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【アメリカ】ポケモン7年ぶりの映画は主役がポケモンカードのプレイヤー。制作は『SPY×FAMILY』のCloverWorks、2027年公開

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】ポケモン7年ぶりの映画は主役がポケモンカードのプレイヤー。制作は『SPY×FAMILY』のCloverWorks、2027年公開

3行サマリー

  • 長編アニメーション映画『ポケモン:ワイルドカード』が2027年に劇場公開。主役はチャンピオンを目指すポケモンカードのプレイヤーとミミッキュ
  • アニメーション制作は『SPY×FAMILY』『ぼっち・ざ・ろっく!』のCloverWorks。公式は「約7年ぶりとなる長編アニメーション映画」と説明
  • 公式の特報は公開から約19時間で日本語版168万3,965回、英語版113万4,071回。日本語版のほうが55万回多い(2026年9月1日7時40分・当サイト実測)

ポケモン7年ぶりの劇場版は、カードゲームの競技者が主役になった

日本時間の2026年8月31日、アメリカ・サンフランシスコで開かれた「ポケモンワールドチャンピオンシップス2026」の閉会式で、長編アニメーション映画『ポケモン:ワイルドカード』が発表されました。公開は2027年です。

約35秒の特報に映るのは、ネオンの光る夜の街。橋の欄干にばけのかわポケモンのミミッキュが現れ、そのミミッキュのような黄色いフードをかぶったポケモンカードプレイヤーのミキヤが出てきます。サトシとピカチュウが旅をする従来のシリーズとは、出だしからしてまったく違いました。ポケモンカードゲームを題材にした映画は、シリーズで初めてです。

ポケモンカードゲームは2026年10月に30周年を迎えます。その節目のすぐあとに、カードを「対戦する人」を主役にした劇場版を置いてきた形になります。

株式会社ポケモンが公式サイトを同日公開、Nintendo Lifeは石原恒和社長の発表と報道

出典トップページ|「ポケモン:ワイルドカード」公式サイト(株式会社ポケモン / 2026年8月31日)

出典Pokémon’s Trading Card Game Is Getting A Movie In 2027(Nintendo Life / 2026年8月31日)

Pokémon President Tsunekazu Ishihara announced the Pokémon Trading Card Game will be getting its own movie.

閉会式で特報が流れたこと、2027年公開であること、スタッフ構成は、公式サイトと公式YouTubeの説明文で確認できます。発表したのが株式会社ポケモンの石原恒和社長だったという点は、Nintendo Lifeが報じています。

監督は『THE FIRST SLAM DUNK』の北田勝彦さん、キャラクターデザインは『BANANA FISH』の林明美さん

公式サイトに出ているスタッフは4行だけです。監督が北田勝彦さん、キャラクターデザインが林明美さん、アニメーション制作がCloverWorks、企画・プロデュースがSTORY inc.。

この4行が、今回いちばん情報量の多い場所でした。北田さんは『THE FIRST SLAM DUNK』で演出を、林さんは『BANANA FISH』でキャラクターデザインを手がけた方だと、PASH! PLUSは伝えています。CloverWorksは『SPY×FAMILY』『ぼっち・ざ・ろっく!』のスタジオ。テレビシリーズのポケモンとは別の系譜にいる作り手が並んでいて、特報の絵も手描きの質感が前に出ていました。

ここで思い出したいのが、当サイトでも先日お伝えした『ウォレスとグルミット』のアードマンが作るポケモンの新作アニメです。あちらも2027年。つまり来年、テレビシリーズを長く支えてきた体制の外側から、ストップモーションの新シリーズと手描きの劇場版が同じ年に出てくることになります。30周年を越えたポケモンが、作り手の幅を意識的に広げにきているように見えました。

もっとも、公式が出した情報はここまでです。あらすじ、声優、公開月、配給はまだ発表されていません。日本語版の特報が「ポケモン公式YouTubeチャンネル」と「東宝MOVIEチャンネル」の共同投稿になっている点は当サイトで確認しましたが、配給の正式発表はない状態です。

海外の投稿はどれも「CloverWorks」を先に置き、公式より映画情報アカウントに反応が集まった

発表から一晩たった時点で、英語圏と仏語圏の投稿をいくつか見にいきました。数字はいずれも2026年9月1日7時40分(日本時間)に当サイトで実測したものです。

  • 米業界紙Deadlineの公式アカウントは「日本のアニメーションスタジオCloverWorksと提携し、『ポケモン:ワイルドカード』がサンフランシスコで開催された2026年ポケモン世界選手権の閉会式で発表された」と、作品名よりスタジオ名を先に置いていました(リポスト8、いいね29、表示9,346)。
  • アニメとマンガの情報を英語で発信するManga Mogura REは「Studio CloverWorks制作」と冒頭に書き、キャラクターデザインの林明美さんを『Banana Fish』『Fruits Basket』の名前で紹介しています(リポスト321、いいね2,035、表示86,532)。
  • フランス語圏のKayaneさんも「CloverWorks(『Spy x Family』『ぼっち・ざ・ろっく!』)が手掛ける新作ポケモンアニメ映画」という語順でした。

3件とも順番が同じでした。海外では、この発表が「ポケモンの新作」であると同時に「あのCloverWorksがポケモンをやる」というニュースとして流れています。ポケモンの映画は毎年あるものという記憶が強い分、変わったのはスタジオのほうだ、という受け止め方になっているのでしょう。

反応の量にも偏りがありました。公式の@Pokemonの投稿がいいね1万5,599・表示252万7,400だったのに対し、映画情報アカウント@DiscussingFilmがポスターを載せた投稿はいいね6万1,059・表示126万6,001。表示は公式の半分なのに、いいねは約3.9倍です。同じアカウントが予告を貼った投稿もいいね2万5,494で、こちらも公式を上回っていました。公式アカウントより、映画ファンのコミュニティのほうが強く反応した格好です。

皮肉もありました。Nintendo Lifeのコメント欄には「これも転売されるんだろう」「悪役は転売ヤーだろう」といった書き込みが出ています。件数としては同記事の9件のコメントのうち2件(前者には高評価が12件)で、大きな反応ではありません。ただ、カードゲームが題材と聞いた海外のファンが真っ先に品薄と転売を思い出すという事実は、記録しておきたいところです。

日本語版の特報が英語版を55万回上回った。ポケカ30周年の映画は日本語圏から先に走り出している

特報の再生数も見ておきました。公開から約19時間の時点で、日本語版が168万3,965回、英語版が113万4,071回。英語圏で発表され、英語のセレモニーで初出しされた映像なのに、日本語版のほうが55万回多く回っています。

発表の場は海外で、話題の中心も海外のスタジオ評価に寄っている。それなのに、いちばん見られているのは日本語の特報でした。ポケモンカードは日本での競技人口と購買がとても厚く、そこに『THE FIRST SLAM DUNK』と『BANANA FISH』の名前が並んだことが効いたのだと受け止めています。

次の節目は、10月のポケモンカードゲーム30周年です。そこで公開月や配給、キャストがどこまで明かされるか。いまの時点で公式が出しているのは「2027年」だけで、残りはすべてこれからになります。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。