【中国】スクウェア・エニックスの『FF14』スマホ版、配信468日で終了へ。日本を含む世界配信も中止に
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3行サマリー
- スクウェア・エニックス公認のスマホ版『FF14』が、2026年9月30日11時に中国本土でのサービスを終える
- 2025年6月19日の正式サービス開始から468日。テンセントとスクウェア・エニックスが、ライセンス契約を終えることで合意した
- 同時にグローバル版の配信計画も中止。日本を含む海外で待っていた人の分まで、モバイル版のエオルゼアは消える
テンセントとスクウェア・エニックス、『FF14』スマホ版の契約を終えて9月30日に閉じる
スクウェア・エニックスがライセンスを出し、テンセント傘下の光子工作室群が開発したスマートフォン版『ファイナルファンタジーXIV』が、中国本土でのサービスを終えます。中国でのタイトルは『最終幻想14:水晶世界』。運営終了は2026年9月30日11時(現地時間)です。
課金と新規登録は、すでに7月17日18時で止まりました。9月30日にサーバーと公式サイトが閉じ、10月15日にはフォーラムと専用カスタマーサポートも終了。サーバーが落ちたあとは、個人情報保護法にしたがってアカウントデータとキャラクターの記録が消されます。手塩にかけた自分のキャラクターも、データとしては残らない。
影響を受けるのはスマホ版だけで、中国で運営されているPC版『FF14』は今までどおりです。
公式発表が挙げた理由は「事業の調整と市場環境の変化」、告知は残り76日から始まった
出典:手机游戏《最终幻想14:水晶世界》宣布将于9月30日停服(AUTOMATON中文版 / 2026年7月17日)
出典:Final Fantasy XIV Mobile will end service on September 30 in China, global version canceled(RPG Site / 2026年7月17日)
To everyone who has been looking forward to the global version, we also offer our sincere apologies for being unable to meet your expectations.
公式の告知文は、サービス開始の日に運営が掲げた「光と共鳴し、ともに燃え上がろう」という言葉を引きながら始まります。理由として書かれているのは「事業運営の調整と市場環境の変化」で、テンセントとスクウェア・エニックスが話し合ったうえでライセンス契約を終えると決めた、という説明でした。両社とも、それ以上の内訳は明かしていません。
告知の末尾は「サービス終了まで残り76日」という一文でした。お別れの日数を自分で数え始める文章を、私はあまり読んだことがありません。未使用の課金通貨を交換する補償の受付は7月20日11時から9月19日23時59分までで、期限を過ぎると権利を放棄したものとみなされます。
中国メディアは「テンセントでまた1本」と伝え、TapTapの評価は6.6で止まった
中国の大手ゲームメディア17173は、この件を「テンセントでまた1本ダメになった。配信わずか1年」という見出しで報じました。同メディアは、国際版の公式サイトがすでにつながらず中国版サイトへ転送されている状態だとも伝えています。ゲームメディアの机核(GCORES)が付けた記事の副題は「さよならを言う」の一言だけでした。
中国のゲームプラットフォームTapTapでのユーザー評価は6.6。同プラットフォームでゲーム情報を発信している投稿者は、配信初日に無料ランキングの首位を取ったところから今回の発表までを振り返り、モバイルMMOの競争の激しさと、長期の売上が想定に届かなかったことを理由に挙げていました。個々の投稿を根拠にはできませんが、掲示板やコメント欄には、468日で畳まれることへのあきらめと、キャラクターが消えることへの未練が並んでいます。
『FF14』の看板を背負い、SQUARE ENIX公認をキービジュアルに大きく掲げて始まったタイトルとしては、短い時間でした。
日本のFF14プレイヤーが待っていたグローバル版は、開発ごと消えた
日本にとって効いてくるのは、中国のサービス終了そのものより、同時に告げられたグローバル版の中止のほうです。このスマホ版は当初、中国での実績を足がかりに海外展開する計画で、英語圏では「FINAL FANTASY XIV MOBILE」の名前で告知も打たれていました。RPG Siteは日本・北米・欧州の発売日を「TBA(未定)」のまま掲載し続けていましたが、その未定は永遠になりました。
VGCによれば、モバイル版の噂が出たのは2024年7月、正式発表は同年11月です。1年半あまりで、日本のプレイヤーが手元のスマートフォンでエオルゼアを歩ける可能性は閉じたことになります。中国版で遊んでいた日本のFF14ファンも一定数いたはずで、その人たちは9月30日以降、アカウントごと行き場を失います。
スクウェア・エニックスがモバイルで大型MMOを外部にライセンスして走らせる形は、今回の結果を見るかぎり、当面は選びにくくなりました。海外で日本の看板IPを現地パートナーに預ける手法は、収益が読めるうちは強い一方、市場が冷えたときに畳む判断も現地側の都合で早い、ということです。
モバイルのエオルゼアは畳まれ、『FF14』本編はSwitch 2版と2027年の新拡張へ向かう
本編の『FF14』は元気です。VGCの記事は、今年後半にNintendo Switch 2版が出ること、2027年1月に拡張パッケージ「Evercold」が控えていることに触れています。つまりスクウェア・エニックスは、スマホの別バージョンを畳んだうえで、本編のプラットフォームを広げる側に力を戻したことになります。
それでも、468日で終わるMMOに費やされた時間が返ってくるわけではありません。補償の受付は9月19日で締め切られ、9月30日にサーバーが落ち、10月15日に問い合わせ窓口も消えます。日本のファンが受け取るべき教訓は、はっきりしています。「グローバル版はいずれ来る」という前提は、契約が続いているあいだしか成り立ちません。手元に残らないものへ時間を注ぐのが悪いとは思いませんが、終わる日は思ったより早く来ます。
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