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【アメリカ】セガ『Total War: SHOGUN 2』完全版、発売2日で販売停止。Steam好評率16%、日本語レビューは賛否が割れる

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】セガ『Total War: SHOGUN 2』完全版、発売2日で販売停止。Steam好評率16%、日本語レビューは賛否が割れる

3行サマリー

  • セガとCreative Assemblyは、10月13日に出た『Total War: SHOGUN 2 – Complete Edition』(米国価格39.99ドル)の販売停止を15日に発表しました
  • Steamのユーザーレビューは16日朝の時点で3,419件中539件しか好評がなく、好評率は約16%の「圧倒的に不評」です
  • 日本語レビューは20件中7件が好評。日本語音声の追加を評価する声と、武将名の漢字の誤りを指摘する声に分かれています

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セガ、SHOGUN 2完全版を発売2日で販売停止。2011年版の販売を再開へ

セガとCreative Assemblyは10月15日(日本時間同日22時ごろ)、Steamの公式告知で『Total War: SHOGUN 2 – Complete Edition』をストアから一時的に取り下げると発表しました。発売は10月13日なので、わずか2日での判断です。

あわせて、完全版の発売に合わせて販売を止めていた2011年のオリジナル版を再び買えるようにするとしています。すでに完全版を買った人は、取り下げ後もそのまま遊べます。再販売の時期は示されていません。

16日朝の時点で、Steamのオリジナル版ストアページは購入できる状態に戻っていました。

VGCとKotakuが報道、公式は「私たち自身の基準にも届かなかった」と認める

出典:Sega pulls Total War: Shogun 2 Complete Edition from stores over bugs and AI art(Video Games Chronicle / 2026年10月15日)

出典:Sega’s Total War: Shogun 2 Remake Is Such A Disaster It’s Being Pulled From Sale(Kotaku / 2026年10月15日)

出典:An Update on Shogun 2 – Complete Edition(SEGA & Creative Assembly・Steam公式告知 / 2026年10月15日)

We’re aware that Total War: Shogun 2 – Complete Edition has fallen short of both your expectations and our own standards.

公式告知は「皆さんの期待にも、私たち自身の基準にも届かなかった」と率直に認めたうえで、開発パートナーと原因を調べて改善を届けると続けています。

好評率16%まで沈んだ理由は、直らない旧バグと未表示のAI補正

批判が集中したのは「15年前の名作を作り直したのに、良くなったところより悪くなったところが目立つ」という一点です。

VGCは、2011年版から残るバグが手つかずのまま、新しい不具合も加わったと伝えています。Steamで最も多く「参考になった」票(5,121票)を集めた英語レビューも、攻城戦の経路探索など旧作からのバグを項目ごとに並べ、「直るまで不評のままにする」と書いています。

もうひとつの火種がユニットカードの絵です。プレイヤーは、拡大した画像にAIで補正したような崩れがあると指摘しました。1,021票を集めたレビューは「キャラクターの指が欠けている」と書き、Kotakuは、ストアページにSteamが求めるAI使用の申告が見当たらないと報じています。セガ側はAIの使用について、現時点でコメントを出していません。

では、なぜここまで怒りが大きくなったのでしょうか。理由は値段と売り方にあると受け止めました。完全版は米国で39.99ドル。旧作の所有者には11月12日まで75%引きが用意されていましたが、英語レビューには「旧作の持ち主には無料で配るべきだった」という声が目立ちます。発売に合わせて旧作を買えなくしたことも、「新版に乗り換えさせるための措置」と受け取られました。

日本語レビューは20件中7件が好評。日本語音声を喜ぶ声と漢字の誤りへの不満

同じ作品でも、日本語のレビュー欄は英語圏ほど一色ではありません。16日朝の時点で、日本語のレビューは20件中7件が好評でした(全体の約16%に対して約35%)。

好意的なレビューが挙げるのは、音声やゲーム内百科まで日本語になった点と、旧作を持っていれば割引価格で買える点です。「定価の価値はないと思うが、旧作の購入者なら買ってよい」という書き方が目立ちました。海外で低評価が続いている理由を日本のプレイヤー向けに整理したうえで、自分は好評を付けたというレビューもあります。

一方で、日本語ならではの不満も出ています。あるレビューは、島津家で始めたところ、史実の人物名の漢字が誤っていた(「貴久」が「高久」になっていた)と指摘し、校正されていないと書いています。戦国時代を題材にした作品で日本語音声を売りにした以上、武将の名前を取り違えるのは、日本のファンにはいちばん目につくところです。

最も多く支持された日本語レビューは、返金を済ませたと前置きし、バグが「軽く見積もっても1.5倍に増えた」と書いていました。日本語のレビュー欄でも、評価は好評と不評にはっきり分かれています。

SHOGUN 2の作り直しは、名作リマスターの売り方そのものが問われた例

今回の件でいちばん大きいのは、セガが発売2日で販売を止め、旧作を戻すところまで踏み込んだことです。返金や修正パッチで済ませず、商品そのものを店頭から下げた判断は、Total Warシリーズの公式としてはかなり異例に映ります。

個人的には、日本の戦国時代を世界に届けてきたシリーズだからこそ、日本語音声の追加という前向きな変化が、バグとAI補正の騒ぎに埋もれてしまったのは残念に感じます。完全版がいつ、どこまで直って戻ってくるのか。武将名の表記を含めて、日本語版の手直しまで届くかどうかも見ていきたいところです。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。