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【アメリカ】JO1の全米デビューEP『ANIMAL』、ビルボード200で139位。売上だけなら全米7位

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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3行サマリー

  • JO1の全米デビューEP『ANIMAL』が、米ビルボード200(10月17日付)に139位で初登場
  • アルバムの売上だけを数えるTop Album Salesでは7位。Olivia Rodrigoの次、ENHYPENの上に入った
  • 総合139位と売上7位の差は、ストリーミングがまだ米国で積み上がっていないことを示す

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SeriesJO1 北米ツアー2026全4本

JO1初の北米ツアー「ANIMAL」の発表から公演までを追う連載

  1. 2026/5/12【アメリカ】JO1の北米ツアー2026、10月に5都市。トロント開幕・ロス閉幕、米国版EPも秋リリース
  2. 2026/6/11【アメリカ】JO1、10月に米国デビューツアー5都市。日本は5万人ドーム、米国は2,400人クラブから
  3. 2026/10/10JO1サンフランシスコ公演中止はなぜ?公式は理由を示さず、会場では5日前に警備員が撃たれ死亡
  4. 2026/10/14【アメリカ】JO1の全米デビューEP『ANIMAL』、ビルボード200で139位。売上だけなら全米7位(この記事)

JO1『ANIMAL』、ビルボード200に139位で初登場

JO1の初の全編英語EP『ANIMAL』が、10月17日付の米ビルボード200に139位で初めてランクインしました。Billboard公式サイトのチャートで「NEW」の表示を確認しています。同じ週の1位はテイラー・スウィフト『The Life Of A Showgirl』でした。

『ANIMAL』は10月2日に発売された全6曲のEPで、JO1にとっては米国での正式なデビュー作にあたります。全曲をグラミー賞受賞歴のあるプロデューサーDem Jointzが手がけ、表題曲の作曲には川西拓実さんが加わっています。発売日は北米ツアーの初日と同じ日でした。

集計期間は10月2日から8日まで(米国時間)。発売から最初の1週間の数字が、そのまま初登場の順位になっています。

Billboard公式チャートとレーベル発表、売上系チャートで上位に

出典:Billboard 200(2026年10月17日付)/Top Album Sales(同日付)(Billboard)

出典:JO1 MAKES BILLBOARD 200 DEBUT WITH FIRST FULL ENGLISH EP “ANIMAL”(EIN Presswire / 2026年10月14日 日本時間)

JO1 makes Billboard 200 debut with first full English EP “ANIMAL,” earning multiple top 10 chart positions

Billboardの公式チャートで確認できた順位は2つです。総合のビルボード200が139位、アルバムの売上だけで順位を決めるTop Album Salesが7位でした。Top Album Salesの上位は次のとおりです。

  • 1位 The Beatles『Rubber Soul』(再登場)
  • 3位 Stray Kids『This & That』
  • 6位 Olivia Rodrigo『you seem pretty sad for a girl so in love』
  • 7位 JO1『ANIMAL』(初登場)
  • 8位 ENHYPEN『THE SIN : BLISS』

米国のレーベル側が出したプレスリリースによると、ほかのチャートでは次の順位でした。

  • Top Current Album Sales(新譜の売上):5位
  • Indie Store Album Sales(独立系レコード店の売上):2位
  • Independent Albums:15位
  • Emerging Artists(新進アーティストの総合):2位
  • Artist 100:62位

売上7位なのに総合139位、差を生んだのはストリーミング

同じ週の同じEPで、順位が7位と139位に分かれました。理由はチャートの数え方にあります。

ビルボード200は、アルバムの売上に、曲単位のダウンロードとストリーミング再生をアルバム換算した数を足して順位を決めます。一方のTop Album Salesは売上だけで並べます。売上では全米7位まで届いたのに、総合では139位にとどまった。つまり、再生回数による上積みが他の上位作より小さかったということです。

では、なぜ売上だけは上位に入れたのか。ヒントは同じ表に並ぶ顔ぶれにあります。売上チャートの上位10作には、Stray Kids、ENHYPEN、BOYNEXTDOOR(9位・再登場)と韓国のグループが3組入っていました。熱心なファンが発売週にまとめて買う形は、売上の順位を押し上げやすい一方で、ラジオや再生リストから広がる一般層の再生にはつながりにくいのです。JO1の数字も、北米のファンが発売週に買い支えた形が素直に出ているように見えます。

Indie Store Album Salesで2位に入ったのも、この見方と合います。独立系のレコード店でCDやレコードを買う人が多かったことになり、ストリーミング中心の聴き方とは別の層が動いていました。

北米ツアーと同時に発売、r/jo1では「一周回った」の声

『ANIMAL』の発売日は、10月2日のトロント公演と同じ日です。ツアーはニューヨーク、シカゴなどを回り、10月11日にロサンゼルスのThe Novoで終わりました。予定されていたサンフランシスコ公演は中止になっています(経緯はJO1サンフランシスコ公演中止はなぜ?にまとめました)。

英語圏のファンが集まるReddit「r/jo1」では、ビルボード入りを伝えたスレッドが13票、ツアーの感想を集めるスレッドが9票・コメント10件でした。規模の小さいコミュニティですが、書かれている中身は具体的です。

  • 2022年のKCON LAでJO1の出演が取りやめになったときから応援してきた、と振り返るファンは、今回のニューヨーク公演とサイン会を「一周回った瞬間」と書き、4票を集めていました。
  • ロサンゼルス公演が初めてのJO1だったという人は「KCONで知った」と書いています。新しいファンが入ってきていることがわかる声でした。
  • 一方で、トロントでは物販がVIP限定だったという不満、ツアーTシャツが売られていなかったという声も出ていました。熱帯低気圧の影響でロサンゼルスまで行けなかったというファンや、英国公演を望む声もありました。

チャートの順位を祝う書き込みより、会場での体験の話が多いのが印象的でした。数字を押し上げたのは、こうして現地まで足を運ぶファンなのだと受け止めています。

日本のグループの全米デビュー、次の課題は再生の広がり

JO1は、韓国のオーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたグループで、日本の事務所LAPONE ENTERTAINMENTに所属しています。日本語の曲ではなく全編英語のEPで勝負し、発売週にビルボード200へ入ったことは、米国の正式デビューとしては確かな一歩です。

ただ、7位と139位の差は、そのまま次の課題でもあります。売上はファンの熱量で届きますが、総合チャートを上がるには、ファン以外の人が日常的に再生する曲が必要です。2週目以降にビルボード200に残れるかどうかが、『ANIMAL』が北米でファンの外へ広がったかを測る目安になりそうです。

JO1の北米ツアーについては、日本は5万人ドーム、米国はクラブから始まったツアーの規模の記事も参考にしてください。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。