【フランス】バンダイナムコ『鉄拳8』の世界大会が8月4日パリ開幕。出場32人のうち韓国が13人、日本は4人

3行サマリー
- バンダイナムコエンターテインメントの『鉄拳8』を使う世界大会が、現地時間の8月4日にパリで開幕します。賞金総額は100万ドル(1ドル160円換算で約1億6000万円)、出場枠は32です。
- その32人の国籍を数えると、韓国13人、パキスタン9人、日本4人。最後の4枠を決めた予選には444人が登録し、勝ち抜いたのはパキスタン2人・サウジアラビア1人・韓国1人でした。
- 4月に東京で開かれたEVO Japan 2026の鉄拳8部門も、上位3人は韓国2人とパキスタン1人。日本で生まれたシリーズの世界最高峰で、日本の選手はいま少数派です。
賞金1億6000万円の『鉄拳8』世界大会、現地8月4日にパリで開幕する
世界最大のeスポーツ大会「Esports World Cup(EWC)2026」の『鉄拳8』部門が、現地時間の8月4日から7日までパリで開かれます。会場はパリ・エキスポ ポルト・ド・ヴェルサイユ。賞金総額は100万ドルで、優勝賞金は25万ドル(1ドル160円換算で約4000万円)です。日程の表記は媒体で1日ずれていて、EWC公式サイトは現地時間の8月4日から7日、日本のeSports Worldは日本時間に置き換えた8月5日から8日として案内しています。日本から見るなら、深夜帯に始まる4日間だと思っておくとよさそうです。
『鉄拳』はバンダイナムコエンターテインメントが1994年から続けてきた3D対戦格闘ゲームで、最新作の『鉄拳8』は2024年1月の発売です。2026年からEWCの鉄拳8部門はバンダイナムコ公認の大会に格上げされ、優勝者にはTekken World Tourのファイナル出場権が与えられるようになりました。連覇中の王者は韓国のULSAN選手で、2024年・2025年と2年続けて頂点に立っています。
Esports.gg報道:444人が争ったのは、たった4つの椅子だった
出典:Esports World Cup 2026『鉄拳8』【2026年7月31日~8月8日】(eSports World / 2026年7月29日)
出典:LCQ at the TEKKEN 8 EWC 2026: Extreme fights for the final four spots(Esports.gg / 2026年7月27日)
Only four final spots are available in the $1 million tournament.(賞金100万ドルの大会に用意された最後の枠は、わずか4つだ)
32枠のうち28枠は、Tekken World Tourの成績や各地の大会でとうに埋まっていました。残った4枠を決めるのが、本戦の直前に同じパリで行われた最終予選(LCQ)です。7月31日から8月2日までの3日間で、Esports.ggは400人超、joewagerの集計では444人が登録したと伝えています。4枠に444人。ここを抜けるには、ベスト4に入るしかありません。
Esports.ggとEventHubsの集計では、通ったのはAG所属のM. Zubair選手(パキスタン)、Team Falcons所属のNuman Ch選手(パキスタン)、REJECT所属のRaef選手(サウジアラビア)、Zero Tenacity所属のQudans選手(韓国)の4人でした。日本からは9人が登録していましたが、EventHubsの試合ログをたどると、いちばん奥まで進んだのはKinotrope所属のしょうねん選手で、ベスト8でNuman Ch選手に0対2。ここで日本勢の予選は終わっています。
出場32人を数え直すと、韓国13人・パキスタン9人・日本4人だった
eSports Worldが公開している出場者リストに、LCQを勝ち抜いた4人を足して、編集部で国籍ごとに数え直しました。内訳はこうなります。
- 韓国 13人(ULSAN、LowHigh、Mangja、Breadman、iKARi、KNEE、Mulgold、CBM、Rangchu、REST、Meo-IL、JeonDDing、Qudans)
- パキスタン 9人(ATIF、Farzeen、Usama Abbasi、THE JON、Hafiz、Arslan Ash、Qasim Meer、M. Zubair、Numan Ch)
- 日本 4人(ケイスケ、マツバ、ノビ、AO)
- その他 6人(フィリピン、バーレーン、オーストラリア、オランダ、アメリカ、サウジアラビア 各1人)
韓国とパキスタンだけで22人、全体の7割近くを占めます。日本は4人で12.5%。前日に決着したカプコン『ストリートファイター6』部門では、決勝トーナメント8人のうち4人が日本の選手で、2位から4位を日本勢が占めていました。同じパリの同じ大会で、同じ日本製の格闘ゲームなのに、鉄拳の絵はずいぶん違って見えます。
日本で生まれた『鉄拳』で、日本のプレイヤーが少数派になっている
この偏りは、今回だけの話ではありません。4月に東京で開かれたEVO Japan 2026の鉄拳8部門には、Esports.ggによれば882人が参加しました。日本での開催で、日本発のタイトルで、参加者数も最大級。それでも優勝は韓国のiKARi選手(三島一八使い)、準優勝は前年王者で同じく韓国のKNEE選手、3位はパキスタンのHafiz Tanveer選手でした。表彰台に日本の名前は並んでいません。
賞金の集計にも同じ傾向が出ています。esportsearningsのTekken World Tour累計では、韓国が17人で35万1830ドル、パキスタンが13人で19万6375ドル、日本は13人で13万9445ドル。人数はパキスタンと同じでも、獲得額は7割ほどにとどまります。
日本のプレイヤーが弱くなった、という話ではないはずです。韓国には長い鉄拳の競技史とプロチームの受け皿があり、パキスタンは2019年にArslan Ash選手がEVO JapanとEVOを制して以降、選手層が一気に厚くなりました。ゲームセンター文化から生まれた日本の強さが相対的なものだったことが、世界中がオンラインでつながった10年で見えてきた。そういうことなのでしょう。作った国が勝ち続けるとは限らない。それはむしろ、このシリーズが本当に世界のものになった証しでもあります。
8月4日からの4日間は、鉄拳の勢力図がどこまで動いたかを確かめる時間になる
大会は32人を8人ずつ4組に分けた第1フェーズから始まり、各組の上位4人が16人の第2フェーズへ、そこから8人がプレーオフに進みます。プレーオフは1試合5本先取のシングルエリミネーションです。配信はEWC公式のYouTubeチャンネルで見られます。
日本の4人、ケイスケ選手・マツバ選手・ノビ選手・AO選手が、13人の韓国勢と9人のパキスタン勢のなかでどこまで残れるか。数字の上では分が悪い戦いですが、だからこそ結果が出たときの意味は大きくなります。8月4日、パリの深夜から。
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