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【アメリカ】コナミの悪魔城ドラキュラ新作、Steam好評率は英語80%・日本語39%。不評は鞭のアスレチックに集中

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】コナミの悪魔城ドラキュラ新作、Steam好評率は英語80%・日本語39%。不評は鞭のアスレチックに集中

3行サマリー

  • コナミの『キャッスルヴァニア ベルモンドカース』は、Steamのユーザーレビュー4,018件で好評率70%(10月17日15時・日本時間)
  • 言語別では英語が80%(2,196件)の「非常に好評」に対し、日本語は39%(82件)、簡体字中国語は31%(776件)で「やや不評」
  • 日本語の不満は鞭でぶら下がって進むアスレチックの多さに集中。『月下の夜想曲』型の探索を期待した層ほど厳しい評価です

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Series悪魔城ドラキュラ新作 ベルモンドカース全3本

コナミの悪魔城ドラキュラ新作『キャッスルヴァニア ベルモンドカース』の体験版から発売後までの海外の反応を追う連載

  1. 2026/10/2【アメリカ】コナミの悪魔城ドラキュラ新作、体験版を10月1日に配信。海外Redditは好評、Switch版には「ぼやける」の声
  2. 2026/10/14【アメリカ】コナミの悪魔城ドラキュラ新作、海外メタスコア86でシリーズ上位に。媒体の点数は6〜10点に割れる
  3. 2026/10/17【アメリカ】コナミの悪魔城ドラキュラ新作、Steam好評率は英語80%・日本語39%。不評は鞭のアスレチックに集中(この記事)

発売3日で好評率70%、英語80%に対して日本語は39%

コナミの2D新作『キャッスルヴァニア ベルモンドカース』(Steam版3,850円)は、Steamで10月14日に発売されてから3日がたち、ユーザーレビューの評価が言語によってはっきり割れています。10月17日15時(日本時間)にSteamのレビュー集計を言語別に確認したところ、全体は4,018件中2,806件が「おすすめ」で好評率70%、表示は「賛否両論」でした。

差が大きいのは英語とアジアの言語です。英語は2,196件で80%の「非常に好評」。ブラジルのポルトガル語(204件)は89%、ロシア語(86件)も80%と、欧米の言語はおおむね高評価でした。一方で日本語は82件中32件で39%、簡体字中国語は776件中240件で31%、繁体字中国語は95件で31%、韓国語は67件で42%。東アジアの4言語だけが4割前後かそれ以下に沈んでいます。

批評家の評価はこれと逆の動きでした。発売前のレビュー解禁ではMetacriticのメタスコアが86に達し、シリーズでも上位に入っています(メタスコア86の記事)。同じ時点の同時接続プレイヤー数は13,963人でした。

GamerFuzionの集計では、英語の不評は黒画面、日中の不評はゲームデザイン

出典:Castlevania: Belmont’s Curse(Steam / 2026年10月14日発売)

出典:Castlevania Belmont’s Curse Steam Reviews: Mixed(GamerFuzion / 2026年10月15日)

米ゲームメディアのGamerFuzionは発売翌日、不評レビューの中身を言語ごとに読み分けています。同誌によると、英語の不評は起動時の黒画面やカクつき、コントローラーの誤入力といった不具合の報告が中心で、不評レビューのプレイ時間の中央値は0.7時間でした。遊ぶ前に止まった人の不評が多かった、ということです。

English negatives are dominated by black screens, stutter and input bugs, while Chinese and Japanese negatives are mostly about design.

