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【アメリカ】セガ共同発売の新作『Stupid Never Dies』、海外批評は66点もSteamは8割超が好評。分かれ目は序盤の2時間

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】セガ共同発売の新作『Stupid Never Dies』、海外批評は66点もSteamは8割超が好評。分かれ目は序盤の2時間

3行サマリー

  • セガが共同発売したアクションRPG『Stupid Never Dies』は10月21日に発売。Metacriticの批評家スコアは31本の平均で66点です
  • Steamのユーザーレビューは94件中76件が好評(約81%)。英語では55件中49件が好評な一方、簡体字中国語は20件中11件にとどまります
  • 開発は元カプコンの小林裕幸氏が設立したGPTRACK50で、これが第1作。日本語のSteamレビューはまだ1件しかありません

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『Stupid Never Dies』、批評家は66点、Steamでは8割超が好評と評価が割れた

セガとGPTRACK50が10月21日に発売した『Stupid Never Dies(ステューピッド・ネバー・ダイズ)』は、批評家とプレイヤーで評価がはっきり分かれました。Metacriticの批評家スコアは66点で「賛否両論」の帯に入っています。

一方、Steamのユーザーレビューは発売翌日の10月22日19時(日本時間)時点で94件中76件が好評です。批評家が減点した点を、買ったプレイヤーの多くは許容している、という構図です。

弱い主人公が敵の能力を奪って「変身」しながら強くなるアクションRPGで、PS5とPC(Steam)で発売されました。Steamの価格は北米で49.99ドル、日本で7,689円(いずれも標準版)です。

Metacritic 31本の平均は66点、Insider Gamingは「新スタジオの第1作として上々」と7点

出典:Stupid Never Dies Reviews(Metacritic / 2026年10月22日閲覧)

出典:Stupid Never Dies on Steam(Steam / 2026年10月22日閲覧)

出典:Stupid Never Dies Review(Insider Gaming / 2026年10月19日)

出典:Action RPG Stupid Never Dies launches on October 21 for PlayStation 5 and PC; to be co-published by Sega(RPG Site / 2026年7月30日)

Metacriticに集まった批評家レビュー31本の内訳は、肯定的12本、賛否両論16本、否定的3本です。半数以上が中間の評価で、絶賛も酷評も少ないことが66点という数字に表れています。

発売前の10月19日に7点(10点満点)を付けた英Insider Gamingのアンドリュー・ハイトン氏は、総評で次のように書いています。

Stupid Never Dies is a pretty decent first outing for new studio, GPTRACK50 Inc.

(新スタジオGPTRACK50にとって、なかなか悪くない第1作だ)

不満の中心は「ロックオンがない」ことと「周回型の構造」

批評家とプレイヤーの不満は、ほぼ同じ2点に集まっています。1つは戦闘で敵を固定する「ロックオン」が無いこと、もう1つは短いステージを周回して拠点に戻る、ローグライト型の構造です。

Insider Gamingも、回避やローリングとロックオンが無いことが「体験を根本から損なった」と指摘しています。Metacriticに並ぶ批評でも、ロックオンの不在と、周回のたびに拠点へ戻される構成が繰り返し挙がりました。

では、なぜプレイヤーの評価は批評家より高いのか。Steamのレビューをプレイ時間で並べると理由が見えてきます。英語の否定レビューのうち「参考になった」票が多い上位4件は、どれもプレイ時間が0.6〜1.3時間です。対して肯定レビューには5時間〜35時間遊んだ人の投稿が目立ちます。

長く遊んだ人ほど「序盤はつらいが、中盤から変身の組み合わせが増えて爽快になる」と書いています。Steamの返金は2時間以内のプレイが目安なので、序盤の印象だけで返金した人と、その先まで進んだ人とで評価が割れた形です。批評家も同じ序盤の重さを減点しており、66点はその壁を数字にしたものと読めます。

英語レビューは89%が好評、簡体字中国語は55%で「操作感」に厳しい

同じSteamでも、言語によって受け止め方が違います。英語レビューは55件中49件(89%)が好評ですが、簡体字中国語は20件中11件(55%)で「賛否両論」の表示です。

  • 英語圏の肯定的な声:カラフルなネオポップ調の美術や、2000年代の米国ラブコメ映画のような物語を評価する投稿が目立ちます。『Hi-Fi RUSH』や『ロリポップチェーンソー』を引き合いに出す人もいました。
  • 英語圏の否定的な声:最も多く「参考になった」票を集めた否定レビュー(10月22日時点で342票)は、体験版で興味を持ったものの、製品版で周回の繰り返しに気づいて返金した、という内容です。
  • 中国語圏の声:「ロックオンを返してほしい」「空中の敵に攻撃が当たらない」と操作感への不満が並びます。一方で、20時間以上遊んだ人からは「後半は無双できるほど爽快」「画面と音楽は一流」という声も出ています。

発売前に体験版が配信されていたことも、英語レビューの好評率を押し上げた一因です。肯定レビューの中にも「まず体験版を遊ぶべき作品」と勧める投稿がありました。

小林裕幸氏の新スタジオ第1作、日本のSteamレビューはまだ1件

GPTRACK50は、カプコンで『バイオハザード』『デビル メイ クライ』『ロックマン』などに関わった小林裕幸氏が設立したスタジオです。今作はその第1作で、セガが日本を含む全世界での発売と流通を担っています。

日本のアクションゲームを手がけてきた作り手の新作が、海外の批評で「ロックオンがない」と減点されているのは、少し意外に感じました。変身と能力の吸収を軸にした戦闘の面白さが、序盤で伝わりきっていない。そのことが今回の評価の割れ方に出ています。

日本での評価はこれからです。10月22日時点で、Steamの日本語レビューは1件だけでした。PS5版も含め、国内のプレイヤーがこの周回型の構造をどう受け止めるかが次の焦点になります。

『Stupid Never Dies』の評価は、序盤の2時間を越えたプレイヤーが決める

批評家の66点と、Steamの8割超の好評は矛盾していません。どちらも「序盤が重く、周回の先で面白くなる」という同じ特徴を、違う立場から評価した結果です。

新スタジオの第1作として、美術と音楽はすでに海外で強い支持を得ています。個人的には、言語ごとにここまで好評率が違うことが印象に残りました。今後のアップデートでロックオンの追加や序盤の調整が入れば、批評とプレイヤーの差は縮まるはずです。日本での発売後の反応とあわせて、続報を追います。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。