2026年8月25日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
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【韓国】K-POPのRESCENE ウォニ、ポケモンカードを半分に切断。日本のXで3384万回表示、韓国では「店主が勧めた」と擁護

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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3行サマリー

  • 未開封のポケモンカードに真ん中からはさみを入れる場面を切り出したXの投稿が、8月22日15時52分(日本時間)の確認で3384万回表示、リポスト7996件に達していました
  • 韓国のコミュニティTheQooには「日本で不当に叩かれている」という趣旨のスレッドが立ち、616件のコメントが付いています
  • RESCENE(リセンヌ)は2024年3月デビューの5人組で、ウォニはそのリーダー。日本語メディアも7月からの一連の疑惑報道を追っていました

カードショップの配信中、未開封のパックに真ん中からはさみが入った

韓国のガールズグループRESCENE(リセンヌ)のリーダー、ウォニさんが、ポケモンカードを開封する配信をしていました。そのなかで、まだ封を切っていないパックの真ん中に、はさみを入れる場面がありました。

配信をリアルタイムで見ていた視聴者の説明によると、はさみを入れるよう持ちかけたのは同席していたカードショップの店主で、「いまアメリカで半分に切ってから開ける運試しがはやっている」と提案したとのことです。チャット欄では「やめたほうがいい」という書き込みが続き、ウォニさん本人も一度ならず断る様子が映っていたといいます。ほかのパックは通常どおり開けていたとも伝えられています。

ウォニさん本人と所属事務所は、この件について8月22日時点でコメントを出していません。拡散している映像は前後を切り取った短い切り抜きで、韓国のファンからは「自分から切ったように見せている」という指摘も出ています。

韓国のTheQooには「日本で不当に叩かれている」と616件のコメントが付いた

出典일본에서 억까중인 리센느 원이 포켓몬 포카깡(TheQoo / 2026年8月22日)

出典Target orders stores to stop cutting open Pokemon cards over legal risk(Dexerto / 2026年8月12日)

자르라고 하는 사람은 포켓몬샵 사장. 팬들은 채팅창에서 논란날것같다고 말리고 영상보면 원이도 주저함
(切れと言っているのはポケモンショップの社長。ファンはチャット欄で炎上しそうだと止めていて、映像を見るとウォニも迷っている)

このスレッドはTheQooのHOT面に入り、同じ時間帯に並んでいた芸能・時事の話題のなかでも上位のコメント数を集めていました。韓国側では、出来事そのものより「日本での叩かれ方」のほうが話題の中心になっています。

日本側の批判は「物を粗末にした」に集中し、切り抜き投稿は3384万回表示された

日本語圏の反応は、Xで拡散した1本の切り抜き投稿を軸に広がりました。編集部で8月22日15時52分(日本時間)に投稿ページを直接開いて数えたところ、表示3384万8443回、リポスト7996件、いいね2万5818件、返信1322件でした。投稿されたのは同じ日の午前3時36分なので、半日ほどでこの数字に届いたことになります。

返信欄と引用で目立つのは、切った行為そのものより「物の扱い」を問う書き込みです。未開封のまま切るのは価値を捨てる行為だという指摘、止めなかったスタッフの判断を問う声、そして「見ていて面白くない」という率直な拒否感。カードの相場や転売の話に踏み込む投稿は、思ったより多くありませんでした。個々の投稿は匿名の一般利用者によるものなので、ここでは内容のまとまりとしてお伝えします。

一方で、韓国語の投稿を日本語に訳して「店主が勧めた」「本人は断っていた」と経緯を補足する投稿も伸びていて、そのうちの1本は372万回表示に達していました。日本語圏のなかでも、受け止めは一枚岩ではありません。

韓国側のキーワードは「억까(オクカ)」。7月からの疑惑報道と地続きで読まれている

韓国の書き込みを読むときに引っかかるのが、スレッドのタイトルにある「억까」という語です。日本語にそのまま置き換わる言葉がないので、意味の幅を表にしました。

もとの意味普通の言い方に直すとずれが生まれる理由
억까억지(無理やり)+까다(けなす)いいがかり、不当な叩き「批判が的外れだ」ではなく「叩く側に悪意がある」という含みまで入る。日本語の「炎上」は誰が悪いかを決めない語なので、そこがすれ違う
포카깡포켓몬 카드(ポケモンカード)+깡(引き当てる)ポケカ開封、パック開けK-POPのファンダムで「포카」は普段アイドルのフォトカードを指す。同じ略語が別の物を指していて、韓国語の書き込みでも一瞬読み違いが起きる

ウォニさんは、7月末から8月にかけて「日本の右派的なコミュニティで使われる表現を口にしたのではないか」「学生時代にいじめの側にいたのではないか」といった疑惑が相次いで持ち上がり、いずれも当時の担任教師の証言などで沈静化した経緯があります。韓国のファンにとって「억까」は、この数週間ずっと使ってきた語です。今回の件も、その延長線上に置かれて読まれています。

未開封のパックを切る行為が2026年に論点化した背景には、アメリカの転売対策がある

店主が言ったとされる「アメリカではやっている」という説明ですが、アメリカで未開封のポケモンカードに刃物が入る話が広まったきっかけは、遊びではなく小売店の転売対策でした。Dexertoは8月6日、アメリカの小売大手Targetの店舗で、従業員が販売前にトレーディングカード商品の外装フィルムを外している例が確認されたと報じています。封が切られた商品は転売価値が大きく下がるため、まとめ買いへの抑止になるという理屈です。

ただしこの措置は長続きしませんでした。同じくDexertoによれば、Targetは8月12日までに全店へ、トレーディングカード商品の封を切ったり包装を外したりしないよう指示を出しています。理由は商品の所有権と法的リスクでした。アメリカ側でいったん止まった話が、その10日後に韓国の配信に「はやっているコンテンツ」として現れたことになります。

小売店が転売対策でやることと、配信で運試しとしてやることは、見た目が同じでも意味がまったく違います。この違いが説明されないまま「アメリカではやっている」だけが渡ったところに、今回の食い違いの出発点がありました。

割れているのは事実の認識ではなく、未開封のパックが何を意味するかという了解だった

批判している側も擁護している側も、起きたことの中身では食い違っていません。店主が持ちかけ、チャットが止め、本人が迷い、最後に切った。この順番は日韓どちらの書き込みでも同じです。

分かれているのは、未開封のパックをどう見ているかのほうです。日本では、封がされたままのパックを「まだ中身が誰のものにもなっていない状態」として扱う感覚が強く、それを壊す絵は反射的に嫌われます。1996年から30年、身近な文具店やコンビニのレジ横にあり続けた物だからこその距離感です。韓国のファンには、その距離感を共有する手がかりが配信のなかにありませんでした。

いちばん割を食っているのは、事情を知らずに座っていたウォニさん本人と、日本で応援を始めたばかりのファンです。日本語の投稿には「これから日本での道がいばらになった」という書き込みもありました。配信の場で誰かが一言止めていれば済んだ話が、半日で3384万回運ばれてしまう。そのことの重さのほうが、切られたパック1枚よりずっと大きいと感じています。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。