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【アメリカ】コナミの完全新作は1920年代ニューヨークが舞台。主題歌は31カ国で演奏してきた日本のジャズバンド

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】コナミの完全新作は1920年代ニューヨークが舞台。主題歌は31カ国で演奏してきた日本のジャズバンド

3行サマリー

  • コナミは9月3日22時台の『State of Play』で完全新作『Rhapsody in Scarlet(ラプソディ・イン・スカーレット)』を発表しました。PlayStation 5・Xbox Series X|S・Steamの3機種で、発売日は未発表です
  • 舞台は1920年代のニューヨーク。主題歌はSOIL&"PIMP"SESSIONSの「Cool/Hot feat. Emi Meyer」で、このバンドはこれまで31カ国で公演してきたと公式サイトに記されています
  • 発表から約8時間半後の9月4日7時15分に数えたところ、英語のアナウンストレーラーはPlayStationチャンネルで4万6,000回、Konamiチャンネルで2万6,000回。日本語側はKONAMI公式(登録49万7,000人)が6,583回、PlayStation Japanが4,357回でした

コナミの完全新作は魔法とビーストのアクション、発売日はまだ出ていない

コナミデジタルエンタテインメントは日本時間9月3日22時台に配信された『State of Play』で、完全新作のアクションアドベンチャー『Rhapsody in Scarlet(ラプソディ・イン・スカーレット)』を発表しました。既存シリーズの続編ではなく、まったく新しい題材です。

舞台は1920年代のニューヨーク。ジャズが鳴り響く華やかな街の裏側で、魔法を操る者たちの抗争が続いている、という設定です。主人公はジャズシンガーを目指してニューヨークへやって来た若き魔法使いエリー・マイヤーズで、相棒のビースト「スコル」と組み、近距離・遠距離・範囲攻撃をつないでコンボを決める戦い方になります。日本語版のエリー役は鬼頭明里さん、魔法使いの精鋭組織「シーカー」を率いるイリヤ・ジョーンズ役は大西沙織さん。英語版はそれぞれチェラミ・リーさんとハンナ・グレイスさんが担当します。

コナミはこの発表の1時間半後、日本時間9月4日0時から自社の番組『KONAMI PRESS START』も配信しています。そちらは事前に「サイレントヒルのリメイクに関する発表はない」と明記した回で、予告段階の観測値は前回の記事にまとめました。新規タイトルの発表は自社番組ではなく、ソニーの枠のほうで出た形になります。

対応機種はPlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam。開発にはUnreal Engineが使われています。レーティングは公式サイトの表記で「審査中」、発売日は現時点で出ていません。Steamのストアページはすでに公開され、ウィッシュリストの登録を受け付けています。

コナミ公式サイトとGematsuが伝えた3機種展開と、1920年代ニューヨークという舞台

出典Rhapsody in Scarlet 公式サイト(コナミデジタルエンタテインメント / 2026年9月3日)

出典Konami announces magick action adventure game Rhapsody in Scarlet for PS5, Xbox Series, and PC(Gematsu / 2026年9月3日)

Konami has announced Rhapsody in Scarlet, an original magick-themed action adventure game coming to PlayStation 5, Xbox Series, and PC via Steam.

(訳:コナミは、PlayStation 5・Xbox Series・SteamのPC向けとなる完全新作の魔術アクションアドベンチャー『Rhapsody in Scarlet』を発表しました)

主題歌はSOIL&"PIMP"SESSIONS、歌うのは京都生まれシアトル育ちのエミ・マイヤーさん

この作品でいちばん目を引いたのは、オープニングテーマの座組みでした。「Cool/Hot feat. Emi Meyer」を手がけたのはSOIL&"PIMP"SESSIONS。社長(アジテーター)、タブゾンビ(トランペット)、丈青(ピアノ)、秋田ゴールドマン(ベース)による日本のジャズバンドです。作詞はゲストボーカルのエミ・マイヤーさん、作曲は社長、編曲はバンドが担当したと公式サイトに記載があります。

