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【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、海外の初反応は賛否。10月16日の日米同時公開を前に「90年代風」の声

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、海外の初反応は賛否。10月16日の日米同時公開を前に「90年代風」の声

3行サマリー

  • カプコン原作の実写映画『ストリートファイター』が10月12日(現地時間)にロサンゼルスでワールドプレミアを開き、試写を観た批評家の初反応が出ました
  • 「100以上のイースターエッグ」と原作への敬意を称える声がある一方、「半分の映画のよう」との不満もあり、評価は割れています
  • 日本では『ストリートファイター/ザ・ムービー』の邦題で、東和ピクチャーズ配給により10月16日に全世界同時公開されます

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Series実写映画ストリートファイター全3本

カプコン原作の実写映画『ストリートファイター』(2026年10月16日日米同時公開)の公開前後の動きと海外の反応を追う連載

  1. 2026/9/30【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、10月16日に日米同時公開。9月の予告編は2530万回再生
  2. 2026/10/14【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、海外の初反応は賛否。10月16日の日米同時公開を前に「90年代風」の声(この記事)
  3. 2026/10/16【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、米批評家の支持率42%。日米同時公開の日、批判は脚本に集中

実写『ストリートファイター』、公開4日前のプレミアで初反応が解禁

カプコンの格闘ゲームを実写化した映画『ストリートファイター』は、10月12日(現地時間、日本時間13日)にロサンゼルスでワールドプレミアを開きました。試写を観た批評家やインフルエンサーがSNSに感想を投稿し、米国の映画メディアがそれを一斉にまとめています。

反応は好意的な声と否定的な声に分かれました。米GamesRadar+は見出しで「賛否が分かれた」と伝え、米ComicBook.comは「ファンのための一本」という声を前面に出しています。

監督は北尾桜井(Kitao Sakurai)氏。リュウをアンドリュー・コージ、ケンをノア・センティネオ、春麗をキャリーナ・リャンが演じ、ジェイソン・モモア、デヴィッド・ダストマルチャン、50セント、WWEのローマン・レインズとコーディ・ローデスも出演します。

一方、本格的な批評記事はまだ出ていません。日本時間10月14日7時すぎに確認した時点で、批評サイトRotten Tomatoesの作品ページは批評家スコアの対象レビューが0件でした。

GamesRadar+とComicBook.comが伝えた「90年代風の娯楽作」という評価

出典:First reactions to Street Fighter movie are mixed(GamesRadar+ / 2026年10月13日)

出典:First Street Fighter Reactions Praise New Video Game Movie as One for the Fans(ComicBook.com / 2026年10月13日)

It’s a 90s throwback with visual nostalgia but also in its humor and selling of a hot cast.

GamesRadar+が紹介したブランドン・デイヴィス氏は、映像だけでなく笑いの取り方や配役の売り方まで「90年代を思わせる」と書き、「おバカで楽しく、怖いもの知らずの良い時間」とまとめました。ComicBook.comのクリス・キリアン氏は「ステロイドを打った『ブラッドスポーツ』」と例え、80年代アクション映画の馬鹿馬鹿しさへのオマージュと、そうした映画が広めた男らしさの誇示を茶化す笑いが同居していると評しています。

原作ファンの立場からいちばん熱がこもっていたのは、批評家モード・ギャレット氏の投稿です。キャラクターの技を忠実に再現し、原作を遊んで育った人に向けたイースターエッグが100以上あったとして「本気で鳥肌が立った」と書いています。

否定派は「会話が弱く、半分の映画のよう」と指摘

否定的な反応は、アクションや配役ではなく脚本に集中しています。米メディアMama’s Geekyのテッサ・スミス氏は「結局のところ不発」とし、「(良くない)セリフでもキャストは最善を尽くし、見た目は素晴らしい。でもジョークはほとんど滑り、半分の映画のように感じる」と書きました。

映画系の発信者AxelTalksFilm氏も、演技とアクションには「好きになれる点が多い」と認めつつ、「全体として前提が生焼け」と評しています。Nexus Point NewsのChristopher Rates It氏は「映画がどの方向に進みたいのか定まっていない」と弱点を挙げたうえで、アニメーションのパートと格闘シーン、楽しそうなキャストの組み合わせで「シリーズに敬意を払った、楽しくておバカな作品」になっているとまとめました。

