2026年10月15日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
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【世界】カプコン『モンハンワイルズ』の武器動画、英語版の再生数は大剣で日本語版の1.95倍。ガンランスでは1.21倍だった

吉沢まこと
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【世界】カプコン『モンハンワイルズ』の武器動画、英語版の再生数は大剣で日本語版の1.95倍。ガンランスでは1.21倍だった

3行サマリー

  • カプコンは9月2日から15日まで、『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』の新要素「ブーストブレイサー」を使った武器紹介動画を、14ある武器種ぶん毎日1本ずつ公開しています。
  • 日本語版と英語版は同じ日のほぼ同時刻に投稿されます。9月13日までに出た12組を9月14日8時20分(日本時間)に数えたところ、再生数は日本語版が合計558万5,844回、英語版が818万9,513回でした。
  • 武器種ごとの比は1.21倍から1.95倍まで開きました。残る2枠は太刀とスラッシュアックスで、9月16日23時の「カプコンスポットライト|TGS 2026」の直前に置かれています。

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カプコンは9月2日から14武器の紹介動画を、毎日1本ずつ9月15日まで出している

株式会社カプコンは9月2日、2027年発売予定の超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』について、新要素「ブーストブレイサー」を使ったアクションの紹介動画を公開しはじめました。初日に出たのは「ブーストアクション」の概要と大剣の2本です。そこから9月15日まで、14ある武器種を1日1本ずつ消化していく編成で、9月13日に公開されたランスが12本目にあたります。

この動画には、ひとつ変わった性質があります。日本語版はカプコン公式チャンネル、英語版は Monster Hunter 公式チャンネルに、同じ日の日本時間15時前後にそろって投稿されるのです。映像は同じ、公開タイミングもほぼ同じ、違うのは言語だけ。ここまで条件のそろった12組が並ぶ機会はなかなかないので、再生数を全部数えて比べてみることにしました。

電ファミニコゲーマー:初日は「ブーストアクション」と大剣の2本から始まった

出典:『モンハンワイルズ:アセンダンス』新要素“ブーストブレイサー”を使用したアクションの紹介映像が公開!9月15日まで各武器種のアクション紹介動画が毎日投稿(電ファミニコゲーマー / 2026年9月2日)

出典:Monster Hunter Wilds: Ascendance showcases Boost Bracer hunting action, new weapon videos coming daily(RPG Site / 2026年9月13日)

初回となる本日公開の「ブーストアクション」と大剣アクション、この2本の紹介映像を皮切りに9月15日(火)まで、各武器種のアクション紹介動画を公式Xアカウントなどで毎日投稿を実施する。

ブーストブレイサーは、起動すると一定時間ハンターの性能が上がり、新しい技や派生が使えるようになる仕組みです。紹介動画は、その恩恵が武器ごとにどう形を変えるかを1本ずつ見せていく作りになっています。

日英12組の再生数を並べると、英語版は日本語版の1.21倍から1.95倍に収まった

以下は、9月2日から13日までに公開された12本について、2026年9月14日8時20分(日本時間)にYouTubeの公開ページで数えた再生数です。日本語版はカプコン公式チャンネル、英語版は Monster Hunter 公式チャンネルの数値で、どちらも誰でも見られる公開データです。

武器種公開日日本語版英語版英語版÷日本語版
大剣9月2日393,191767,6121.95倍
弓9月3日533,596807,8351.51倍
双剣9月4日591,130859,4021.45倍
ハンマー9月5日553,074765,5291.38倍
ライトボウガン9月6日448,098585,6701.31倍
チャージアックス9月7日441,996841,6571.90倍
片手剣9月8日556,840772,6631.39倍
ガンランス9月9日522,584630,9831.21倍
操虫棍9月10日357,010548,8421.54倍
狩猟笛9月11日405,337590,4771.46倍
ヘビィボウガン9月12日383,793529,1231.38倍
ランス9月13日399,195489,7201.23倍
12本合計—5,585,8448,189,5131.47倍

12本を合計すると英語版は日本語版の1.47倍でした。ただ、この平均値より目を引くのは武器ごとのばらつきのほうです。一番開いたのが大剣の1.95倍、一番縮まったのがガンランスの1.21倍。同じシリーズの同じ企画で、倍近い差がついています。

