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【アメリカ】米津玄師ワールドツアー「GHOST」、海外動員は9万人から20万人へ。NY・ロンドン・パリは劇場から2万人級アリーナに

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
【アメリカ】米津玄師ワールドツアー「GHOST」、海外動員は9万人から20万人へ。NY・ロンドン・パリは劇場から2万人級アリーナに

3行サマリー

  • 米津玄師が2026年12月26日の台北ドームから始まるワールドツアー「GHOST」を発表。11都市14公演で、全会場がドームかアリーナです
  • 見込み動員は約20万人。2025年の前回ワールドツアー「JUNK」(7都市・約9万人)の2倍を超える規模です
  • 前回は6,000席前後の劇場だったニューヨーク圏・ロサンゼルス・ロンドン・パリが、今回は1万6,000〜2万人級のアリーナに替わります

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米津玄師「GHOST」、台北ドームからアムステルダムまで11都市14公演

米津玄師の公式サイトREISSUE RECORDSは10月15日、ワールドツアー「KENSHI YONEZU 2026-2027 WORLD TOUR / GHOST」の開催を発表しました。2026年12月26日・27日の台北ドームを皮切りに、ソウル、シンガポール、北米5都市、ヨーロッパ3都市を回り、2027年2月28日のアムステルダムで締めくくります。

公演はすべてドームかアリーナです。シンガポール、オークランド、メキシコシティ、トロント、アムステルダムの5都市は米津さんにとって初めての公演地で、ソウルは前回の2日間から3日間に増えました。音楽ナタリーによると、総動員は約20万人を見込んでいて、本人にとって過去最大のワールドツアーになります。

日程は次のとおりです(現地日付)。

  • 2026年12月26日・27日:台北 TAIPEI DOME
  • 2027年1月14日・16日・17日:ソウル INSPIRE ARENA
  • 1月29日:シンガポール SINGAPORE INDOOR STADIUM
  • 2月4日:オークランド OAKLAND ARENA
  • 2月6日:ロサンゼルス KIA FORUM
  • 2月9日:メキシコシティ PALACIO DE LOS DEPORTES
  • 2月12日:ニューアーク PRUDENTIAL CENTER
  • 2月14日:トロント SCOTIABANK ARENA
  • 2月24日:ロンドン THE O2 ARENA
  • 2月26日:パリ ACCOR ARENA
  • 2月28日:アムステルダム ZIGGO DOME

公式サイトとAnime News Networkが同日に発表、「全公演ドーム・アリーナ」

出典:KENSHI YONEZU 2026-2027 WORLD TOUR / GHOST(米津玄師 official site「REISSUE RECORDS」 / 2026年10月15日)

出典:Singer Kenshi Yonezu Goes on World Tour in Early 2027(Anime News Network / 2026年10月15日)

出典:米津玄師が自身最大規模のワールドツアーへ(音楽ナタリー / 2026年10月15日)

World tour announced: 14 shows across 11 cities in Asia, North America, UK and Europe.

英語圏では、アニメ専門メディアのAnime News Networkが、ソニーミュージックのプレスリリースをもとに日程を伝えました。記事は米津さんの紹介として、まず『チェンソーマン』や『劇場版チェンソーマン レゼ篇』、『僕のヒーローアカデミア』の主題歌を挙げています。海外では、アニメの主題歌を歌う人として知られていることがよく分かります。

同じ4都市で会場は約3倍に。劇場からアリーナへ移った

今回の発表でいちばん目を引いたのは、会場の大きさです。前回の「JUNK」で訪れたニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリの4都市には今回も行きますが、会場はどこも3倍前後の大きさに替わりました。各会場の公称収容人数(英語版Wikipediaの記載)で並べると、次のようになります。

  • ニューヨーク圏:Radio City Music Hall(5,960席)→ Prudential Center(ニュージャージー州ニューアーク、アイスホッケー時で1万6,000人台)
  • ロサンゼルス:YouTube Theater(6,000人)→ Kia Forum(1万7,500人)
  • ロンドン:Eventim Apollo(スタンディング時5,039人)→ The O2 Arena(2万人)
  • パリ:Zénith Paris(6,300人)→ Accor Arena(コンサート時2万300人)