賛否どちらの側も、作中に差し込まれる2Dアニメーションと格闘シーンは評価しています。割れているのは、それをつなぐ物語とギャグの出来です。

米国の映画ファンは前売りの出足を心配、海外掲示板の最多票は「3百万ドルは低い」

米国の興行予想コミュニティでは、作品の評判より先に前売りの出足が話題になっています。海外掲示板Redditの興行収入コミュニティ「r/boxoffice」には、興行予想フォーラムの集計者による見通しが10月13日(日本時間)に転載され、公開3日前の時点で木曜夜の先行上映(プレビュー)の前売りが『モータルコンバット2』より42%少ないペース、先行上映の興収は300万ドル、初週末は2,500万ドル前後という予想が共有されました(日本時間10月14日7時時点で122票・コメント58件)。

このスレッドで最も票を集めたコメント(63票)は「理屈の上では大きなファン層がいる作品なのに、先行上映で300万ドルは本当に低い」というものです。同じコメントは「レビューが悪ければ初週末2,000万ドルにも届かない」と続けています。

ただし関心そのものは高まっています。英語版ウィキペディアの映画の記事は、10月14日までの直近7日間で1日平均およそ2万5,600回閲覧され、その前の7日間の1.9倍に増えました(当サイトがWikimediaの公開統計で集計)。初反応の賛否が、そのまま公開週末の客足を左右する段階に入っています。

一方、日本語版ウィキペディアの「ストリートファイター」の記事は同じ期間で1日平均17回ほどにとどまっており、日本での盛り上がりはまだ映画の話題に追いついていません。

日本は『ストリートファイター/ザ・ムービー』として同日公開、評判を待たずに観る形に

日本では邦題『ストリートファイター/ザ・ムービー』として、東和ピクチャーズの配給で10月16日(金)に公開されます。公式サイトは「全世界同時公開」をうたっており、米国と同じ日にスクリーンにかかります。

ハリウッド製のゲーム原作映画は、日本公開が数週間から数カ月遅れることが少なくありません。その場合、日本のファンは米国の批評スコアや興行成績を見てから劇場に行くかどうかを決められました。今回は本格的な批評がそろう前に公開日を迎えるため、日本の観客も米国の観客と同じく、初反応の賛否だけを手がかりに判断することになります。原作を生んだ国の観客が、海外の評価に左右されずに同じ条件で作品と向き合えるのは、少しうれしい巡り合わせだと感じました。

当サイトでは9月30日に、日米同時公開の決定と予告編の再生数を【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、10月16日に日米同時公開。9月の予告編は2530万回再生で紹介しています。

【追記 2026/10/19】北米では10月16日から18日の公開初週末に約3,100万ドル(推計値)を稼ぎ、初登場1位になりました。公開前の予想2,500万ドル前後は上回りましたが、『モータルコンバット2』の初週末3,850万ドルには届いていません。海外65市場の約2,010万ドルを合わせた世界興収は約5,110万ドルです。製作費は8,200万ドルと報じられています。Rotten Tomatoesの批評家スコアは41%、観客スコアは79%(10月19日時点)。CinemaScoreはB-でした。日本の週末動員はまだ発表されていません。(一次ソース)

映像と原作愛は合格点、勝負は脚本への評価と公開週末の数字に

初反応を並べると、原作の技の再現や2Dアニメーションの演出など「ストリートファイターらしさ」は賛否どちらの側からも認められています。評価を分けているのは、セリフとギャグ、物語の焦点です。

格闘ゲームの実写化は、1994年の映画版をはじめ評価に恵まれない作品が多かったジャンルです。初反応では「格闘ゲーム実写化の最高作」という声も出ており、その評価が本格的な批評でも保たれるかが次の焦点になります。米国の批評記事の解禁と公開週末の興収が出そろえば、カプコンのIPがハリウッドでどこまで通用したのかが数字で見えてきます。当サイトでも、公開週末の結果を追ってお伝えする予定です。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。

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