ひとつ断っておきたいことがあります。公開からの経過時間は武器ごとに違い、大剣は12日、ランスはまだ17時間ほどです。ですから再生数そのものを武器間で直接比べることはできません。一方で日本語版と英語版は同じ日の同じ時刻に出ているので、その2つの比だけは経過時間の影響をほとんど受けません。ここで見ているのは、あくまで「同じ日に出た2本のどちらが伸びたか」です。

開きが大きいのは大剣とチャージアックス、縮まるのはガンランスとランス

比が高い順に並べると、大剣1.95倍、チャージアックス1.90倍、操虫棍1.54倍、弓1.51倍と続きます。逆に低いほうはガンランス1.21倍、ランス1.23倍、ライトボウガン1.31倍。全体の平均が1.47倍ですから、大剣とチャージアックスは英語圏に大きく振れ、ガンランスとランスは日本語版が食い下がっている、という読み方になります。

大剣は『モンスターハンター』の初代から並んでいる看板の武器で、海外のコミュニティでは「重い一撃を当てる」遊び方の象徴としてよく話題になります。その大剣で差が最大になり、槍を構えて受ける2種類の武器(ランスとガンランス)で差が最小になる。この並びは、日本と海外で「どの武器の新アクションを見たいか」の重心がずれていることを示しています。少なくとも、カプコンが同じ映像を同じ時刻に出しているのに、受け取る側の食いつきが武器ごとに一定ではない、というのは確かなことです。

12本の中での順位を見ても同じ向きが出ます。大剣は日本語版で10位、英語版で5位。チャージアックスは日本語版7位、英語版2位。逆にガンランスは日本語版5位、英語版7位で、ランスは日本語版9位、英語版12位でした。順位は公開からの経過時間に左右されるので、それだけでは根拠になりません。ただ、大剣は12本のうち最も古い(12日経過)のに日本語版で10位、ランスは最も新しい(17時間)のに日本語版で9位まで来ています。経過時間の効き方を踏まえると、この2つは傾向を弱めるどころか裏づける側の材料です。

高評価の押され方は英語版が3倍前後、操虫棍の回だけ海外掲示板のコメントが368件

同じ12組について、高評価数を再生数で割った「高評価率」も出してみました。

武器種日本語版の高評価率英語版の高評価率
大剣0.79%2.62%
弓0.69%2.01%
双剣0.77%2.28%
ハンマー0.75%2.66%
ライトボウガン0.71%2.49%
チャージアックス0.95%2.56%
片手剣0.75%2.58%
ガンランス0.74%2.58%
操虫棍0.85%2.82%
狩猟笛0.86%2.96%
ヘビィボウガン0.63%2.29%
ランス0.92%3.06%
12本合計0.78%2.55%

合計では日本語版0.78%に対して英語版2.55%。英語版のほうが3倍以上の割合でボタンが押されています。これは武器の好みというより、視聴者の習慣の差が出ています。ただ、その中でも狩猟笛(2.96%)とランス(3.06%)が英語版の上位に来ているのは、再生数の比とは逆の動きで、見た人の熱量という意味では別の話が読み取れます。

海外のファンコミュニティでは、この動画が1本出るたびにスレッドが立っています。9月14日時点の得票を見ると、最も票を集めたのはチャージアックスの864票(コメント233件)、次いでランスの717票(同217件)。一方でコメント数だけが突出していたのは操虫棍の368件で、票数は455票と中位でした。同じ日には「本来の操虫棍の動画はこちら」という趣旨の投稿も立ち、344票・102件のコメントが付いています。動画の差し替えについてカプコンから公式の説明は確認できていないため、ここで言えるのは「そういう投稿が票を集めた」という観測事実までです。

数字だけ見ていると、操虫棍は日英そろって再生数が低いのに議論はいちばん長く続いた武器、ということになります。再生されることと語られることは別なのだと、改めて思わされました。

残る2枠は太刀とスラッシュアックス、カプコンスポットライトの直前に置かれた

14ある武器種のうち、9月13日までに出たのは12本。差し引くと、まだ出ていないのは太刀とスラッシュアックスの2つです。この2本が9月14日と15日に入り、その翌日、9月16日23時から「カプコンスポットライト|TGS 2026」が配信されます。番組では、『アセンダンス』で復活登場する古龍モンスターの正体が発表される予定です。

そして9月17日から21日の東京ゲームショウ2026で、『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』は世界初のプレイアブル出展を迎えます。カプコンブースには3種類のクエストが用意され、ブーストブレイサーの新アクションは全クエストで試せるとのことです。

