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【アメリカ】ポケモンのゲームフリーク新作、Steam好評率54%で賛否両論。ファミ通は40点満点で35点

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】ポケモンのゲームフリーク新作、Steam好評率54%で賛否両論。ファミ通は40点満点で35点

3行サマリー

  • ポケモンの開発元ゲームフリークによる大型アクションRPG『Beast of Reincarnation』が8月4日に発売。Steamのユーザーレビューは238件のうち好評130件で、評価は「賛否両論」(8月4日時点)
  • 批評家の集計サイトOpenCriticでは41本のレビューの平均が76点、推奨は68%。ファミ通のクロスレビューは8・9・9・9の合計35点
  • 発売3日前にThe Japan Timesが批判的なプレビューを載せ、Redditのr/gamingでは1,238件のコメントがついた

ゲームフリークのポケモン外初の大型新作、Steamユーザーレビューは238件中54%が好評

ポケモンの開発元として知られるゲームフリークが、シリーズの外で初めて挑んだ大型アクションRPG『Beast of Reincarnation(ビースト・オブ・リンカネーション)』が、2026年8月4日に発売されました。プラットフォームはPS5、Xbox Series X|S、PC。Xbox Game Passには初日から入っています。舞台は文明が崩れた西暦4026年の日本で、封印師の少女と犬の相棒が旅をする一人と一匹のアクションRPGです。

発売直後の受け止めは、きれいに一本の線にまとまりませんでした。Steamのユーザーレビューは8月4日時点で238件、うち好評が130件、不評が108件。Steamが集計してつけたラベルは「賛否両論」。好評率にすると54%で、これは「おおむね好評」の目安である70%に届いていません。

Japan Times、発売3日前に「よくある作りのアクションRPG」と評す

出典Beast of Reincarnation shows Game Freak has more to learn(The Japan Times / 2026年8月1日)

出典First impressions aren’t good for Beast of Reincarnation (Game Freak’s new game)(Reddit r/gaming / 2026年8月3日投稿)

発売の3日前にあたる8月1日、The Japan Timesが厳しいプレビュー記事を出しました。同紙の記者は7月23日、約20人のレビュアーとともに非公開のデモに招かれ、序章と第1章だけを遊んだうえでこう書いています。

Beast of Reincarnation plays like a bland, paint-by-numbers action RPG that borrows elements from more successful games

(訳:Beast of Reincarnationは、成功した他作品から要素を借りてきただけの、ありふれた塗り絵のようなアクションRPGとして遊べてしまう)

同紙が特に問題視したのは戦闘の底の浅さで、敵の多くが1〜2種類の攻撃パターンしか持たず、パリィが作業になってしまうと指摘しています。この記事が8月3日にRedditのr/gamingへ投稿されると、3,591件の賛成と1,238件のコメントが集まりました。

批評家76点、ファミ通35点、Steam54%。同じゲームに3つの違う評価が並んだ

ところが、その後に出てきた数字は同紙の評価とそろいませんでした。批評家レビューを集計するOpenCriticでは、41本のレビューの平均が76点、推奨した批評家は68%。決して低い数字ではありません。ファミ通のクロスレビューは4人が8・9・9・9をつけ、合計35点(40点満点)でした。

個別のレビューを並べると、振れ幅の大きさがそのまま見えてきます。But Why Tho?は10点満点で9点をつけ、Analog Stick Gamingは7.5点。PC Gamerは「楽しく、立派で、美しく、そして欠点がある」と書きました。一方でRPGFanは否定的な評価を下しています。同じ35〜40時間を遊んで、ここまで評価が分かれる作品はそう多くありません。読んでいて、どれが正しいというより、合う人と合わない人がはっきり分かれているのだと受け取りました。

Velleity Noteでは7月14日に、発売3週間前に一斉解禁された米メディアの先行プレイ評を取り上げました。Game Informer、Polygon、GameRantといった媒体の論調はおおむね前向きで、「ポケモンの会社が高難度アクションを作れるのか」という懐疑論をひとまず押し返した格好でした。その3週間後、同じ作品をめぐって正反対の評価が並んでいるわけです。プレビューで遊べた範囲の印象と、製品版を最後まで遊んだ印象がずれた、ということになります。

Redditの議論は新作そのものより「ポケモンでも同じ弱点」に集中した

r/gamingのスレッドを読んでいて印象的だったのは、議論の中心が新作の出来そのものではなかったことです。最も多くの賛成を集めた投稿(5,700件超)は、指摘されている弱点がポケモン本編の弱点とそのまま重なる、という趣旨のものでした。ゲームフリークは初代ポケモンでゲームボーイの性能を限界まで使い切ったが、今のゲームフリークは別の会社になってしまった、という受け止めです。

次に支持を集めたのは、パリィが作業になるという記述に落胆し、購入を保留すると書いたコメント(1,000件超)でした。「この10年の実績を見れば期待値はもともと低い」(900件超)、「『リトル タウン ヒーロー』も出だしは良かったが深みがなく、途中で平板になった」(500件超)というように、過去作を引き合いに出す声も目立ちます。ゲーム単体への批評というより、スタジオへの積み重なった不信が噴き出した場になっていました。

もっとも、Redditの投稿は匿名の個人の受け止めであって、作品の出来を決める根拠にはなりません。実際、レビュー解禁後のr/Gamesのスレッドには、7点相当が自分の実感に近いという購入者の書き込みや、粗さは残るが続編で化ける余地があるという見方も出ています。SNSで先に大きくなるのは厳しい声のほうだ、という当たり前のことを、あらためて思い出させる並びでした。

評価が割れた1作目は、ゲームフリークにとって悪い結果ばかりではない

日本のプレイヤーにとって、この作品はGame Passに初日から入っているぶん、手を出す敷居がかなり低い部類に入ります。批評家の平均が76点、ファミ通が35点、Steamのユーザーが54%。この3つの数字がそろわないときは、たいてい「刺さる人にはとても刺さるが、全員向けではない」作品です。舞台が4026年の日本で、和のモチーフが濃く出ているぶん、日本のプレイヤーには入り口が広い作品です。

一方で、ゲームフリークにとっては手厳しい結果でもあります。ポケモンの外で自分たちの実力を示す、という当初の狙いに照らせば、賛否が割れた時点で完全な成功とは言えません。ただ、初挑戦の新規IPで批評家平均76点を取り、41本ものレビューが集まる程度には注目された、という事実も残りました。次の1作があるなら、今回の指摘は改善の材料としてかなり具体的です。敵の攻撃パターンの少なさも、音楽の乏しさも、直せない種類の問題ではありません。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。