JUNKでは、この劇場クラスの会場でもチケットが取りにくい状態でした。米国のエンタメメディアThe Outer Havenは、ニューヨークのRadio City公演が完売だったと伝えています。1回目で入りきらなかった需要があったからこそ、2回目でアリーナに上がれた、という流れです。

では、なぜ1年あまりでここまで会場を大きくできたのでしょうか。いちばん分かりやすい理由はアニメ主題歌です。2022年の『チェンソーマン』オープニング「KICK BACK」は、日本語の曲として初めて米国レコード協会(RIAA)のプラチナ認定を受けました。2025年9月には『劇場版チェンソーマン レゼ篇』の主題歌「IRIS OUT」が、米ビルボードの世界チャートで日本語の曲として史上最高の5位に入っています。この曲は、次回グラミー賞の選考にもエントリーされています。JUNKの北米・欧州公演が終わったあとに、海外での知名度がもう1段上がったことになります。

もう1つの理由は、アニメで米津さんを知った層が劇場版の公開でさらに増えたことです。JUNKの海外公演は2025年春で、レゼ篇の主題歌はまだ出ていませんでした。前回は来られなかった人、チケットを取れなかった人に加えて、この1年で新しく知った人の分まで、会場を大きくして受け止めにいく計画に見えます。

Redditのファン掲示板は「もっと大きい会場で、また会える」

海外ファンの反応を見るため、米津さんのファンが集まるRedditのコミュニティr/KenshiYonezuで、発表直後に立った「WORLD TOUR CONFIRMED」というスレッドを読みました。日本時間10月17日朝の時点で、50件ほどのコメントが付いています。

目立ったのは、前回のJUNKに行った人たちの声です。ロンドン公演に行った人は「去年のEventim Apolloほど近くでは見られないけれど」と書きつつ、「KICK BACK」の生演奏が忘れられないと振り返っていました。別のロンドンのファンは「もっと大きい会場でまた来てくれるのがうれしい」とコメントしています。ニューヨーク公演でチケットを取り逃がした人には、「今回の会場はRadio Cityよりずっと席が多いから、取れるといいね」という返信が付いていました。

ニューヨーク公演の客席についての書き込みも印象に残りました。アニメ目当ての人が多いと思っていたのに、実際は日本人や日系の観客が目立ったそうです。返信には「ニューヨークの日系人がみんな来ていたんじゃないかと思う」という声もありました。一方で「アニメファンでも米津玄師を知らない人は意外と多い」という書き込みもあります。アリーナを埋めるには、在留邦人や日本の音楽ファンの外まで客層を広げる必要がある、ということです。

喜びの声と同じくらい多かったのが、来てもらえない地域の声でした。「テキサスが無い」「クアラルンプールにも来て」と書く人がいて、南米のファンは「いつも後回しにされる」と嘆いていました。メキシコシティの追加で中南米への入口はできましたが、ブラジルなど南米本土はまだ公演地に入っていません。

2回目のワールドツアーは「アニメの次」を確かめるツアーになる

前回のJUNKが「海外にどれだけファンがいるか」を確かめるツアーだったとすれば、今回のGHOSTは、2万人の会場を11都市で埋められるかを問うツアーです。動員の見込みは約9万人から約20万人に増えました。数字で見ると、この1年で海外のファンが倍以上に増えたことを前提にした計画です。

カギになるのは、アニメの主題歌で知った人たちが、アルバムの曲まで聴きに来てくれるかどうかです。Redditでは、ツアー告知で古いアルバム『Bremen』の曲が使われたことを挙げて、セットリストに古い曲が入るのではと期待する書き込みもありました。「日本の国内公演は抽選に外れた」という書き込みや、「海外は抽選がないから、早ければ取れる」という返信もあり、海外公演を目当てに動くファンも出てきそうです。台北ドームの2日間が、このツアー全体の勢いを測る最初の目安になると思います。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。