つまり14本の動画は、番組と試遊に向かってまっすぐ積み上げられた助走です。日本で人気の高い太刀が最後の2枠に回されたのは、番組の直前に、反応がいちばん大きくなる札を置いた形です。9月14日と15日にどちらが先に来るかで、その意図はもう少しはっきりします。

【追記 2026/09/16】

9月15日に最後の1本となる「太刀」が公開され、武器紹介動画は全14本が出そろいました。9月16日12時45分時点で、カプコン公式の日本語チャンネル(CapcomChannel)と英語チャンネル(Monster Hunter)の14本をすべて数え直した結果が次のとおりです。経過は9月16日12時45分から見た公開後の時間です。

武器日本語版英語版倍率経過
大剣411,544792,7451.9313日
弓546,771827,5561.5112日
双剣613,387885,7351.4411日
ハンマー566,016792,2331.4010日
ライトボウガン456,165598,3841.319日
チャージアックス460,306874,1911.908日
片手剣577,578803,5221.397日
ガンランス537,891657,3901.226日
操虫棍373,460579,6771.555日
狩猟笛421,855623,1381.484日
ヘビィボウガン401,600571,4121.423日
ランス454,725619,9661.362日
スラッシュアックス375,355652,1221.741日
太刀436,343720,9261.6521時間

日本語版14本の合計は6,632,996回、英語版14本の合計は9,998,997回で、英語版は日本語版の1.51倍でした。英語版の合計は1000万回まであと1,003回という位置にあります。

公開の順番と間隔は日英で完全に一致していました。大剣が両言語とも13日前、弓が12日前、双剣が11日前と、1日1本ずつ同じ武器を同じ日に出しており、最後の太刀は両言語とも21時間前です。9月14日の集計時点で欠けていた「スラッシュアックス」と「太刀」が加わったことで、14種すべての日英比較がそろいました。

倍率が最も大きかったのは大剣の1.93倍(英語版792,745回に対し日本語版411,544回)で、次いでチャージアックスの1.90倍(874,191回に対し460,306回)。最も小さかったのはガンランスの1.22倍(657,390回に対し537,891回)でした。9月14日の集計では大剣が1.95倍、ガンランスが1.21倍だったので、2日経っても両端の顔ぶれと開き方はほとんど動いていません。

最後に公開された太刀は、21時間で英語版720,926回、日本語版436,343回に達しています。13日前に公開された大剣は英語版792,745回、日本語版411,544回なので、日本語版では太刀が21時間で大剣の13日分をすでに追い抜きました。英語版でも大剣との差は71,819回まで縮まっています。

日本語版だけで再生数の多い順に並べると、双剣(613,387回)、片手剣(577,578回)、ハンマー(566,016回)、弓(546,771回)、ガンランス(537,891回)の順です。英語版では双剣(885,735回)、チャージアックス(874,191回)、弓(827,556回)、片手剣(803,522回)、大剣(792,745回)の順で、双剣が両言語で1位、操虫棍が日本語版で最下位(373,460回)、英語版でも13位(579,677回)と、上下の両端は言語をまたいでも近い顔ぶれになりました。ただし公開日が武器ごとに最大13日ずれているため、単純な人気順とは読めない点には注意が必要です。

なお、総論にあたる「ブーストアクション紹介動画」の日本語版は同時点で558,854回です。9月3日に記録した35万回から、2週間で約21万回伸びたことになります。9月16日23時にはカプコンのスポットライト配信が控えており、発売日や新モンスターに関する情報が出れば各動画の伸び方も変わる可能性があります。

同じ映像を同じ時刻に出しても、見られ方は武器ごとに約1.6倍違う

今回わかったのは、公式が条件をそろえて出した12本ですら、日本語版と英語版の伸び方が1.21倍から1.95倍までばらけるということでした。幅にして約1.6倍。「海外で人気」「日本でも話題」という言い方のなかには、こうした武器単位のずれが隠れています。

残り2本が出そろう9月15日、そしてカプコンスポットライトが終わる9月16日以降に同じ数え直しをすれば、太刀の数字が日英でどちらに振れるかも見えるはずです。そこまで確かめてから、あらためて書きたいと思います。

※本記事の再生数・高評価数・掲示板の得票はいずれも2026年9月14日8時20分(日本時間)に、公開されているページを筆者が直接数えたものです。数値は時間とともに変わります。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。