2026年8月7日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/【中国】スパイク・チュンソフト『シュタインズ・ゲート』リメイク、8月20日発売。Steam中国版の予約は178元、日本は6,380円
ゲーム 中国

【中国】スパイク・チュンソフト『シュタインズ・ゲート』リメイク、8月20日発売。Steam中国版の予約は178元、日本は6,380円

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
公開
最終更新
verified現地の一次ソースで確認 約5分で読めます
【中国】スパイク・チュンソフト『シュタインズ・ゲート』リメイク、8月20日発売。Steam中国版の予約は178元、日本は6,380円

3行サマリー

  • MAGES.が開発した『STEINS;GATE RE:BOOT』が8月20日に発売。Steam中国版は通常198元・予約178元で、中国の游民星空は「全球最低価格」と伝えました
  • 日本のダウンロード版は6,380円(税込)、Steamの米ドル表示は59.99ドル。シリーズ累計は400万本を超えています
  • 中国では2024年10月に旧作が18元まで下がっていました。198元はその11倍で、日本のノベルゲームの値付けが中国で試される形になります

『シュタインズ・ゲート』完全リメイクが8月20日発売、Steam中国版の予約は178元

MAGES.が開発する『STEINS;GATE RE:BOOT(シュタインズ・ゲート リブート)』が、2026年8月20日に発売されます。Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|S、Steamの6機種展開で、Xbox Series X|SとSteam版はスパイク・チュンソフトからの発売です。Steamストアの解禁表示は現地時間の8月19日になっています。

2026年8月6日、中国のゲームメディア・游民星空が、Steam中国版の価格を取り上げました。標準版178元、豪華版268元。いずれも予約割引10%が乗った金額で、割引前は198元と298元です。同メディアはこれを「全球最低価格」、つまり世界で一番安い地域価格だと書いています。

比較対象として、MAGES.が公表した日本の価格はダウンロード版6,380円(税込)、デジタルデラックスエディション11,880円(税込)。Steamの米ドル表示は59.99ドル(予約53.99ドル)と79.99ドル(予約71.99ドル)です。Steamは同じソフトでもストアの国ごとに別々の価格を設定できる仕組みで、今回はその幅が大きく開きました。

游民星空「Steam国区178元は全球最低価格」、MAGES.公表の日本価格は6,380円

出典《命运石之门》重制版开启预购 国区全球最低价太香了(游民星空 / 2026年8月6日)

出典『シュタインズ・ゲート リブート』8月20日発売決定! 限定版の特典内容やhuke氏描き下ろしのパッケージイラストなど最新情報が公開(電撃オンライン / 2026年5月7日)

Steam国区标准版178元,豪华版268元,为全球最低价。(Steam中国版は標準版178元、豪華版268元で、世界で一番安い価格です)

価格以外の中身も、公式発表で出そろっています。キャラクターデザインはhuke氏が全キャラを描き直し、イベントCGはXbox 360版のおよそ2倍、背景グラフィックはおよそ1.2倍に増えました。ボイスは全編を録り直し、BGMもシリーズ作曲家の阿保剛氏がすべてリメイクしています。プレイ時間の目安は30時間から50時間です。

中国では2024年に旧作が18元まで下がっていた。198元はその11倍にあたる

178元という数字が中国で「安い」と受け止められるのには、前提があります。2016年にSteamで配信された旧作『STEINS;GATE』は、中国版の定価が90元でした。IT之家によると、2024年10月にスパイク・チュンソフトが「2折」、つまり定価の2割にあたる8割引のセールを実施し、実売価格は18元まで下がっています。当時のSteam好評率は97%で「好評如潮」、日本語のストア表記でいう「圧倒的に好評」でした。

つまり中国のプレイヤーの多くは、この作品を18元前後で手に入れた記憶を持っています。今回の198元は、旧作の定価90元の2.2倍、セール実売の18元と比べると11倍です。それでも游民星空が「太香了」、日本語にすると「うますぎる」と書いたのは、国内の過去価格ではなく同時点の他地域の価格を物差しにしているからです。同じ作品でも、どこと比べるかで「高い」と「安い」が入れ替わります。

中国メディアが見出しに立てたのは「γ世界線」。鳳凰院凶真が生まれなかった世界

中国語圏の報道を並べてみると、価格と並んでもう一つ、繰り返し見出しになっている要素があります。今回追加される新しい世界線です。IT之家は2026年6月7日、追加シナリオが「γ世界線」だと報じました。タイムマシンが存在せず、過去を変えるDメールも生まれず、ラボメンたちが岡部倫太郎に敵意を向ける世界線。そして「鳳凰院凶真」が誕生しなかった世界線だと説明されています。

本作はSteam版の時点で簡体字と繁体字の字幕に対応しており、フルボイスは日本語のみです。中国語圏の読者は、有志翻訳や日本語版の解禁を待たずに、初出のシナリオが入った版をそのまま遊べます。中国メディアが価格と新世界線の2点だけを抜き出して見出しにしているのは、その2つが購入判断に直結しているからだと受け止めました。

日本のプレイヤーが払うのは6,380円。内外価格差への不満は残る

日本側の価格を並べると、ダウンロード版6,380円、パッケージ通常版がNintendo SwitchとPS5で7,480円、Nintendo Switch 2版が8,580円。限定版は12,980円から14,080円、完全数量限定の超限定版は34,980円からです(いずれも税込)。中国のSteam版が198元のダウンロード販売である一方、日本ではアートブック、サウンドトラックDVD-ROM、2024年10月開催の「STEINS;GATE 15th LIVE – ONE WORLD -」のライブBlu-rayとDVDまで同梱した物理商品が用意されています。

ただし、特典で住み分けているという説明だけでは片づかない部分もあります。日本のプレイヤーが遊ぶ内容と、中国のプレイヤーが198元で遊ぶ内容は、ダウンロード版どうしで比べればほぼ同じです。地域別価格は購買力の差を吸収する仕組みである一方、価格の低い地域を経由した購入を誘発しやすく、国内ユーザーからは割高感への不満が出やすい設計でもあります。シリーズ累計400万本を超えた作品が海外で本格的に売られる段階に入った以上、この摩擦は今回だけの話では終わりません。

2009年の秋葉原を一番安く買えるのが中国という値付けになった

原作の初出は2009年のXbox 360版で、舞台は当時の秋葉原です。RE:BOOTでは、その街並みを当時の資料をもとに写真のような精度で作り直したと公式が説明しています。17年前の日本の街を、いま一番安い金額で買えるのが中国のストアだという事実は、日本のコンテンツがどう海外に流れているかを考えるうえで覚えておきたい一点です。発売は8月20日。中国のプレイヤーがこの価格にどう反応するかは、配信後のSteamレビューではっきり見えてきます。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。