【アメリカ】ソニー元幹部「本当の革新は300ドルのPS5」。PS6の性能競争に異論、海外Redditで1.6万票

3行サマリー
- 元SIEワールドワイド・スタジオ会長のショーン・レイデン氏が、1,200ドルのPS6より300ドルのPS5を作るほうが「本当の革新」と発言したと、GamesRadarが報じています
- PS5(ディスク版)の米国価格は2026年4月2日から649.99ドル。値上げ前の549.99ドルから100ドル上がりました
- この話題を紹介した海外掲示板Redditの投稿は1万6,000票超、コメント1,896件を集め、上位には「300ドルではもう作れない」という声が並びました
ソニー元幹部のショーン・レイデン氏、「PS6に性能はもう要らない」
PlayStationの次世代機について、ソニーの元幹部が「これ以上の性能は要らない。必要なのは安さだ」と語り、海外のゲームファンの間で議論になっています。発言したのは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)でワールドワイド・スタジオ会長を務めたショーン・レイデン氏です。
英ゲームメディアのGamesRadarによると、レイデン氏はPlayStationファン向けのポッドキャスト「The Trophy Room」に出演し、PS6は1,200ドルの高性能機ではなく、300ドルのPS5として作り直すべきだと述べました。PS5の値上げが続くなかで出た元幹部の提案だったため、海外掲示板Redditでは「そもそも300ドルで作れるのか」という反論が一気に集まりました。
GamesRadar報道:「1,200ドルのPS6ではなく、300ドルのPS5を」
出典:PS6 doesn’t need more power, ex-PlayStation boss says, because “true innovation” would be making a $300 console again(GamesRadar / 2026年11月7日)
出典:Shawn Layden Discusses PS6, Bloodborne, Insomniac Games, and the Future of PlayStation(Lords of Gaming / 2026年11月6日)
The innovation needs to come not from making PS6 for $1,200 – it’s to make another PS5 for $300. Now, that would be true innovation.
(意訳:革新は1,200ドルのPS6を作ることからではなく、300ドルのPS5をもう一度作ることから生まれるべきだ。それこそ本当の革新だ)
GamesRadarによると、レイデン氏は噂されているレイトレーシングの強化や処理性能の上積みについて「犬にしか聞こえない違いだ」と述べ、PS1からPS2へ、CDからDVDへ移ったときのような驚きは、今の世代交代にはもう無いという見方を示しました。そのうえで、本体を作り直すのではなく、小さく安くすることに力を注ぐべきだとしています。
レイデン氏はPS4について、ネットワーク機能を一通り備えながら399ドルで発売できたと振り返り、PS5を「発売後に値上がりした、自分が見た初めてのプラットフォームだ」と指摘しました。発言はスペインの3DJuegos、ドイツのplay3.deなど欧州のゲームメディアも相次いで取り上げています。
PS5は2026年4月に米国で100ドル値上げ、なぜ元幹部は今「安さ」を言うのか
レイデン氏の発言の背景には、PS5の値上げがあります。SIEは2026年3月27日、米国でPS5の価格を4月2日から改定すると発表しました。PlayStation公式ブログによると、改定後の価格は次のとおりです。
- PS5(ディスク版):549.99ドル → 649.99ドル
- PS5 デジタル・エディション:499.99ドル → 599.99ドル
- PS5 Pro:749.99ドル → 899.99ドル
SIEは値上げの理由を「世界経済の厳しい状況が続いているため」と説明しました。米CNBCは、AIデータセンター向けの需要でメモリの価格が上がっていることを背景に挙げています。GamesRadarも今回の記事で、RAM不足がゲーム機の価格を押し上げていると書いています。
ゲーム機は発売から時間がたつほど安くなるもの、という常識がPS5で崩れました。レイデン氏が「性能」ではなく「価格」を次世代機の争点に据えたのはこのためです。同氏は10月にも別の番組で、PS6が1,000ドルになれば普及が鈍ると話しており、GameBusiness.jpが伝えていました。今回の「300ドルのPS5」は、その主張をさらに一歩進めた形です。
Redditのr/gamingでは1万6,000票、最多の反応は「300ドルではもう作れない」
海外のゲームファンの受け止めは、提案そのものには共感しつつも「実現は無理だ」という冷めた見方が中心でした。GamesRadarの記事を紹介したRedditのr/gamingの投稿(2026年11月8日午前4時ごろ(日本時間)投稿)は、11月8日昼の時点で1万6,380票、コメント1,896件を集め、Reddit全体の当日人気ランキングにも入りました。
上位のコメントからいくつか紹介します(いずれも意訳、カッコ内は賛成票の数)。
- 「皮肉なのは、今やレトロゲーム機が300ドルくらいすること。300〜400ドルで新しい機械は作れるだろうけど、相当非力になる」(3,266票)
- 「正直、不可能だと思う。その値段だとPS4すら作れるか怪しい」(2,705票)
- 「クラウドゲームへの地ならしだよ。300ドルで本体を買って、さらにサブスクを払い、データセンターで描画した映像を流してもらう。ゲームを所有することはなくなる」(2,358票)
- 「今の部品の値段だと、300ドルのゲーム機はXbox Series Sより弱くなる」(659票)
- 「安い本体がいいと言う人は多いけど、Series Sの叩かれ方を見れば、結局みんな性能を気にしている」(372票)
価格の歴史を持ち出す人もいて、「インフレを考えると、PS3は今の価格でおよそ1,000ドルだった」という返信が付いていました。「最近は”元〇〇が語る”という記事ばかり。今まさに当事者の人の話が聞きたい」(287票)と、退任した幹部の発言そのものに距離を置く声も上位に入っています。
PS6の争点は性能から「いくらで出せるか」へ移り始めた
今回の議論で見えたのは、海外のゲームファンが次世代機に求めるものが「どれだけ速いか」から「いくらで買えるか」へ移りつつあることです。値上げで649.99ドルになったPS5を前に、元幹部が「300ドル」という数字を出し、それに1,896件のコメントが付きました。反応の多くは「無理だ」というものでしたが、賛成でも反対でも、論点は「その値段で何が作れるか」に集まっていました。個人的には、反対票の多さよりも、そこが一番印象に残りました。
レイデン氏はすでにSIEを離れており、今回の発言はソニーの方針ではありません。それでも、PlayStationを率いた人物が性能競争から降りるよう公に勧めたことで、PS6の値段は、日本のソニーが答えを出さなければならない問いになりました。
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