたのは『NieR:Automata』と『新世紀エヴァンゲリオン』の映像。ゲームとアニメ、制作会社も年代も違う2つの作品が、同じステージの上で1本につながりました。

ヨコオタロウがミュージシャンのステージ映像を手がけること自体が珍しい仕事です。『NieR』シリーズのディレクターとして知られる人が、海外アーティストのドームツアーの演出側に回った。日本のクリエイターが海外の大型興行に「素材提供」ではなく「制作者」として入った例として、私は今回の構図をかなり珍しいものだと受け止めました。

The Weekndのアニメ引用は2022年の亜蘭知子サンプリングから続いている

今回が突然の思いつきではないことは、過去をたどると見えてきます。2022年のアルバム収録曲『Out of Time』で、The Weekndは亜蘭知子の『Midnight Pretenders』(1983年)をサンプリングしました。シティポップの再発見が海外で進んだ時期の代表例として、日本でも大きく取り上げられた曲です。

Billboardによると、The Weekndは2026年5月23日のCrunchyroll Anime Awardsに登壇し、「アニメがなければ自分はここにいない」と語っています。また2026年4月26日のリオデジャネイロ公演では、三池崇史とのビジュアルコラボレーションを行ったと報じられました。日本のサブカルチャーを素材として引くのではなく、作り手そのものを呼んで組む。今回の埼玉公演は、その延長線上にあります。

udiscovermusicによると、After Hours Til Dawn Tourは通算153公演、チケット販売は750万枚を超え、興行収入は10億ドルを超えています。その規模のツアーの1公演分の尺を、日本のアニメ主題歌1曲に丸ごと使ったことになります。

エヴァンゲリオン公式とNieR公式がそろって反応、高橋洋子本人も投稿した

Anime News Networkによると、この演出には『新世紀エヴァンゲリオン』の公式アカウントと『NieR』シリーズの公式アカウントの双方が反応し、高橋洋子本人も自身のアカウントで投稿しています。権利元が2つとも公に反応した、という事実が、今回の企画が事前に通された正規のものだったことを間接的に示しています。

SNS上では、英語圏のファンから「エヴァの曲がドームで丸ごと流れるとは思わなかった」という驚きの受け止めが目立ちました。個別の匿名投稿は事実の根拠にならないため件数までは追いませんが、反応の中心が「The Weekndが日本の曲を歌った」ではなく「高橋洋子が出てきた」に寄っていたのが印象的でした。海外のアニメファンにとって、あの曲は歌手の顔まで含めて記憶されているということです。

もう一つ、日本側から見て見落としやすい点があります。この出来事を最初にまとめて伝えたのは、日本の音楽メディアではなく英語圏のアニメメディアと音楽メディアでした。国内の公演で起きたことが、海外経由で日本のファンに届いている。日本のアニメ音楽が海外でどう扱われているかを知るうえで、この順番そのものが一つのデータだと考えています。

30年前のアニメ主題歌が、海外アーティストのドームツアーの中身になった

『残酷な天使のテーゼ』のリリースは1995年10月25日。JOYSOUNDの2025年年間カラオケランキングでは、いまも総合3位に入っています。国内では「カラオケで歌い継がれる曲」として30年を過ごしてきた曲が、2026年の9月に、世界規模のツアーの演目として海外アーティストの側から呼ばれました。

日本のアニメ音楽が海外で聴かれている、という話はもう何年も前から聞きます。今回はそこから一段進んで、海外アーティストが自分のステージの構成要素として組み込み、原曲の歌手と原作のクリエイターを実名で並べました。引用される側から、一緒に作る側へ。埼玉のドームで起きたのは、その線を越えた一夜だったと受け止めています。

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編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。