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【世界】カプコン『ドラゴンズドグマ2』Switch 2版、影はXbox Series S超え。Digital Foundryは3モードとも「推奨できない」

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【世界】カプコン『ドラゴンズドグマ2』Switch 2版、影はXbox Series S超え。Digital Foundryは3モードとも「推奨できない」

3行サマリー

  • カプコン『ドラゴンズドグマ 2』のNintendo Switch 2版を英Digital Foundryが検証。TVモードの内部解像度は540pで、影の描写はXbox Series S版より安定していた
  • 一方、30fps・上限なし・フレーム生成の3モードはどれも推奨できないと指摘。フレーム生成時の入力遅延は約130ミリ秒だった
  • 海外Redditの検証スレッドは454票。最多票(345票)は「他機種での最適化がひどかったから不可能に見えただけ」だった

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ドラゴンズドグマ2のSwitch 2版、Digital Foundryは画質を評価しフレームレートに注文

ゲームの技術検証で知られる英国のDigital Foundryは10月13日(日本時間)、カプコン『ドラゴンズドグマ 2』Nintendo Switch 2版の分析記事を公開しました。結論は「要求の高いゲームとしては見事な移植。ただしフレームの間隔は直す必要がある」というものです。

画質はXbox Series S版と並ぶか、部分的に上回ると評価されました。その一方で、3つある画質モードのどれにも決め手がないとしています。Switch 2版は拡張コンテンツ「ダークアリズン」とのセットで10月9日に発売されたばかりです。

Digital Foundry「ニンテンドーの携帯機で中身は保たれている」

出典:Dragon’s Dogma 2 On Switch 2: The First “Impossible Port” for the New Generation?(Digital Foundry / 2026年10月13日)

出典:Video: Dragon’s Dogma 2 Side-By-Side Graphics Comparison – Switch 2 And PS5(Nintendo Life / 2026年10月10日)

An impressive outing for a demanding game – but frame pacing needs fixing.(要求の高いゲームとしては見事な出来。ただしフレームの間隔は直す必要がある)

記事を書いたのはWilliam Judd氏で、検証はDigital Foundryの動画番組「DF Direct」で同僚のOliver氏が行ったものです。Nintendo Lifeも自社のレビューで、Switch 2版は発売当初の他機種版より「ずっとなめらかな体験」だったと伝えています。

内部540pでもXbox Series Sより安定、ただし光の表現は削られた

Switch 2版の画質で評価されたのは、影とちらつきの少なさです。Digital Foundryによると、Xbox Series S版では影が乱れて不安定に見える場面でも、Switch 2版ははっきり安定して描かれていました。画面の上下がずれる「ティアリング」も出ていません。

解像度は高くありません。TVモードの内部解像度は540pと数えられ、これを1080pで出力しています。携帯モードは720p出力で、内部解像度はさらに低いそうです。それでも見た目が保たれているのは、Series S版の「チェッカーボード描画」ではなく、NVIDIAのアップスケール技術DLSSを使っているとみられるためだと分析しています。

削られた部分もあります。他の据え置き機版にあるレイトレーシングによる間接光(RTGI)が外され、屋内や街の中では光が平たく見えます。草木の密度、地面の小物、反射の解像度、影を落とす光源の数も減らされました。数メートル先でキャラクターが急に現れる表示の遅れも残っています。Digital Foundryはこれらを「よく考えられた削り方」としつつ、PS5やXbox版と並べると見劣りする場面があると書いています。

30fps・上限なし・フレーム生成、3モードとも決め手がない

問題はフレームレートです。Switch 2版には3つのモードがありますが、Digital Foundryはどれも「安心して勧められる体験ではない」としました。

  • 30fpsモード:1フレームあたり33.3ミリ秒の一定間隔からたびたび外れ、カクついて見える
  • 上限なしモード:35〜50fpsで動くことが多いが、TVモードでも携帯モードでも可変リフレッシュレート(VRR)がうまく働かず、揺れが不快なほどになる
  • フレーム生成モード:見た目はなめらかになるが、入力遅延が約130ミリ秒まで増え、操作が重く感じる

Nintendo Lifeは素のフレームレートを40fps前後、フレーム生成を入れると60fps相当と伝えています。数字の上ではなめらかでも、体感に効く間隔の揃い方と遅延でつまずいている、というのがDigital Foundryの見立てです。

なぜここが惜しいと言われるのか。カプコンは同じREエンジンの作品で、Switch 2でもきれいな30fpsを出してきた実績があるからです。Digital Foundryは「30fpsモードのフレーム間隔の改善が一番の近道」と書き、他機種版が発売後のパッチで大きく良くなった前例にも触れて、Switch 2版にも同じ手当てを期待しています。

海外Redditの最多票は「他機種の最適化がひどかっただけ」

海外掲示板Redditのr/NintendoSwitchに立った検証記事のスレッドは、454票・コメント167件を集めました(高評価率95%、日本時間10月13日15時時点)。

  • 最多の345票を得たのは「不可能に見えたのは、他機種での最適化がひどかったからにすぎない」というコメント
  • 2番目の88票は「“不可能な移植”という言い方はもうやめよう。最適化と削減をすれば、たいていのゲームは移植できる」
  • 37票のコメントは「3つのモードで画質の差がほとんどない。Switchでフレームレートの好みを選べるのは珍しいぜいたくだ」と評価

プレイヤーの実感は検証より好意的です。r/NintendoSwitch2では「ドラゴンズドグマ2に本当に圧倒されている」という投稿が125票・コメント104件を集めました。投稿者は、発売時の騒動を見て「直るまで待とう」と寝かせていた作品にSwitch 2版で夢中になったと書いています。

個人的に印象的だったのは、最多票が移植の出来ではなく元の版への皮肉だったことです。これは2024年3月の発売時に海外でも日本でも批判された他機種版の重さを指しています。携帯機で動いたこと自体が、元の最適化への評価を逆に照らしたかたちですね。

日本のプレイヤーには「Steamで好評42%」の作品を遊び直す入り口になる

日本から見て大きいのは、Switch 2版が本編の評判を立て直す入り口になりうる点です。当サイトのダークアリズン発売時の記事で見たとおり、本編のSteamレビューは日本語に限ると好評42%にとどまっています。Switch 2版は本編と拡張のセットで5,990円です。

ただし、今の時点では「画質は十分、動きはパッチ待ち」というのが正確なところです。遅延に敏感なら30fpsモードの改善を待つ、多少の遅延が気にならないならフレーム生成でなめらかさを取る。この選び方になります。

Switch 2版の評価は、カプコンが30fpsを整えるかで決まる

Digital Foundryの検証は、Switch 2が『ドラゴンズドグマ 2』の重いオープンワールドを、画質を保ったまま動かせることを示しました。足りないのはフレーム間隔と遅延という調整の部分です。カプコンが他機種版と同じようにパッチで手当てをすれば、2年前に「重い」と言われた作品が、携帯機版で評判を取り戻すことになります。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。