【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、全米初登場1位。米国の評価は批評家40%・観客80%、日本の映画.comは2.9点

3行サマリー
- カプコン原作の実写映画『ストリートファイター』が北米で初登場1位。10月16〜18日の3日間で3,100万ドル(推計)、世界では5,100万ドル
- 米国の評価は割れました。Rotten Tomatoesは批評家40%・観客80%、CinemaScoreは1994年版と同じ「B-」
- 日本でも10月16日に同時公開。映画.comのユーザー評価は5点満点で2.9点(105件、10月19日13時時点)
Series実写映画ストリートファイター全5本
カプコン原作の実写映画『ストリートファイター』(2026年10月16日日米同時公開)の公開前後の動きと海外の反応を追う連載
- 2026/9/30【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、10月16日に日米同時公開。9月の予告編は2530万回再生
- 2026/10/14【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、海外の初反応は賛否。10月16日の日米同時公開を前に「90年代風」の声
- 2026/10/16【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、米批評家の支持率42%。日米同時公開の日、批判は脚本に集中
- 2026/10/19【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、全米初登場1位。米国の評価は批評家40%・観客80%、日本の映画.comは2.9点(この記事)
- 2026/10/22【アメリカ】カプコン原作の実写『ストリートファイター』、全米1位でも日本の初週末は8位。同じカプコン原作の『バイオハザード』は日本2位
実写『ストリートファイター』、北米3日間で3,100万ドルの首位発進
カプコンの格闘ゲームを原作とする実写映画『ストリートファイター』が、10月16〜18日の北米週末興行で1位になりました。北米の3日間興収は3,100万ドル(約46億円)、海外を合わせた世界興収は5,100万ドルです。いずれも日曜時点の推計値です。
製作はレジェンダリー、配給はパラマウント。カプコンは「総監修」として関わっています。監督はキタオ・サクライ、リュウをアンドリュー・コージ、ケンをノア・センティネオ、ブランカをジェイソン・モモアが演じています。
首位ではあるものの、製作費は8,200万ドル。同じ格闘ゲーム原作で5月に公開された『モータルコンバット2』の北米初動3,850万ドルには届きませんでした。
TheWrap「中核ファンの外に届くか」、製作費8,200万ドルに対する初動
出典:‘Street Fighter’ Leads Box Office With $51 Million Global Opening(TheWrap / 2026年10月19日 0:32 日本時間)
出典:Street Fighter 2026 global box office opening weekend(Screen Rant / 2026年10月19日 1:03 日本時間)
whether it will be able to draw interest outside of its core audience(中核の観客の外まで関心を広げられるか)
米業界紙TheWrapは、興行の焦点を「ゲームのファン以外に広がるか、初週に集中して失速するか」だと書いています。Screen Rantは損益分岐点を最大2億500万ドルと見積もっており、世界5,100万ドルの初動はその4分の1にあたります。
北米と海外の内訳は媒体で少し異なります。TheWrapは北米3,100万・海外2,000万ドル、Screen Rantは北米3,000万・海外2,110万ドルとしています。世界合計の5,100万ドルはどちらも同じです。
批評家40%・観客80%、評価が倍違うのは「ゲームらしさ」をどう見るか
今回いちばん目を引いたのは、批評家と観客の評価がちょうど2倍開いていることでした。TheWrapによると、Rotten Tomatoesの批評家スコアは40%、観客スコアは80%でした(10月18日時点)。
TheWrapのレビューは見出しで「正気をK.O.する」と書き、荒唐無稽さを指摘しました。批評家が弱点に挙げるこの作りは、原作ゲームの必殺技や対戦演出をそのまま持ち込んだ結果でもあります。ゲームを知る観客には、そこがむしろ見どころとして届いたのだと受け止めました。
ただ、観客の満足度も手放しではありません。劇場の出口調査にあたるCinemaScoreは「B-」。TheWrapは、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが主演した1994年版と同じ評価だと指摘しています。『モータルコンバット2』は「B」でした。
米国では「首位でも予想未達」、ブラジルは「期待を大きく下回る」
現地の論調は、首位の事実よりも予想との差に向いています。Deadlineなどが伝えた公開前の予測では、世界興収の初動は7,000万ドル前後でした。ブラジルの映画サイトOvicioは、最大7,500万ドルという予測を挙げ、結果は「期待を大きく下回った」と書いています。
比較の物差しになっているのは『モータルコンバット2』です。Screen Rantによると同作の世界初動は6,300万ドルで、批評家63%・観客86%、CinemaScoreは「B」でした。興収でも評価でも、今回はその一段下に収まりました。
それでも観客の評価は崩れていません。Rotten Tomatoesの観客スコア80%は批評家の2倍で、劇場に足を運んだ人の満足度は数字の上では高めに出ています。
日本は同日公開、映画.comの評価は2.9点で米国の観客より辛め
日本では東和ピクチャーズと東宝の配給で、北米と同じ10月16日に公開されました。映画.comのユーザー評価は5点満点で2.9点(105件、10月19日13時時点)です。米国の観客スコア80%と比べると、日本の観客のほうが辛めに出ています。原作の国で評価が伸びていない点は、個人的には少し意外でした。
日本との接点は原作だけではありません。エドモンド本田を新日本プロレスの後藤洋央紀が演じ、これがハリウッド映画への初出演です。日本語吹き替え版も用意されています。
日本の週末興行ランキング(10月17〜18日)はまだ発表されていません。国内の初動が北米と同じく首位争いに絡むかは、今週の集計で分かります。
次の焦点は2週目の落ち幅、損益分岐の2億ドルに届くか
首位発進でも、この映画が成功と言えるかはまだ決まっていません。製作費8,200万ドルに対し、Screen Rantは損益分岐を最大2億500万ドルと見ています。初週5,100万ドルからそこまで伸ばすには、ゲームファン以外の観客が2週目以降に入る必要があります。
批評家40%・観客80%という割れ方は、ファンには届いたことを示しています。北米の2週目の落ち幅と、日本の週末ランキングでの順位が、次に確かめたい数字です。
