2026年9月12日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/【アメリカ】レベルファイブ『妖怪ウォッチ2 覇道』、日本の紹介映像がダイレクト30本で最多の216万回。北米公式の同じ映像は26万回
ゲーム アメリカ

【アメリカ】レベルファイブ『妖怪ウォッチ2 覇道』、日本の紹介映像がダイレクト30本で最多の216万回。北米公式の同じ映像は26万回

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
【アメリカ】レベルファイブ『妖怪ウォッチ2 覇道』、日本の紹介映像がダイレクト30本で最多の216万回。北米公式の同じ映像は26万回

3行サマリー

  • レベルファイブの『妖怪ウォッチ2 覇道』は9月9日23時のニンテンドーダイレクトで発表され、翌10日21時の自社配信でPlayStation 5とSteamが加わり、対応機種は3つになりました。発売時期は決まっていません。
  • 任天堂公式チャンネル(日本)に上がったダイレクトのタイトル別映像30本のうち、本作は216万回で1位。2位の49万回の4.4倍です(9月11日7時38分・日本時間の実測)。
  • 同じ映像をNintendo of Americaが出した再生数は26万回で、同チャンネルのダイレクト映像17本のうち5位。北米の新作は2019年2月の『妖怪ウォッチ3』が最後で、『妖怪ウォッチ4』は日本国外で発売されていません。

妖怪ウォッチ2 覇道、2日続けての発表で対応機種が3つになった

レベルファイブは2026年9月9日23時からの「Nintendo Direct 2026.9.9」で、『妖怪ウォッチ2 覇道』を発表しました。2014年にニンテンドー3DSで出た『妖怪ウォッチ2』を作り直した内容で、シリーズとしては初のリメイクにあたります。この時点で公表されたのはNintendo Switch 2版だけでした。

翌10日21時、同社は自社配信「LEVEL5 VISION 2026 II Dream」を開き、ここでPlayStation 5とSteamを追加しました。公式サイトの対応機種欄も「Nintendo Switch 2/PlayStation 5/Steam」の3つに更新されています。発売時期は、どちらの場でも示されませんでした(確認済み)。

Gematsu報道:日野晃博氏「グラフィックを一新し、新作として作っている」

出典『妖怪ウォッチ2 覇道』公式サイト(レベルファイブ / 2026年9月9日)

出典Yo-kai Watch 2: Haunted Domain also coming to PS5, PC(Gematsu / 2026年9月10日)

We’re staying true to what made Yo-kai Watch 2 so special, while revamping the graphics.

英語圏のゲーム情報サイトGematsuは、代表の日野晃博氏の言葉としてこう伝えています(報道ベース)。同記事は、グラフィックの一新に加えて追加のストーリーと新しい妖怪が入ることにも触れています。一方で、欧米での発売については「今回の発表では確認されていない」と書いており、レベルファイブ側からも英語版を出すという明言はありません。

日本の紹介映像は216万回で30本中1位、北米公式の同じ映像は26万回

この差がどれくらいのものなのか、公開されている数字で確かめました。任天堂公式チャンネル(日本)とNintendo of Americaの動画一覧を、2026年9月11日7時38分(日本時間)に見に行き、ダイレクトのタイトル別映像の再生数をそのまま書き出しています。

日本側は30本が上がっていて、『妖怪ウォッチ2 覇道』が216万回で1位でした。2位は「めっちゃカメレオン」の49万回、3位が「メトロイド ラヴェナス」の34万回ですから、1位だけが4倍以上離れています。

北米側は「YO-KAI WATCH 2: Haunted Domain」として17本のうちの1本で、26万回の5位。1位は「Metroid Ravenous」の240万回でした。同じ日の同じ発表の、同じタイトルの映像で、日本は北米のおよそ8.3倍が回っている計算になります。

逆向きの例もあります。メトロイドは日本34万回に対し北米240万回で、北米が約7倍。ロックマンの新作も日本8.2万回に対し北米19万回でした。両方のチャンネルに同じタイトルが並んでいる6本を比べると、日本のほうが大きく上回ったのは『妖怪ウォッチ2 覇道』だけです。

再生数は視聴者の居住地を示すものではなく、チャンネルの登録者規模も違います。それでも、どのタイトルに関心が集まったかの相対的な位置は読み取れます。妖怪ウォッチは、いまのところ日本側の数字で動いている、というのが実測から言えることです。

海外掲示板は9日に2,825票で沸き、10日の最上位はAI疑惑の投稿だった

数字の一方で、英語圏のファンの熱量そのものは相当なものでした。海外掲示板Redditの妖怪ウォッチ板で直近1週間の上位100投稿を数えたところ、発表当日の9日分が48件・計11,295票を占めています(9月11日実測)。最上位は「OMG OMG OMG」だけの投稿で2,825票・448コメント。「WE ARE SO BACK(帰ってきた)」が509票、「THE WAR IS OVER(戦いは終わった)」と題した手描きイラストが670票と、言葉より感情が先に出た投稿が並びました。読んでいると、ゲームの中身よりも待たされた時間の長さのほうが先に伝わってきます。

コメントで最も支持を集めたのは「これで『妖怪ウォッチ4』が手に入る。4回に分けて『2』を出せばいい」という皮肉まじりの一言で、622票。日本国外で4作目が出なかった7年間が、そのまま笑いの前提になっています。「日本の公式アカウントが英語でもつぶやくようになった」という投稿にも1,196票が集まりました。

ところが翌10日の上位27件・計5,041票を見ると、内訳が変わります。最も票を集めたのは「発表されたゲームの出来はさておき、あの配信は本当に見ていられなかった」という投稿で828票。「盛り上がりにAIをねじ込まないでほしい。昨日と今日で映像の絵柄すら揃っていない」が421票、「雲行きが怪しい」が277票と続きました。配信中に手書き風のタイトルが現れる演出で、ペン先と線が合っていなかったという具体的な指摘も出ています。

ただし、生成AIが実際に使われたかどうかは確かめられていません(未確認)。レベルファイブはこの指摘に対して見解を出しておらず、ファンの投稿と、その動きを取り上げた米ゲームメディアOperation Sportsの記事があるだけです。同記事も「AI使用の疑い」という書き方にとどめています。ここでは、そういう受け止めが海外の板に広がったという事実だけを書いておきます。

欧米での発売は明言されていない。7年半ぶりの復帰は、まだ日本の数字で動いている

妖怪ウォッチが日本国外から遠ざかっていた期間は、はっきりしています。北米で出た最後の新作は2019年2月8日の『妖怪ウォッチ3』(欧州は2018年12月7日)。2019年に日本で出た『妖怪ウォッチ4』は、ローカライズへの意欲が語られたまま実現せず、2020年にはレベルファイブの北米拠点が縮小されたと複数の海外メディアが報じました(報道ベース)。英語圏のファンが「戦いは終わった」と書いた背景には、この7年半があります。

今回、英語のタイトル「Yo-kai Watch 2: Haunted Domain」が公式に使われ、Nintendo of Americaが映像を出し、Steam版も予告されました。材料はそろっているように見えます。それでも、欧米で売るという言葉はまだ出ていません。

日本の読者にとって面白いのは、この作品が国内では30本中1位を取り、海外では5位だったという非対称です。海外で沸いた声の大きさと、実際に動いた再生数は、同じ方向を向いていませんでした。次に確かめるべきなのは、欧米版の発売が言葉として出てくるかどうかと、9月17日から始まる東京ゲームショウ2026で続報が出るかどうかになります。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。