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【中国】S-GAMEの武侠アクション『Phantom Blade Zero』、10月29日に発売延期。海外が日本の『SEKIRO』と比べる余命66日の主人公

編集部
Velleity Note 編集部Overseas Reception, Read Straight
公開 2026/07/22
最終更新 2026/07/22
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【中国】S-GAMEの武侠アクション『Phantom Blade Zero』、10月29日に発売延期。海外が日本の『SEKIRO』と比べる余命66日の主人公

3行サマリー

  • 中国S-GAMEの武侠アクション『Phantom Blade Zero』が、10月29日発売に。当初の9月9日から約50日うしろにずれた(6月3日のState of Playで発表)。
  • 主人公は心臓の病で余命66日。血なまぐさい武侠世界の陰謀に切り込むアクションで、使える武器は30種類を超える。PS5とPC向けで、PS5は発売から1年間の独占。
  • 前作にあたる中国大作『Black Myth: Wukong』は累計2500万本超。海外メディアは本作を「その次の一本」と位置づけ、日本の『SEKIRO』や『仁王』と比べている。PS5版は日本語に対応する。

S-GAME『Phantom Blade Zero』、発売が10月29日に。9月9日から約50日おくれる

中国のスタジオS-GAMEが開発するアクションゲーム『Phantom Blade Zero』の発売日が、2026年10月29日に決まった。もともとは9月9日に出る予定だったが、そこから50日ほどうしろ倒しになった格好だ。プラットフォームはPS5とPC(Steam/Epic)で、PS5は発売から少なくとも1年間、家庭用ゲーム機では独占になる。中国製の大型アクションとしては『Black Myth: Wukong』に続く「次の一本」として海外の期待が大きく、その本命の発売時期がひとまず固まった。もっとも、当初予定からの後ろ倒しは、期待の裏で作り込みに手こずっているサインとも読める。

6月のState of Playで、創業者リャン氏が延期と夏の予約開始を告知

元ネタ『Phantom Blade Zero』最新映像が公開。ゲームプレイ&ストーリー詳細は2026年晩夏公開(ファミ通.com / 2026年6月3日)

Pre-orders for Phantom Blade Zero will open this summer. At the same time, Phantom Blade Zero will now launch on October 29, 2026, moved from its previous date of September 9.(予約は今夏開始。発売日は9月9日から10月29日に変更する)

6月3日のPlayStation「State of Play」で新しいスペシャル映像が流れ、あわせてスタジオ創業者で監督のソウルフレイム・リャン氏が延期を明かした。理由はキャラクターモデルや背景の作り込みに時間をかけるためで、予約は今夏に始まる。ゲームプレイと物語の中身をくわしく見せる回は「晩夏」にあらためて配信予定だという。日本のゲームメディアも同じ映像を大きく取り上げており、余命66日という主人公の設定が見出しに並んだ。

余命66日の武侠劇。『Black Myth: Wukong』2500万本のあとを継ぐ中国大作

『Phantom Blade Zero』は、S-GAMEが「カンフー・パンク」と呼ぶ武侠アクションだ。舞台は血にまみれた武林で、心臓に重い病を抱え、残された時間が66日しかない剣士「魂(Soul)」を操り、大きな陰謀にひとりで切り込んでいく。Unreal Engine 5で作られ、30種類を超える武器がそれぞれ違う手ざわりを持つ。実在の武術家のモーションキャプチャーを、ムービーだけでなく実際の戦闘そのものに使い込んでいる点も売りにしている。

この作品への期待の大きさは、前例があってこそだ。2024年8月に出た中国発の『Black Myth: Wukong』は3日で1000万本、その後累計2500万本を超え、中国のゲーム開発が世界の大作の土俵に上がったことを示した。海外メディアは『Phantom Blade Zero』を「その次に来る一本」と見ており、S-GAME自身も長く温めてきた本命として位置づけている。リャン氏は取材にこう答えている。「多くの人はお金のためにゲームを作る。だが私たちはゲームのためにお金を稼ぐ」。10年以上モバイルゲームで力をためてきたスタジオが、初めて挑む大型のコンソール作品でもある。

海外メディアの評価:日本の『SEKIRO』『仁王』が広げた死にゲーに、別の形で並ぶ

海外の受け止めは、日本のアクションゲームを物差しにして語られることが多い。米PC Gamerの編集者は北京まで足を運んで90分のデモを4回遊び、「去年の『Black Myth: Wukong』にこうあってほしかった、と思わせる一本」と書いた。米TechRadarは「本気のソウルライク対抗馬」と評し、GamesRadar+は「『Black Myth: Wukong』以降で最大の中国製ゲーム」と持ち上げている。話題の中心はいつも、フロム・ソフトウェアの『SEKIRO』や『Bloodborne』、コーエーテクモの『仁王』、カプコンの『デビル メイ クライ』といった、日本が育ててきた剣戟・死にゲーの系譜との距離感だ。

作り手自身は、その日本の系譜をなぞるつもりはないと明かしている。リャン監督は「いまはソウルライクが多すぎる」としたうえで、こう語った。「60〜70年代にブルース・リーやジャッキー・チェンがカンフー映画という新しいジャンルを生んだように、私たちはRPGやアクションの中に新しいサブジャンル、カンフー・アクションを作りたい」。実際、ジャストガードの受付時間は『SEKIRO』より広めに取られ、難易度も選べる。最高難度「Hellwalker」でも「『仁王』ほどきつくはない」と海外の試遊記は伝える。フロム作品でおなじみの、行き止まりが近道でつながる立体的なマップは踏襲しつつ、経験値もレベル上げもなく、武器の強化と探索で強くなる設計にしているという。派手さは『デビル メイ クライ』譲り。それでいて中身はどれの丸写しでもない、という声が海外の試遊記に並ぶ。

日本の死にゲーが世界に広げた鉱脈を、中国のカンフーが独自の形で掘っている

つまり『Phantom Blade Zero』は、日本のアクションゲームが20年かけて世界に広げた「歯ごたえのある剣戟」という鉱脈を、カンフー映画の身ぶりで掘り直そうとする一本だ。日本のプレイヤーにとっては、遊び慣れた死にゲーの文法が中国の武侠とどう混ざるのかを、自分の手で確かめられる10月29日になる。PS5版は日本語に対応し、TGSでも試遊台が並んできた。海外が『Black Myth: Wukong』の次と呼ぶこの作品が、日本のアクションゲーム史に敬意を払う側なのか、それを追い抜く側なのかは、発売後のプレイヤーの反応がいちばん正直に語ることになる。

編集部
Velleity Note 編集部
Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。