中国語と日本語の不評は、精密なジャンプ操作、ボスまでの長い歩き直し、『Dead Cells』や『ホロウナイト』『プリンス・オブ・ペルシャ』に似た作りへの不満が中心だと同誌は分析しています。同誌が10月15日時点で集計した日本語の好評率は19%(32件)で、そこから2日で39%まで戻ってきました。最初の数十件が特に厳しかったことになります。

日本語レビューで一番支持されたのは「悪魔城ドラキュラがやりたかった」

日本語レビューを「役に立った」の多い順に読むと、不満の矛先はほぼ一つにまとまります。鞭を金具に引っかけてぶら下がり、トゲや穴を越えていくアスレチックの多さです。

最も支持を集めたレビュー(「役に立った」322件)は、ゲームとしては楽しいと認めたうえで「プリンス・オブ・ペルシャじゃなく悪魔城ドラキュラがやりたかった」と書いた短い一文でした。ほかにも「アスレチック城ドラキュラ」「キャッスルヴァニアはトゲを避けるゲームじゃなくて、トゲをへし折って進むゲームだと思う」といった声が上位に並びます。セーブポイントの間をワープできず、負けるたびにボスまで歩き直す点、敵の弾が背景に紛れて見えにくい点への指摘も目立ちました。

おすすめ側のレビューも、多くは前置きつきです。「IGAヴァニア的な面白さではない」「探索型の新作を期待するなら注意」と断ったうえで、ボス戦の手ごたえや背景グラフィックを評価しています。カスタム設定で受けるダメージを下げられる、アクセシビリティ設定で主人公に縁取りを付けられる、と遊び方を案内するレビューもありました。

なぜアジアだけ厳しいのか:『月下の夜想曲』型を待っていた人の多さ

アジアの言語で評価が低いのは、出来の良し悪しより「悪魔城」という名前に何を期待したかの違いだと受け止めました。

日本語の不評レビューが繰り返し引き合いに出すのは、1997年の『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』からDS三部作まで続いた探索型の作品群です。広い城を自由に歩き回り、装備やアイテムを集めてキャラクターを育てる遊び方で、レビューではプロデューサーの名前から「IGAヴァニア」と呼ばれています。今作はその延長ではなく、敵の攻撃を見切ってかわす死にゲー寄りの戦闘と、鞭を使った移動が中心です。開発のEvil Empireは『Dead Cells』の開発を引き継いだスタジオで、2023年には悪魔城とのコラボ追加コンテンツも手がけました。欧米ではこの流れで今作を知った人が多く、「Dead Cellsの悪魔城版」として受け入れる下地がありました。

では、なぜ日本と中国でそこまで温度差が出たのか。探索型の悪魔城は日本でも中国語圏でも長く遊ばれてきた作品で、シリーズが13年ぶりに出した2D新作に「あの城をもう一度」と期待した人が多かったからです。簡体字中国語で「役に立った」が263件付いたレビューは、古いファンにとって城は「プレイヤーの遊び場であって、操作の試験会場ではない」と書いていました。日本の「トゲを避けるゲームじゃない」とほぼ同じ不満です。

黒画面はVer.1.1.3で対処、ただしコナミは「一部環境では残る」

英語圏の不評の大きな原因だった起動時の黒画面には、すでに修正が入っています。GamerFuzionによると、コナミは10月16日20時50分(日本時間)、高リフレッシュレートのモニターで起動できない問題に対処するVer.1.1.3を配信しました。ただし同誌は、コナミが「一部の環境では引き続き発生する可能性がある」とも案内していると報じています。

日本語レビューの不満は不具合ではなく作りそのものに向いているため、パッチで日本語の数字が大きく動く余地は小さいと見ています。逆に英語の評価は、黒画面で遊べなかった人の不評が減れば、もう一段上がる余地があります。

評価を割ったのは出来より「悪魔城」という名前への期待

批評家のメタスコア86、英語の80%、日本語の39%。三つの数字は矛盾しているように見えて、同じことを指しています。2Dアクションとしての完成度は高く、そのぶん「探索型の悪魔城」を待っていた人ほど裏切られたと感じた、ということです。

日本のファンにとって気になるのは、コナミがこの反応をどう受け取るかでしょう。日本語レビューには「これなら月下の夜想曲を移植したほうがよかったんじゃないか」という声もありました。悪魔城ドラキュラの名前を冠した新作が今後も続くなら、どちらの悪魔城を作るのかを最初に示すことが、評価を割らないいちばんの近道だと感じます。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。