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【韓国】『俺だけレベルアップな件』、劇場版アニメの製作が決定。日本のA-1 Picturesが続投し、原作の閲覧数は143億回

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/20
最終更新 2026/07/20
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【韓国】『俺だけレベルアップな件』、劇場版アニメの製作が決定。日本のA-1 Picturesが続投し、原作の閲覧数は143億回

3行サマリー

  • カカオエンターテインメントが7月6日、劇場版アニメ『Beyond the System』の製作確定を発表。2025年1月放送のTVアニメ2期の正式な続編にあたる
  • 原作のウェブトゥーンとウェブ小説を合算した累計閲覧数は143億回。ネットマーブルのゲームは全世界6000万ユーザーを超えた
  • 制作は日本のA-1 Picturesが続投し、水篠旬役の坂泰斗も残留。公開時期と公開国はまだ決まっていない

カカオエンタが7月6日、劇場版『Beyond the System』の製作確定を正式発表

韓国のカカオエンターテインメントは7月6日、『俺だけレベルアップな件』の劇場版アニメ『劇場版 俺だけレベルアップな件 -Beyond the System-』の製作を最終確定したと明らかにしました。2025年1月に放送されたTVアニメ2期『-Arise from the Shadow-』の後の物語を描く、正式な続編です。

お披露目の場は日本でも韓国でもなく、アメリカでした。現地時間7月3日、ロサンゼルスのアニメエキスポで開かれたクランチロールのパネルで、ティザービジュアルと特報映像が世界に先行公開されています。公開日も公開国も、この時点では何ひとつ決まっていません。

ソウル経済TVの見出しは「143億回再生の神話が劇場版へ」

元ネタ“143억 뷰 신화 극장판으로”…카카오엔터, ‘나혼렙’ 후속작 제작 확정(ソウル経済TV / 2026年7月6日)

웹툰과 웹소설을 합산한 글로벌 누적 조회수만 무려 143억 회를 기록하며 단일 IP 기준 세계 최고 수준의 흥행을 거뒀다.

ウェブトゥーンとウェブ小説を合わせた全世界の累計閲覧数が143億回で、単一IPとしては世界最高水準だ、という書き方です。韓国側の記事は、この143億をほぼ必ず見出しに置きます。

ただ、この数字は少し扱いに注意がいります。ウェブトゥーンとウェブ小説の合算で、期間は連載開始から現在までの累計、地域は全世界。1話ぶんの閲覧を1回と数えるので、全何百話という長期連載ほど数字は膨らみます。他の作品と横並びで比べられる性質のものではありません。それでも桁が違うのは確かで、韓国の出版側がこれを社の看板として使うのは自然です。

制作はA-1 Pictures、監督は田島太雄。日本側の顔ぶれはほぼ据え置き

アニメーション制作は1期・2期に続いてA-1 Picturesが担当します。監督は田島太雄で、撮影監督・編集・カラリストも兼務。キャラクターデザインの須藤智子も続投します。主人公・水篠旬(韓国原作では성진우)を演じる坂泰斗も、そのまま残りました。

製作委員会に名を連ねているのは、クランチロール、アニプレックス、ネットマーブル、D&C MEDIA、カカオピッコマの5社です。韓国の原作・出版側と、日本のアニメ製作側と、アメリカの配信側が同じテーブルに座っている構図で、日本では原作ウェブトゥーンをKADOKAWAが『俺だけレベルアップな件』の題で刊行しています。

韓国のIPを日本のスタジオが映像化し、アメリカの配信網が世界に売る。この分業でここまで来た作品で、今回の劇場版もその形をまったく崩していません。

韓国メディアの論調は「米日が主導してきた市場での異例の成果」

韓国側の報じ方には、はっきりした自負があります。ソウル経済TVは、クランチロール・アニメアワードで2025年に「アニメ・オブ・ザ・イヤー」を含む9部門を制し、今年も2冠に輝いたことに触れたうえで、こう書きました。

미국과 일본이 주도해 온 세계 애니메이션 시장에서 한국 웹툰 원작의 애니메이션이 최고 권위의 상을 휩쓴 것은 매우 이례적인 성과다.

「アメリカと日本が主導してきた世界のアニメ市場で、韓国ウェブトゥーン原作のアニメが最高権威の賞を総なめにしたのは非常に異例の成果」。作っているのは日本のスタジオなのですが、韓国メディアはあくまで「韓国発のIPが勝った話」として書きます。ヘラルド経済も見出しを「劇場版『ナホンレプ』製作確定…米LAで初公開」とし、発表地がアメリカだったことを前に出しました。

ファンの温度も高めです。ゲームメディアのインベンが7月4日に出した製作決定の記事には、読者の感情投票が「満点」63、「いいね」49、「楽しい」16、「パーティー」13、「笑い」10、「続報希望」7と並び、コメントも16件つきました。ゲーム記事が中心の媒体でこの反応量は、アニメ記事としてはかなり多いほうです。

ゲームのほうも数字が出ていて、ネットマーブルのアクションRPGは全世界の累計ユーザーが6000万人を超えました。Netflixの実写ドラマとスピンオフのウェブトゥーンも動いています。

韓国ウェブトゥーンの日本アニメ化は、この夏だけで2本目

この流れは単発ではありません。7月8日には累計5億回のウェブトゥーン『盗掘王』のアニメがフジテレビで放送を始めたばかりで、声優は細谷佳正と早見沙織、主題歌はK-POPのQWERという布陣でした。原作は韓国、制作と放送は日本、という組み合わせが、ひと月のうちに2件続いたことになります。

日本の視聴者にとっては、選ぶ側の話ではなく、もう並んでいる棚の話です。深夜アニメの新作リストに韓国原作が混ざっていても、たいていの人は原作の国籍を確認しません。『俺だけレベルアップな件』を日本の作品だと思って見ていた人も、けっこういるはずです。

公開日が出るまでは、待つ以外にやることがない

引っかかるのは、公開時期も公開国も未定のままだという点です。韓国では過去に、総集編の劇場版『-ReAwakening-』が2024年11月に日本より1日早く公開された例があります。今回もそうなるのか、日本先行になるのかは、まだ誰にも読めません。

それでも、A-1 Picturesが1期・2期と同じ体制で続けている以上、絵と声の連続性は心配しなくていいと思っています。個人的には、韓国のIPが日本のスタジオを経由して世界に出ていく流れを「異例」と呼ぶ時期は、もう過ぎたと感じます。次に驚くとしたら、その逆が起きたときでしょう。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。

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