【世界】ポケモン、ロンドンに常設店を2029年までに開業。公式の「アジアの外で初」に海外ファンは「NYの店が閉まって以来」

3行サマリー
- ポケモンの海外事業会社が10月21日、ロンドンに常設の公式ストアを2029年までに開くと発表しました。
- 公式は「アジアの外で初」としましたが、ニューヨークには2001年から2005年までポケモンセンターがありました。
- 海外Redditの3つのスレッドに計1,243票が集まり、r/pokemonの最多票(249票)はこのニューヨーク店を指摘する一言でした。
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ポケモン、ロンドンに常設店を2029年までに開くと10月21日に発表
ポケモンの海外展開を担うThe Pokémon Company International(株式会社ポケモンの海外事業会社)は10月21日、イギリスのロンドンに常設の公式ストアを開くと発表しました。開業は「2029年まで」の予定です。
公式発表は、この店を「アジアの外で初めての、ポケモンブランドの実店舗」と位置づけています。さらに、ロンドン店は「アジアの外で計画している複数の常設店の最初の1店」だとしています。日本の各地にあるポケモンセンターのような店が、ヨーロッパにもできることになります。
出店場所と正確な開業日はまだ明かされていません。公式は「続報を待ってほしい」としています。
公式発表の文言は「アジアの外で初の実店舗」。場所と店名は未公表
出典:A New Physical Pokémon Retail Destination Is Coming to London(Pokémon公式サイト / 2026年10月21日)
出典:A permanent Pokémon retail store is coming to London, the first of several outside Asia(Video Games Chronicle / 2026年10月21日)
The new permanent store will be the first physical retail space for the Pokémon brand outside of Asia.
(新しい常設店は、アジアの外で初めてのポケモンブランドの実店舗になります)
発表では、同社のチーフ・プロダクト・アンド・エクスペリエンス・オフィサーであるGaku Susai氏が「初めてポケモンに触れる人にも、長年のトレーナーにも、ポケモンの世界に足を踏み入れる機会を届けたい」とコメントしました。店では限定グッズと、ここでしかできない体験を用意するとしています。
注目したいのは、発表に「ポケモンセンター」という店名が一度も出てこない点です。英語の発表は「Pokémon store」「retail destination」という言い方にとどめていて、日本と同じ名前になるかどうかは分かりません。
r/pokemonの最多票は「ニューヨークのポケモンセンターが閉まって以来」という注釈
海外のファンがまず反応したのは、「アジアの外で初」という言い回しでした。r/pokemonに立った発表スレッドで最も票を集めたコメント(249票)は、公式の文言に「*ニューヨークのポケモンセンターが閉まって以来」と注釈を付け足すものでした。
ニューヨークのロックフェラー・センターには、2001年11月16日にポケモンセンターが開業しています。2005年に任天堂の直営店「Nintendo World Store」に変わり、2016年からは「Nintendo New York」として営業しています。Video Games Chronicleも今回の記事で、このニューヨーク店が2001年から2005年まで営業していたことに触れています。公式の「初」は、いま営業している店に限った話と読むのが自然です。
10月23日6時30分(日本時間)時点で、主なスレッドの反応は次のとおりでした。
- r/nintendo:600票・コメント42件。最多票(150票)は「ヨーロッパの街にはハリー・ポッターやウォーハンマー、ワンピースの専門店まであるのに、任天堂やポケモンの店がこんなに少ないのはいつも不思議だった」
- r/pokemon:455票・コメント35件。最多票(249票)は上のニューヨーク店の指摘。2番目(81票)は「30年の歴史で、アジアの外にもっと出てこなかったのが信じられない」
- r/uknews:188票・コメント68件
r/nintendoには「ロンドンで開かれた任天堂やポケモンの期間限定店は、どれもとんでもない需要だった。常設店は遅すぎたくらい」(14票)という声もありました。ほかに「通販はいまだにEUへ発送してくれない」(9票)と、店より先に通販を何とかしてほしいという不満も見られます。歓迎の声が多い一方で、喜びより「やっとか」という受け止めが目立つのが印象的でした。
ロンドンでは期間限定のポケモンセンターが毎回満員。常設店を求める声が何年も続いていた
「やっとか」という反応には理由があります。ロンドンではこれまで、期間限定のポケモンセンターが何度も開かれ、そのたびに入場枠が埋まってきました。
Video Games Chronicleによると、ロンドンのエクセル・センターで開かれるポケモンの欧州大会(ヨーロッパインターナショナルチャンピオンシップス)では期間限定のポケモンセンターが設けられ、無料の入場予約枠が数週間前に売り切れるのが恒例になっていました。同誌は2024年4月の論説で、予約を知らずに来たファンが入口で断られる様子を伝え、「5年間ポップアップを売り切ってきたポケモンには常設店が必要だ」と書いています。
では、なぜ今なのか。ポケモンは2026年で30周年を迎え、アジアでは常設店を増やしてきました。日本の外ではシンガポール(2019年、チャンギ国際空港のジュエル内)と台北に常設のポケモンセンターがあり、バンコクにも2026年中に開業予定だとタイの英字紙Khaosod Englishが5月に報じています。アジアで足場を固め、需要が数字で見えていたヨーロッパにようやく踏み出す。今回の発表は、そうした順番の上にあると受け止めました。
日本では1998年から続くポケモンセンター。海外の常設店はシンガポールと台北の2つだけ
日本のファンにとって、ポケモンセンターは身近な存在です。1998年4月に東京で1号店が開業してから、全国の主要都市に店が広がりました。一方、日本の外で営業している常設店は、現時点でシンガポールと台北の2つだけです。
この差は、海外のファンが日本旅行の目的地にポケモンセンターを挙げる理由にもなってきました。ロンドン店ができれば、ヨーロッパのファンは日本やアジアに来なくても公式の店に行けるようになります。日本の店でしか買えなかった限定グッズの価値がどう変わるのかは、ロンドン店の品ぞろえが分かった時点で見えてくるはずです。
もう1つ、日本のファンに関係しそうなのが「アジアの外で複数の常設店」という計画です。ロンドンの次がどこになるのかで、海外の店が日本の店とどこまで同じ形になるのかが分かります。
次の焦点は出店場所と開業日。ニューヨーク店の閉店から20年以上を経た海外再進出になる
今回の発表で決まったのは「ロンドン」と「2029年まで」の2つだけです。出店場所、店名、開業日はこれから発表されます。
海外のファンの反応を見ていると、喜びと同じくらい「なぜここまで時間がかかったのか」という問いが込められていました。ニューヨーク店が2005年に姿を変えてから20年以上。公式の「アジアの外で初」という言葉の裏には、一度撤退した海外の常設店に、もう一度挑むという意味も含まれていると思います。続報が出たら、当サイトでも追っていきます。

