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【ブラジル】『デジモン』完全新作アニメ、30周年の2027年に放送。ブラジルでは2025年に旧作4本の吹き替えが復活したばかり

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【ブラジル】『デジモン』完全新作アニメ、30周年の2027年に放送。ブラジルでは2025年に旧作4本の吹き替えが復活したばかり

3行サマリー

  • デジモンの公式アカウントが2026年8月1日、2027年放送予定の完全新作テレビアニメを発表しました。タイトルも制作陣もまだ明かされていません
  • 1997年に発売された携帯型玩具「デジタルモンスター」から30年の節目にあたり、10月4日にはフジテレビでファン投票による過去4作の名エピソード放送も始まります
  • ブラジルではCrunchyrollが2025年3月11日までに旧作4本のポルトガル語吹き替えをそろえました。『デジモンテイマーズ』は約20年ぶりの公式配信です

デジモン公式が8月1日、2027年放送の完全新作テレビアニメを発表

デジモンシリーズの公式アカウントが2026年8月1日、完全新作のテレビアニメを制作していると発表しました。放送は2027年を予定しています。東映アニメーションはタイトル、スタッフ、あらすじ、登場キャラクターのいずれもまだ公表しておらず、いまの時点で確定しているのは「30周年プロジェクトの一環としてつくられる、まったく新しいテレビアニメである」という一点だけです。

発表と同時に公開されたのは記念ビジュアル1枚でした。歴代シリーズの選ばれし子どもたちとパートナーデジモンが一堂に並ぶ絵柄で、1997年からの積み重ねをそのまま1枚に畳んだような構成です。情報量としては決して多くないのに、この1枚だけで各国のファンサイトが一斉に記事を立てました。ブランドの体力が残っている証拠だと受け止めています。

出典:ANMTVとAnime News Networkが同じ日に、「未発表だらけの発表」として報じた

出典Digimon: nova série será lançada em 2027(ANMTV / 2026年8月1日)

出典New Digimon Anime Project to Air in 2027(Anime News Network / 2026年8月1日)

os perfis oficiais da franquia confirmaram neste sábado (1º) que uma nova série está sendo desenvolvida para 2027.(フランチャイズの公式アカウントが土曜1日、2027年に向けて新シリーズを開発中だと認めた)

1997年の「デジタルモンスター」から30年、区切りの年に新作をぶつけてきた

2027年という年の選び方には理由があります。シリーズの出発点は1997年に発売された携帯型の育成玩具「デジタルモンスター」で、テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』が始まったのは1999年でした。原作は本郷あきよし、制作は東映アニメーションで、WiZ、バンダイ、フジテレビが名を連ねています。玩具の発売から数えて30年目にあたるのが2027年です。

30周年プロジェクトはすでに動き出していて、新作アニメはその2本目にあたります。1本目は世界中のファンの投票で内容を決める回顧シリーズ「僕らが選んだベストアドベンチャー」で、Anime News Networkによれば、初期4作から選ばれた回が10月4日午前9時からフジテレビで放送されます。現行のテレビシリーズ『DIGIMON BEATBREAK』は2025年10月5日に始まり、ANMTVは8月9日から最終章に入ると伝えています。新作の輪郭が見えてくるのは、この最終章が終わるころでしょう。

過去作を投票で選び直してから新作を出すという順番は、よく考えられていると感じます。30年ぶんの記憶をいったん棚卸ししてもらったうえで、新しい主人公を差し出す。どの世代のファンに向けた企画なのかを、放送前から観客側に決めさせているとも言えます。

ブラジルの受け止め:吹き替えがそろったのは2025年、未配信はまだ2本ある

ブラジルは日本アニメの視聴量で世界上位に入る市場ですが、デジモンに関しては長く「観たくても正規に観られない」状態が続いていました。それが動いたのが2025年です。Crunchyrollのブラジル公式は3月11日に『デジモンテイマーズ』と『デジモンフロンティア』のポルトガル語吹き替え配信を告知しました。テイマーズの吹き替えを担当したのは、いまはなきHerbert Richers社です。約20年、公式には流れていなかった音声が戻ってきたことになります。

ANMTVは新作の記事のなかで、わざわざCrunchyrollの配信状況を一覧にしています。同誌の整理によると、旧作8本のうちポルトガル語吹き替えがあるのは『デジモンアドベンチャー』『デジモンアドベンチャー02』『テイマーズ』『フロンティア』の4本で、『アップモン』『アドベンチャー:』『tri.』『ゴーストゲーム』の4本は字幕のみ。『デジモンセイバーズ』と『デジモンクロスウォーズ』にいたっては、いまも配信自体がありません。新作の告知記事に配信状況の棚卸しが添えられるあたりに、この国のファンが何を気にしているかが表れています。

ブラジルのゲーム系メディアGameVicioも8月1日18時16分に記事を出し、記念ビジュアルを「1997年から積み上げてきたものの全景」と紹介しました。3媒体に共通していたのは、新作の中身がまだ何も出ていない以上、記事の軸が「30年」という数字と過去作の配信状況に寄らざるをえなかったことです。現行作の『BEATBREAK』はブラジルでも原語音声とポルトガル語字幕だけで配信されており、吹き替えの予定は公表されていません。

30周年の主役は、日本の玩具で育った海外の第一世代になる

日本にとってのこのニュースの意味は、新作が1本増えることではないと思います。デジモンは日本発のIPでありながら、ブラジルのように吹き替え世代の記憶が土台になっている国がいくつもあります。そこで20年止まっていた配信がようやく再開し、その翌年に完全新作が来る。順番として、かなり効いています。

裏を返せば、東映アニメーションは新作の情報を出す前に、各国で旧作を観られる状態に戻す作業を先に済ませたことになります。タイトルもスタッフも伏せたまま「2027年」とだけ告げる発表が成立したのは、その下ごしらえがあったからです。次の情報公開までのあいだに、ブラジルで残り2本の配信と『BEATBREAK』の吹き替えが動くかどうか。そこがこの30周年プロジェクトの本気度を測るものさしになります。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

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