【アメリカ】『MARVEL Tōkon』Steam好評率が40%から48%に回復。アークシステムワークスのパッチ後、新規レビューの73%が好評
最終更新

3行サマリー
- アークシステムワークスが開発した『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』のSteam好評率が、5,260件中2,552件で48.5%まで戻りました(2026年8月14日17時0分・日本時間に確認)
- 8月10日13時8分の観測では3,950件中1,595件で40.4%。この4日間で増えた1,310件のうち957件が好評で、比率は73.1%です
- 8月11日に配信されたパッチのパッチノートは、突然の処理落ちの原因を「ゲームが音声入力デバイスを定期的に確認していたこと」と公表しました
発売9日目のSteam好評率は48.5%、4日前の40.4%から8.1ポイント戻した
マーベルのヒーローを4対4で戦わせる格闘ゲーム『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』が、8月6日の発売直後にSteamで40%台前半まで評価を落とした件について、8月10日に低評価の中身を読み解く記事を書きました。その続きです。
8月14日17時0分(日本時間)、同じストアページのレビュー集計をもう一度確認しました。総数5,260件のうち好評が2,552件、不評が2,708件。好評率は48.5%です。4日前の観測が3,950件中1,595件で40.4%でしたから、8.1ポイント戻したことになります。Steamの表示は「賛否両論」のままですが、数字は明らかに上を向いています。
開発は『ギルティギア』『ドラゴンボール ファイターズ』を手がけてきた横浜のアークシステムワークス、販売はソニー・インタラクティブエンタテインメントです。
Steam公式のパッチノートは、突然の処理落ちの原因を「音声入力デバイスの定期確認」と書いた
出典:Patch Update 8/10/2026(Steam コミュニティアナウンス / 2026年8月11日)
出典:Steamで“やや不評”のマーベル新作格ゲー『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』オープンベータで指摘のPC版パフォーマンス改善アプデ配信(Game*Spark / 2026年8月11日)
We identified an issue where the game was regularly checking for available audio inputs.(ゲームが利用可能な音声入力デバイスを定期的に確認していた問題を特定しました)
日本時間の8月10日22時から8月11日0時までメンテナンスが行われ、そのあとにパッチが配信されました。Game*Sparkはその経緯と、配信直後の公式Discordの反応を伝えています。
パッチノートに並んだPC向けの修正は3つです。起動処理のあいだCPUが高い負荷のままだった問題。試合中に音声処理が定期的に走り、システムに余計な負荷をかけていた問題。そして、上に引用した音声入力デバイスの確認です。ゲームは繰り返し「使える音声入力はあるか」と聞きに行っていて、その不要な確認が突然のフレーム低下を招いていた、と開発側は書いています。
原因の説明として、これはかなり具体的でした。グラフィック設定でもGPUでもなく、マイクの有無を何度も確認していただけ。数万円のグラフィックボードを積んだ人が60fpsを割っていた理由がそれだったと知って、脱力した人は多かったと思います。
パッチ後に増えた1,310件のうち957件が好評、比率は73.1%
ここからは、こちらでSteamの公開データを2時点で集計して比べた結果です(取得元は同作のSteamストアページ、8月10日13時8分と8月14日17時0分・いずれも日本時間)。
- 8月10日13時8分 3,950件/好評1,595件/好評率40.4%
- 8月14日17時0分 5,260件/好評2,552件/好評率48.5%
- 差し引き 新たに1,310件/うち好評957件/比率73.1%
全体の48.5%という数字だけ見ると、まだ「賛否両論」の域を出ません。ただ、これは発売直後の荒れた4日間を引きずった平均値です。パッチが配信されたあとに書かれたレビューだけを取り出すと、7割超が好評でした。
評価そのものを書き換える人は多くありません。Steamのレビューは後から変更できますが、わざわざ戻しに来る人は少ないものです。それでも全体が8.1ポイント動いたのは、新しく入ってきた1,310件の中身が大きく違ったからでした。
英語レビューが38.6%から47.4%へ最も戻り、日本語も半数を超えた
言語別の内訳も、同じ2時点で並べておきます。
- 英語 3,173件/38.6% → 4,208件/47.4%
- フランス語 105件/48.6% → 141件/56.0%
- 日本語 43件/46.5% → 76件/51.3%
- 簡体字中国語 93件/36.6% → 105件/41.0%
- ポルトガル語(ブラジル) 117件/38.5% → 147件/45.6%
- ドイツ語 37件/73.0% → 44件/70.5%
前回いちばん厳しかった英語が、いちばん戻りました。8.8ポイントの上昇です。日本語も46.5%から51.3%へ動いて、ようやく半数を超えました。反対に、前回だけ「おおむね好評」だったドイツ語は73.0%から70.5%へ少し下がっています。母数が44件しかないので、数件の増減で動く範囲ではあります。
前回の記事で、ドイツ語のレビューには「最高設定でまったく問題なく動く」という声が集まっていたと書きました。動く環境の人が先に書いていた、というのが当時の見立てです。パッチのあとに他の言語が追いついてきた形になり、その見立ては裏づけられたように思います。
日本の開発元が背負っていた低評価は、ゲームの中身への評価ではなかった
前回の記事で気になっていたのは、批判の向き先でした。英語の不評レビューの多くが「ゲーム自体は素晴らしい」「アークのせいではない」と前置きしてから、プレイステーションのアカウント必須やCPU負荷を責めていました。作り手と売り方が別々に評価されていたわけです。
今回の数字は、その読み方が正しかったことを示しています。中身が変わっていないのに、動作が直っただけで新規レビューの73.1%が好評に転じました。低評価の正体は、ゲームの出来ではなく起動後の挙動だったということになります。
日本のプレイヤーから見ると、この4日間の意味はもう少し重く映ります。アークシステムワークスは『ギルティギア』『ドラゴンボール ファイターズ』と、格闘ゲームの世界で日本から評価を積み上げてきたスタジオで、本作でも20体のキャラクター制作を担っています。そのスタジオの新作が発売週に「賛否両論」の札を貼られ、Steamのストアページに残り続ける。数字は戻っても、あの4日間に付いた2,708件の不評は消えません。発売日の状態が、そのままスタジオの通信簿として記録される時代になっています。
Linuxについては、まだ動きがありません。Steamのストアページの対応OS欄は今もWindowsのみで、SteamOSやSteam Deckで起動しないという投稿は残ったままです。パッチノートにもLinuxの記述はありませんでした。戻ってきた48.5%は、あくまでWindows環境の話です。
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