【韓国】IU、1年ぶりの新曲は9月10日18時。曲名の掛詞は日本語に訳せず、韓国の掲示板は歌詞の一節に沸いた

3行サマリー
- IUのデジタルシングル「이 별로부터(UNKNOWN PLANET)」が9月10日18時(韓国時間)に配信される。2025年9月の「Bye, Summer」以来、1年ぶりの新曲になる
- 収録は2曲で、どちらもIUが単独で作詞した。9月10日に「Dear my crazy soulmate」、9月16日0時に「이 별로부터」のミュージックビデオが順に公開される
- 曲名は分かち書きの位置で「この星から」とも「別れから」とも読める。日本語と英語の媒体では、この1つの曲名が4通りに書き分けられていた(当編集部調べ・9月9日午前確認)
IU、1年ぶりの新曲を9月10日18時に配信。ティーザーは公開10時間で36万回再生
韓国の歌手IU(アイユー)が、9月10日18時(韓国時間)にデジタルシングル「이 별로부터」を配信します。所属事務所のEDAMエンターテインメントが9月9日0時、公式SNSでミュージックビデオのティーザー映像を公開しました。2025年9月の「Bye, Summer」以来、ちょうど1年ぶりの新曲です。
収録は2曲。「이 별로부터」と「Dear my crazy soulmate」がダブルタイトルで、どちらもIUが単独で作詞しています。ミュージックビデオは「Dear my crazy soulmate」が9月10日、「이 별로부터」が9月16日0時と、日をずらして公開されます。いずれも、発売時期が調整されている6枚目のフルアルバムからの先行曲という位置づけです。
ティーザーの伸び方が、少し普通ではありませんでした。登録者1,030万人のIU公式チャンネルで、公開からおよそ10時間で36万回。同じチャンネルに13日前に上がっている本人出演の動画が33万回ですから、半日で追い抜いた計算になります(9月9日午前10時40分・日本時間に確認)。
EDAM発表のティーザーは、言語の違う他人同士がつながる架空のビデオ通話「PLANET」
出典:‘10일 발매’ 아이유, 신곡 ‘이 별로부터’ MV 티저..낯선 이들과의 특별한 ‘연결’(헤럴드뮤즈 / 2026-09-09)
出典:IU recalls the ‘moment love began’…‘From This Star’ MV teaser unveiled(스포츠경향 English / 2026-09-09)
참가자들은 서로 다른 언어를 사용하지만 화면 너머의 상대와 다양한 방식으로 소통하고 각자의 일상을 공유하며 조금씩 가까워진다.
「参加者たちはそれぞれ違う言語を使いますが、画面の向こうの相手といろいろな方法で意思疎通し、日常を共有しながら少しずつ近づいていきます」。ヘラルドミューズはティーザーの中身をこう説明しています。舞台は「PLANET」という架空のビデオ通話サービスで、別々の場所にいる見知らぬ者同士が画面越しにつながっていく構成です。映像の後半でIUが姿を見せ、最後に「사랑이 시작된 순간을 기억하나요(愛が始まった瞬間を覚えていますか)」という一節が初めて流れます。
ミュージックビデオには、チリ出身の俳優ホルヘ・ロペス(Jorge López Astorga)がIUの相手役で出演します。ディズニーの『ソイ・ルナ』やNetflixの『エリート』に出ていた俳優です。言語の違う相手と画面越しに向き合う、という設定そのものが、この曲の主題に重なっているように見えました。
曲名「이 별로부터」は、分かち書きを1つ詰めると「別れから」になる
この曲名には、韓国語でしか成立しない仕掛けがあります。「이 별로부터」は「이 별(この星)+로부터(から)」と読めば「この星から」です。ところが分かち書きを詰めて「이별로부터」にすると「이별(別れ)+로부터」になり、「別れから」になります。文字の並びも発音も同じで、スペースの有無だけが違います。
この二重の読みは、韓国系メディアのThe Korea Dailyなども指摘しています。IUと俳優イ・ジョンソクは、2026年7月10日に両者の所属事務所が交際4年での破局を認め、「良い同僚として残る」とコメントしていました。曲名を破局と結びつけて読むファンがいるのは、その流れがあるからです。
ただし、曲名と破局を結びつける説明は、IU本人からもEDAMからも出ていません。ここは推測が独り歩きしやすいところなので、当編集部としては「そう読める曲名である」という事実までで止めておきます。
韓国の掲示板が真っ先に反応したのは破局ではなく「声」だった
興味深いのは、現地の反応が海外メディアの見立てとずれていたことです。韓国最大級のコミュニティTheQooでは、ティーザーのスレッドが総合の人気枠に入り、9月9日午前の時点でコメントは107件に達していました。英訳サイトpannchoaが拾った上位10件を数えると、内訳はこうなります。声そのものへの言及が3件、歌詞の「髪が短くなったね」という一節への言及が3件、公開された歌詞の引用が1件、残りが「映画みたいだった」といった全体への感想。破局に触れたコメントは、10件のうち0件でした。
「声が入ってきた瞬間、やっぱりと思った」「最後のところ、IUの声だと分からなかった」。こうした受け止めが目立ちます。X上でも、ティーザーを取り上げた韓国語の投稿2件がリポスト計833件・いいね計1,853件を集めていましたが、こちらも話題の中心は曲の出来と声でした(9月9日午前・日本時間に確認)。
