【韓国】Fly to the Sky、8年ぶりに2人そろって復帰。ブライアンが明かした歌手の「イップス」

3行サマリー
- ファニが9月26日放送のKBS2「살림하는 남자들2(家事をする男たち2)」で2人そろってのカムバックを明かし、翌27日にブライアンがInstagramで追認
- 韓国のコミュニティTheQooのスレッドは9月27日時点でコメント431件・閲覧43,000超。同サイトで話題が燃えている目安は100件とされます
- 発売日とアルバム名は9月27日時点で未発表。日本では野球やゴルフの用語として知られる「イップス」が、長い空白を説明する言葉として出てきました
ファニがKBS番組で先に明かし、翌日ブライアンが「私たちが戻ります」と追認した
男性デュオFly to the Sky(플라이투더스카이)が、2人そろっての活動を再開します。口火を切ったのはテレビ番組でした。ファニ(환희)は9月26日に放送されたKBS2「살림하는 남자들2(家事をする男たち2)」で、相方のブライアン(브라이언)と再びアルバムを出す意向を明かしています。翌27日にはブライアン自身がInstagramに「저희가 돌아옵니다(私たちが戻ります)」と書き込み、本人の口から裏づけられた形になりました。韓国メディアはこの復帰をそろって「8년 만에(8年ぶり)」と表現しています。
Star Newsなど韓国の複数媒体が報道、発売日とアルバム名は9月27日時点で未発表
出典:Fly to the Skyの8年ぶりカムバックとブライアンの不調に関する報道(Star News / 2026年9月27日)
出典:ファニがKBS2「살림하는 남자들2」でカムバックに言及した放送内容の報道(Star News / 2026年9月26日)
Star Newsは記事の冒頭で、こう書き出しています。
그룹 플라이 투 더 스카이가 8년 만에 컴백한다(グループFly to the Skyが8年ぶりにカムバックする)
ヘラルド経済、マネートゥデイ、イルガンスポーツ、ジョイニュース24も同じ日に相次いで報じました。ただし、アルバム名と発売日は9月27日の時点でどこにも出ていません。作品ではなく意向の表明が先に出た状態です。
空白の中心にあったのは、ブライアンが自ら語ってきた「입스(イップス)」だった
長い空白の理由として本人が挙げてきたのは、喉の不調です。ブライアンは「입스(イップス)」という言葉でこれを説明しており、喉のコントロールが効かず音程が上がらない状態が続いた、誤った発声法で歌い続けて声を損ね続けた、と語ってきたと報じられています。
私が印象に残ったのは、それを身体の問題として片づけていない点でした。ブライアンは、一人で練習しているときも「안 되는 건가?(できないのか)」と考えてしまう、あるいは自分の体の中で脳が「너는 더 이상 안 된다(お前はもう無理だ)」と言っているのではないか、という趣旨の話をしています。精神面についてStar Newsが伝えた言葉は「정신적으로 마인드 컨트롤이 안 된다(精神的にマインドコントロールが効かない)」でした。
ただし本人は、もう歌えないほどの喉の状態になったのかという問いには「그것까지는 아닌 것 같다(そこまでではないと思う)」と答えています。歌えなくなったという説明はしていません。病名や診断として語られたものでもなく、あくまで本人が公の場で自分の状態を言葉にした範囲の話です。ここを混同しないでおきたいところです。
2026年1月のソロ公演で約6年ぶりに同じステージへ、そこから距離が縮まった
では、なぜ2026年の9月にこの話が出てきたのでしょうか。転機は同年1月にありました。ファニのソロコンサート『Two Be Continued』にブライアンがゲストとして立ち、約6年ぶりに2人が同じステージに並んだと報じられています。これが再接近のきっかけとされました。
それ以前の2人の距離は、決して近くありません。最後の完全体アルバムの制作期間には、顔を合わせず別々に録音していた時期があったとも報じられています。デュオとして同じ作品を作りながら同席しない状態だったわけで、喉の不調と関係の疎遠が並行して進んでいたことになります。空白が8年に伸びた理由は、片方だけでは説明が付きません。
この間、ファニはトロット歌手としての活動を続けてきました。そのため今回のカムバックについて、トロットのファンが寂しく思わないかを気にかける心情も語ったと伝えられています。8年の空白は、2人が何もしていなかった時間ではないわけです。
日本で野球とゴルフの言葉として定着した「イップス」が、歌手の8年を説明する言葉になった
このニュースの日本の読者にとっての入口は、カムバックそのものよりも「イップス」という単語の使われ方にあります。日本でこの言葉は、ほぼスポーツの話として流通してきました。野球で送球が投げられなくなる、ゴルフで短いパットが打てなくなる。技術ではなく、動作の直前に体が言うことを聞かなくなる現象として知られています。
歌手がイップスで長期間歌えなくなったという事例は、日本ではほとんど紹介されていません。ボーカリストの不調は声帯結節やポリープのように器質的な病名で語られるのが通例で、「うまく歌えると思えない」という精神面の回路が原因として名指しされる例は少ないからです。ブライアンが使った「입스」は、その少ない側の説明でした。日本のK-POPファンがこの復帰を追うなら、8年という数字はブランクの長さではなく、声が出ないことと声を信じられないことの違いを示す数字として読めます。活動休止の発表文に書かれる「体調不良」の中身が、この事例では具体的な言葉になっている点も見ておきたいところです。
戻る完全体と終わる完全体が同じ9月に並び、TheQooには431件が集まった
2026年9月の韓国では、グループがそろって戻る動きと終わる動きが同時に起きています。9月21日には핑클(Fin.K.L)が4人そろっての本格的な活動再開を発表しました(Fin.K.Lの21年ぶり完全体活動再開についてはこちら)。逆に9月26日には、UNISがF&Fエンターテインメントとの専属契約満了にともない、完全体としての活動を終えています。
Fly to the Skyへの反応が出たのは、韓国のコミュニティ側でした。TheQooのHOT板に立った「플라이투더스카이 완전체 8년만에 컴백예정」というスレッドには、9月27日時点でコメント431件が付き、閲覧は43,000を超えています。同サイトでは100件を超えると燃えている扱いになるため、431件は量として明確に多い数字です。ただし、その中身が歓迎なのか懐疑なのかまでは今回の観測では取れていません。書けるのは量だけ、というのが正確なところです。
発売日もアルバム名も出ていない段階でこれだけの反応が付いた理由は、復帰の告知そのものではなく、8年を止めていたものの正体が本人の言葉で語られたことにあります。歌えなくなった歌手ではなく、歌える状態を自分で信じられなくなった歌手の話として出てきたからです。だからこそ気にかかるのは、この不調が復帰を盛り上げる物語として扱われはじめている点です。本人が語ったのは現在も続く状態であり、克服の美談として先に消費されるべきものではありません。次に見るべきは、実際に2人がそろって録った音が出てくるかどうかです。
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