【アメリカ】マイクロソフトのXbox、ディスクのデジタル化はカプコン42本中41本。スクウェア・エニックスは34本すべて通らない

3行サマリー
- Xboxのディスクを本体に入れるとデジタル版の権利が付く機能が、9月1日にXbox Insiderの全区分に広がりました
- 有志が結果を持ち寄っているデータベース1,879本を集計すると、カプコンは42本中41本が通り、スクウェア・エニックスは34本すべてが通りません(2026年9月7日18時11分・日本時間の集計)
- 販売終了になった278本のうち209本は通ります。棚のディスクがデジタルで残せるかどうかは、いま権利元ごとの判断で分かれています
【2026年10月1日追記】
- 2026年9月28日、セガがDisc to Digitalに参加したとPure Xboxが報じました。対象のソフトはXbox Insiderで順次使えるようになっており、『ペルソナ』『龍が如く』『ユニコーンオーバーロード』などが動作するとされています。一方、『Alien: Isolation』はまだ対象に入っていないようだと伝えています(Pure Xbox/2026年9月28日)。
- 本文の「セガ・アトラス 2本/56本」は、セガ参加前の9月7日時点の集計です。参加後の対応本数は未集計です。
- スクウェア・エニックスとバンダイナムコは、10月1日時点で参加が確認できていません。一般提供日も未定です。
ディスクをデジタル版に変える機能、9月1日にXbox Insiderの全区分へ広がった
マイクロソフトが8月26日に発表した「Disc to Digital」は、手持ちのXbox One/Xbox Series Xのディスクを本体に入れると、そのゲームのデジタル利用権が付く仕組みです。8月31日にXbox Insiderのアルファ系とベータの参加者から試験が始まり、9月1日にはデルタとオメガの区分にも配信されました。これで全区分がそろったことになります。仕組みそのものと、ディスクを売ると権利が次の持ち主に移る点は8月31日の記事にまとめています。
ただ、試した人が増えたことで、発表の時点では見えていなかったことが出てきました。すべてのソフトが対象ではない、という一点です。
Pure Xbox「セガとスクウェア・エニックスは、今のところ参加していないように見える」
出典:Multiple Surprises Have Already Been Uncovered With The Xbox Disc To Digital Feature(Pure Xbox / 2026年9月1日)
出典:The XCT.live Community Disc to Digital Database(XCT.live / 2026年9月7日閲覧)
the likes of SEGA and Square Enix don’t appear to be participating in it at all right now(セガやスクウェア・エニックスといったところは、今のところまったく参加していないように見える)
Pure Xboxのニュース編集者フレイザー・ギルバート氏は、驚きとして3つを挙げています。販売終了になったソフトの多くが通ること、Xbox Series Xのディスクをその世代では動かないXbox Oneに入れても権利が取れること、そして一部の権利元のソフトがまったく通らないことです。マイクロソフト自身の『Forza Horizon』も複数が対象外だと書いています。
1,879本を数えると、カプコン41本・コナミ30本に対しスクウェア・エニックスとバンダイナムコは0本
どの会社がどれだけ通っているのかは、報道の文面からは読み取れません。そこで、試した人が結果を持ち寄っている有志のデータベースXCT.liveの収録1,879本を、こちらで権利元ごとに数え直しました(2026年9月7日18時11分・日本時間)。全体では通ったのが1,404本、通らなかったのが341本、未確認が134本です。
日本のメーカーだけを取り出すと、こうなります。
| 権利元 | デジタル化できた | 収録本数 |
|---|---|---|
| マーベラス | 7本 | 7本 |
| カプコン | 41本 | 42本 |
| コナミ | 30本 | 33本 |
| 日本一ソフトウェア | 6本 | 7本 |
| コーエーテクモ | 18本 | 24本 |
| セガ・アトラス | 2本 | 56本 |
| スクウェア・エニックス | 0本 | 34本 |
| バンダイナムコ | 0本 | 82本 |
きれいに割れています。カプコンで通らなかった1本は『アルティメット マーヴル VS. カプコン3』で、マーベル側の許諾が関わるソフトです。セガで通った2本は『シェンムー』と『シェンムーII』のみ。スクウェア・エニックスは『ドラゴンクエストI&II』や『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』を含めて1本も通っていません。バンダイナムコも『エースコンバット7』『アーマード・コア6』などが軒並み対象外です。
日本の会社だから消極的、という話でもありません。同じ集計でユービーアイソフトは88本のうち通ったものがゼロ、いっぽうエレクトロニック・アーツは117本のうち99本が通っています。国ではなく、会社ごとの判断で分かれています。なお、この数字は有志の投稿を集めたものなので、日々増えますし、あとから覆ることもあります。
日本のXboxユーザーは、同じ棚のディスクで扱いが変わることになる
日本でこの機能がどう効くかは、持っているソフトの並びで決まります。カプコンとコナミの棚はほぼ全部デジタル化でき、スクウェア・エニックスとバンダイナムコの棚は今のところ1本も動かない。同じ本体、同じ操作なのに結果が変わります。Pure Xboxのコメント欄でも、読者同士が「エルデンリングとキングダムハーツ3は通らなかった」と確認し合っていました。
そしてこの差は、遊べる場所の差にもなります。デジタル利用権を取ると、対応ソフトならPCでも遊べるXbox Play Anywhereやクラウド経由の起動が使えるようになります。ソニーが2028年1月に新作ソフトのディスク生産をやめると発表している以上、手元のディスクをどこまでデジタルに引き継げるかは、この先の買い方に直結します。日本のメーカーが後から参加すれば棚は一気に動きますが、今の時点でそれを表明した会社はありません。
販売終了の278本のうち209本が通る。何が残せるかを決めているのは権利元だ
この機能でいちばん実利が大きいのは、もう買えなくなったソフトです。データベースで販売終了と記録された278本のうち、209本がデジタル化できています。ストアから消えた作品が、ディスクを持っているという理由だけでアカウントに戻ってくる。マイクロソフトが発表文で「ゲームを残していく取り組みの一環」と書いたのは、この部分でいちばん実感できます。
裏を返せば、残るか残らないかを最後に決めているのは本体メーカーではなく権利元です。今回はそれが会社名と本数という、誰でも数えられる形で表に出ました。スクウェア・エニックスの34本が0本のままなのか、それとも一般公開までに動くのか。次の答え合わせは、この機能がInsider以外にも配られる日になります。
