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ポケモンユナイト アジア大会の結果|日本が3-1でインドネシアを下し金、銅は韓国とフィリピン

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約5分で読めます
ポケモンユナイト アジア大会の結果|日本が3-1でインドネシアを下し金、銅は韓国とフィリピン

3行サマリー

  • ポケモンユナイト日本代表の6人が9月27日、愛知県国際展示場での決勝でインドネシア代表に3対1で勝ち、金メダルを獲得した。
  • 日本にとって今大会2個目のeスポーツ金メダル。前回2022年の杭州大会では、日本はeスポーツでメダルを1つも取れていなかった。
  • 3位決定戦がないため、銅メダルは準決勝で敗れた韓国とフィリピンの2か国に渡り、表彰台は4か国構成になった。

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ポケモンユナイト日本代表、決勝でインドネシアを3対1で下し金メダル

ポケモンユナイトの日本代表が、愛知・名古屋アジア競技大会で金メダルを獲得しました。9月27日に愛知県国際展示場で行われた決勝で、インドネシア代表を3対1で下しています。

日本代表は鳥羽航人(b1)、小瀬古雄大(Mame)、東蓮汰(ak1)、髙田祥生(py1)、佐藤博希(piui)、白川真士佳(Ma・sh1o)の6人。佐藤選手がREJECT、残る5人がFENNELの所属で、コーチは吉浦春樹氏が務めました。

eスポーツの日本代表にとっては、今大会2個目の金メダルです。前日の9月26日にはぷよぷよeスポーツで11歳の日本代表選手が金を取っており、さらに9月23日のeFootballでは銅メダルを獲得していました。

中日新聞と電ファミニコゲーマー、「日本代表がインドネシア代表に3対1で勝ち、金メダルを獲得した」

出典:eスポーツ「ポケモンユナイト」で日本が金、インドネシアに勝利 愛知・名古屋アジア大会(中日新聞 / 2026年9月27日)

出典:「第20回アジア競技大会」の「ポケモンユナイト」部門が優勝(電ファミニコゲーマー / 2026年9月28日)

日本代表がインドネシア代表に3対1で勝ち、金メダルを獲得した

決勝に出場した小瀬古選手と東選手は、いずれも名古屋市の出身です。地元開催の大会で、地元出身の選手が金メダルを手にしたことになります。

表彰台に並んだ4か国のうち3か国が、現地報道では自国初のアジア大会eスポーツメダル

この決勝を「日本の金メダル」とだけ見ると、本当に起きていたことを取り逃がします。ポケモンユナイトの表彰台には4か国が並び、そのうち3か国は、現地報道によればアジア大会eスポーツで初めてのメダルでした。

ポケモンユナイトには3位決定戦がなく、準決勝で敗れた韓国とフィリピンの2チームがそろって銅メダルを受け取っています。そこに金の日本と銀のインドネシアが加わり、表彰台は4か国構成になりました。

では、なぜ「3か国が初」という状況が生まれたのか。ひとつは、日本自身がそもそもアジア大会eスポーツの後発国だったからです。eスポーツが正式メダル競技になった前回2022年の杭州大会で、日本eスポーツ連合が派遣したのは3種目のみ。日本eスポーツ連合の記録が示すとおり、メダルは一つも取れていません。今大会のeFootballの銅が、日本にとってアジア大会eスポーツ初のメダルでした。

もうひとつは、種目そのものが新しいからです。ポケモンユナイトがアジア大会の正式種目になったのは今回が初めてで、韓国・中国が長年強さを蓄積してきたLeague of Legendsのような競技とは前提が違います。過去の実績が存在しない競技では、国ごとの序列も最初から作り直しになります。日本の金は、その最初の一回を取ったということです。

インドネシアのコーチは「当初の目標は銅だった」、フィリピンのSibolは初のメダルに沸いた

敗れた側の報道を読むと、この大会の重みが日本国内の報じ方とはっきり違うことがわかります。日本のメディアが「日本が金」を主語に置いたのに対し、インドネシアとフィリピンの現地報道は「自国の歴史」を主語に置きました。

インドネシアのLiputan6は、銀メダルを自国eスポーツにとって初のアジア大会メダルとして報じています。同記事が伝えたヘッドコーチのRichard Permana氏のコメントは次のとおりです。

Target awal kami adalah perunggu, tetapi akhirnya mendapatkan silver.(当初の目標は銅でしたが、最終的に銀を獲得しました)

同じ記事では、代表選手が約60日間の強化合宿を経て大会に臨んだことも語られています。日本では「ポケモンの大会」として受け取られがちな競技に、国が2か月の合宿を組んでいた。取材記事を読みながら、ここがいちばん重く感じられました。

銅メダルのフィリピン代表Sibolについては、RapplerがヘッドコーチのAlbert Camp氏の言葉を伝えています。

I’m still in awe because this is the first time and I’m really happy for the boys.(まだ実感が湧きません。初めてのことですし、選手たちのことが本当に嬉しい)

一方、準決勝で日本に敗れた韓国の受け止めは対照的でした。韓国のゲームメディアInvenは、銅メダルを「涙の銅メダル」と見出しに掲げています。同メディアが伝えた韓国代表キャプテンのコメントは、日本の強さに触れたものでした。

생각보다 일본이 더 강했고, 정신력도 확실히 강하다는 것이 느껴졌다.(思っていたより日本は強く、メンタルの強さも確実に感じた)

同じキャプテンは「金メダルをお見せできず申し訳ない」とも語っています。韓国はeスポーツで長くアジアの中心にいた国で、銅では納得しないという前提がそこにあります。同じ銅メダルでも、フィリピンにとっては到達点で、韓国にとっては後退でした。

日本発のゲームが4か国の代表戦になり、日本以外の国の歴史も動かした

ポケモンユナイトのアジア大会採用でいちばん大きかったのは、日本が金を取ったことではなく、日本発のゲームが4か国の国家代表を本気にさせたことです。インドネシアは2か月の合宿を組み、フィリピンは国としての初メダルを喜び、韓国は銅で涙を流しました。

日本のコンテンツが海外で受け入れられた事例は数え切れませんが、その多くは売上や配信数といった消費の指標で測られてきました。今回は違います。指標は国旗と表彰台です。日本のゲームが、他国の選手にとって「国を背負って戦う場」になったことを、4か国分の現地報道が同時に示しました。

愛知・名古屋アジア競技大会のeスポーツ競技は10月2日まで続きます。ポケモンユナイトで生まれた「3か国にとっての初」が、残りの種目でいくつ増えるのか。表彰台の国名の並びを、もう少し追いかけてみるつもりです。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。