このバンドは2005年に英BBC Radio 1の「WORLDWIDE AWARDS 2005」でJohn Peel Play More Jazz Awardを受賞し、その後もグラストンベリー、モントルー・ジャズ・フェスティバル、ノース・シー・ジャズ・フェスティバルといった大型フェスに出演してきました。公演した国はこれまでに31カ国。歌うエミ・マイヤーさんは京都生まれ、シアトル育ちで、日米を拠点に活動するシンガー・ソングライターです。デビュー作『Curious Creature』が主要配信ストアのジャズ部門で最優秀新人に選ばれ、2015年の『モノクローム』はiTunesのジャズチャートでシングル・アルバムとも1位を取りました。

1920年代のニューヨークという舞台に、実際に世界のジャズの現場を回ってきた日本のバンドを当てる。ゲームの音楽を「それらしい雰囲気」で済ませない配置で、私はここに作り手の本気を受け止めました。日本の会社が日本の外を舞台にするとき、いちばん嘘が出やすいのは音のほうです。そこに実績のある演奏者を置いたのは、外向きに作るという意思表示だと読みました。

英語版トレーラーは4万6,000回、日本語版は4,357回。登録者が2倍のコナミ日本チャンネルが英語版の4分の1

この発表がどう受け取られているのかを、公開されている数字で確かめてみました。9月4日7時15分(日本時間)にYouTubeの検索結果で数えた時点の再生回数です。どの動画も公開から約8時間半しか経っていません。

  • PlayStation(英語・登録1,720万人)「Rhapsody in Scarlet – Announcement Trailer | PS5 Games」=4万6,000回
  • Konami(英語・登録24万人)「Rhapsody in Scarlet – アナウンストレーラー(ESRB)」=2万6,000回
  • KONAMI公式(日本語・登録49万7,000人)「Rhapsody in Scarlet – Announcement Trailer(CERO)」=6,583回
  • PlayStation Japan(日本語・登録86万4,000人)「『Rhapsody In Scarlet』最新映像」=4,357回

英語側の2本を足すと7万2,000回、日本語側の2本は1万940回で、およそ6.6倍の開きがあります。とくに目を引くのはコナミ自身の2チャンネルの並びで、登録者数は日本語チャンネルが英語チャンネルの2倍あるのに、再生回数は英語のほうが4倍という逆転が起きていました。同じ会社が同じ映像を同じ時刻に出して、この差です。

英語圏のメディアも当日のうちに単独記事を立てています。英国のTheSixthAxisはStefan L記者の署名で「1920年代のアメリカらしさとジャズ、そして悪魔との戦い」を材料にした作品だと紹介し、Gematsuも配信中に単独記事を立て、機種と「発売日は発表されていない」ことを先に置きました。日本の媒体でも当然扱われていますが、State of Playという場そのものが英語圏の視聴を軸に組まれているぶん、初動の受け皿は英語側に厚くなります。

なお、この数字はYouTubeの公開値をこちらで数えたものです。英語の配信はTwitchなどにも同時に流れているため、これだけで総視聴者数を比べることはできません。発表直後の初動の向きを見るための目安として置いています。

日本の会社が日本の外を描く作品を、まず英語圏が受け取っている

『Rhapsody in Scarlet』は、日本の会社が1920年代のニューヨークを描き、日本のジャズバンドが主題歌を書き、日英両方の声優を最初から立てた作品です。国内向けに作って海外へ出す、という順番ではなく、最初から両方を見ている構えだと受け止めました。

そのうえで、発表から8時間半の数字は英語圏に寄りました。コナミの日本語チャンネルは登録者が2倍あるのに再生は4分の1で、日本国内での認知はこれからです。発売日もレーティングもまだ出ていないので、次に数字が動くのは続報のタイミングになります。東京ゲームショウ2026は9月17日から21日まで。ここで何か出るかどうかが、日本での立ち上がりを決めることになりそうです。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。

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