なぜ声だったのかは、7月にさかのぼると分かります。EDAMは7月21日、IUの耳管開放症(じかんかいほうしょう)の悪化を理由に、9月の高陽総合運動場公演より後のコンサート日程と、6枚目のフルアルバムの発売時期を調整すると発表しました。IU自身も、症状が昼夜を問わず続き、歌うたびに声の状態を戻すのが難しいと説明していました(allkpop、朝鮮日報日本語版などが報じています)。ファンが半年近く気にしていたのは、恋愛の行方ではなく喉の状態だった。そう考えると、ティーザーの2分半で真っ先に声の話になったのは自然なことでした。
曲名の書き方は日英で4通り。公式の英題「Unknown Planet」はどちらの意味でもない
ここで、日本の読者に一番関係のある話をします。この曲名、日本語にも英語にも、そのままでは移せません。実際にどう書かれているかを9月9日午前に確かめたところ、1つの曲名が4通りに分かれていました。
| 表記 | 使っている媒体 |
|---|---|
| Unknown Planet | EDAMが付けた公式英題。Soompiなど英語圏のK-POP媒体、日本の一部ブログもこれをそのまま使用 |
| この星から | AFPBB News、KOREA WAVE、뉴스컬처の日本語版 |
| From This Star | 스포츠경향の英語版、CINEPLAYの英語版 |
| From This Planet | 브레이크뉴스が記事に併載したGoogle翻訳版 |
確認の方法は単純です。Googleニュース日本版で直近7日のIU関連記事を並べると9本あり、そのうち曲名を見出しに入れていたのは2本だけでした。どちらも「この星から」です。残りは「新デジタルシングル」「コンセプトフォト」のように、曲名を書かずに済ませていました。英語圏は公式英題の「Unknown Planet」と、直訳の「From This Star」に割れています。
4通りのどれを取っても、「別れから」の側は落ちています。公式が付けた「Unknown Planet」に至っては、「この星から」でも「別れから」でもない3つ目の言葉です。訳を避けて別の題を立てたわけで、これは逃げではなく、たぶん一番誠実な処理でした。日本語で「この星から」と読んだ人と、韓国語で二重に読んでいる人は、同じ曲の別の入口に立っていることになります。
【追記 2026/09/16】
予告どおり、9月16日0時(韓国時間)に「이 별로부터(Unknown Planet)」の本編ミュージックビデオがIUの公式チャンネル(@dlwlrma)で公開されました。日本時間9月16日12時50分、公開から約12時間の時点で再生数は1,419,728回です。
同じチャンネルで7日前に公開されたティザー映像は、同時点で1,102,959回。本編MVは公開から半日あまりで、1週間かけたティザーの数字を上回りました。比較として、前作シングル「Dear my crazy soulmate」のMVは同チャンネルで16,429,466回です。
音源そのものは9月10日18時の配信直後にメロンのHOT100で1位、TOP100で2位、ジニーとBugsでも1位を記録し、iTunesではシンガポールと台湾を含む16の国と地域で1位に入りました。9月14日のメロンデイリーでは5位(利用者131,812人)です。配信から6日が経ってもデイリーの一桁台にとどまっています。
6thフルアルバムの発売時期は、7月20日にEDAMエンターテインメントが発表した耳管開放症の療養を理由とする延期以降、まだ決まっていません。今回のMV公開にあわせた新しいアナウンスもなく、IU本人が「遅くとも2027年の初めまでには」と述べた見通しが最新のままです。
9月16日のミュージックビデオ公開まで、この曲は言語ごとに違う名前で走る
配信は9月10日18時。韓国と日本に時差はないので、日本の画面にも同じ時刻に並びます。ただ、そこに表示される曲名がどれになるかは、使う配信サービスによって変わりそうです。
個人的に見ておきたいのは、9月16日に公開される「이 별로부터」本編のミュージックビデオです。言語の違う他人同士が画面越しにつながる、という設定を最後まで見せたとき、曲名の二重の意味がどちらに着地するのか。訳された時点で片方が消える言葉を、映像がどう補うのか。そこが今回の見どころだと受け止めました。
【追記 2026/09/15】9月10日18時に配信が始まりました。文化日報によると、「이 별로부터」は発売当日にメロンの「HOT 100」、ジニーミュージックの「TOP 200」、Bugsのリアルタイムチャートでいずれも1位に立ち、11日もメロンの「TOP 100」で1位を保っています。もう一方のタイトル曲「Dear my crazy soulmate」のミュージックビデオは配信と同時に公開され、「이 별로부터」本編のミュージックビデオは9月16日0時からです。本文で数えた曲名の表記も取り直しました。9月15日18時台に Googleニュース日本版で「IU」を直近7日にしぼると100本が並び、そのうち曲名を見出しに入れていたのは10本でした(9月9日は9本中2本)。内訳は「この星から」が7本、「Unknown Planet」が2本、「From This Star」が1本で、「別れから」と読める書き方は1本もありません。日本語の媒体は「この星から」でほぼそろった形です。ただし100本の中には同じ記事の転載が多く含まれるので、本数そのものより内訳の比率を見てください。(出典:“역시 아이유”…신곡 ‘이 별로부터’, 멜론·지니 1위/文化日報・2026年9月11日)
