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【アメリカ】カプコン『鬼武者』20年ぶりの新作、海外62媒体の平均は85点。9月4日発売、評価が割れたのは京都の探索部分

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】カプコン『鬼武者』20年ぶりの新作、海外62媒体の平均は85点。9月4日発売、評価が割れたのは京都の探索部分

3行サマリー

  • カプコン『鬼武者 Way of the Sword』の海外レビューが8月31日に解禁。集計サイトのOpenCriticでは、9月1日朝(日本時間)に確認した時点で62媒体・平均85点、94%が「おすすめ」に入れています
  • 戦闘はほぼ全媒体が高く評価する一方、点数を下げた媒体はそろって「東の京都を歩き回る探索と、そこに置かれたサブクエスト」を理由に挙げています
  • 日本での発売は9月4日、通常版8,990円(税込)。シリーズ本編としては20年ぶりの5作目で、CEROレーティングはZ(18才以上のみ対象)です

Series鬼武者 新作全6本

カプコン『鬼武者』20年ぶりの新作。ケルンのゲーム見本市gamescomでの出展から、9月4日の発売までを追う。

  1. 2026/6/21【ドイツ】カプコン、gamescom 2026で鬼武者20年ぶり新作を出展。ロックマン7年ぶり新作は世界初の試遊台
  2. 2026/7/12【ドイツ】カプコン『鬼武者』20年ぶり復活、ケルンのゲーム見本市gamescomで先行プレイへ。発売は9月4日に前倒し
  3. 2026/8/26【ドイツ】カプコン『鬼武者』新作、三船敏郎の顔は3Dスキャンなしで再現。9月4日発売、体験版はSwitch 2にも
  4. 2026/8/29【ドイツ】カプコン『鬼武者』、ケルンのゲーム見本市の賞で2冠。日本のメーカーは18ノミネートで4部門受賞
  5. 2026/9/1【アメリカ】カプコン『鬼武者』20年ぶりの新作、海外62媒体の平均は85点。9月4日発売、評価が割れたのは京都の探索部分(この記事)
  6. 2026/9/4【中国】カプコン『鬼武者』新作、批評家の平均86点に対しSteamは賛否両論。中国語の低評価35件の多くが「起動できない」

海外62媒体の平均は85点、94%が「おすすめ」に入れた

カプコンの剣戟アクション『鬼武者 Way of the Sword』の海外レビューが、日本時間の9月1日午前0時(米国太平洋時間8月31日午前8時)に解禁されました。集計サイトのOpenCriticを9月1日の朝に確認したところ、62媒体が採点を終えていて、上位媒体の平均は85点。94%の評者が「おすすめする」に投票し、サイト内の最上位区分である「Mighty」、全体の上位5%という位置づけになっています。なお集計は今も増え続けているので、この数字は時間とともに小幅に動きます。

採点の顔ぶれを見ると、地域の広がりがそのまま出ていて面白いところです。実際に一覧で確認できた範囲では、ポーランドのPPE.plが9.5点、COGconnectedが92点、ブラジルのPSX Brasilが90点。Forbes、Push Square、PlayStation LifeStyle、PlayStation Universe、Cubed3、NintendoWorldReport、ポーランドのGRYOnline.plが9点。イランのZoomgが8.5点。GameSpot、TheSixthAxis、DualShockers、Digital Chumps、GamingBolt、オーストラリアのPress Startが8点。サウジアラビアのSaudi Gamerが5点満点で4点。低いほうではXbox Achievementsが75%、GameRantが7点でした。ゲーム情報サイトPure Xboxのまとめによれば、10点満点をつけた媒体(Hey Poor Player、MonsterVine)と、6点をつけたVideo Games Chronicleもあるとのことです。

GameSpotは8点。評者は日本語音声で30時間遊び、受け流しの手触りを絶賛した

出典Fighting Is Everything In Onimusha: Way Of The Sword(GameSpot / 2026年8月31日)

出典Onimusha: Way of the Sword Reviews(OpenCritic / 2026年9月1日確認)

The uninspired semi-open-world is a misstep that doesn’t justify its existence.(意欲の感じられない半オープンワールドは、存在を正当化できていない失策だ)

GameSpotのリチャード・ウェイクリング氏は、PlayStation 5版でやり込み要素まで一通り終えて30時間。しかも記事のなかで「日本語版でプレイした」と書いています。宮本武蔵を演じる細谷佳正さんの芝居と、表情キャプチャーの精度を高く評価していて、眉の上げ方や口元の笑み、顎の力の入れ方まで拾えていると記しています。武蔵の顔のモデルが三船敏郎さんであることにも触れ、しぐさが再現されていると評していました。

20年止まっていたシリーズが、当初予定より3週間早い9月4日に出る

『鬼武者』のシリーズ本編としては、これが5作目にあたります。GameSpotは冒頭で「残念な20年の空白」と書きました。固定カメラと事前レンダリングの背景という当時の作りを捨てて、この20年のアクションゲームが積み上げてきた文法で作り直したのが今回の新作です。

発売日はもともと9月25日でしたが、カプコンは7月2日のプレスリリースで「本作をより早く皆様にお届けできるよう」として、3週間前倒しの9月4日に変更しています。対応機種はPlayStation 5、Xbox Series X|S、Windows(SteamとEpic Games Store)、そしてNintendo Switch 2。価格はダウンロード版・パッケージ版とも通常版が8,990円(税込)、デラックスエディションが9,990円(税込)、プレミアムデラックスエディションが10,990円(税込)です。

ここまでの流れは当サイトでも追ってきました。武蔵の顔を3Dスキャンなしで作った経緯はこちらの記事に、ドイツ・ケルンのゲーム見本市gamescomで2部門を受賞したことはこちらの記事にまとめています。

高い点をつけた媒体も低い点をつけた媒体も、話題にしているのは同じ「寄り道」だった

並んだレビューを読み比べていて印象的だったのは、褒める場所と減点する場所が、媒体をまたいでほとんどぶれていないことです。

褒められているのは、どこもまず戦闘です。刀と刀がぶつかって火花が散り、相手の勢いを受け流して体勢を崩す。GameSpotはこの受け流しの表現について、思い出せるかぎりほかのどのゲームとも違うと書いています。Push Squareは「ボス戦はPS5で遊べるもののなかでも屈指」と評しました。GamingBoltも「同種のなかで最高の剣戟」という言い方をしています。

一方、減点はほぼ全部が同じ場所を指しています。東の京都が半オープンワールドの拠点として用意されていて、ゲームのかなりの部分がこの区域で進むこと。そしてそこに置かれたサブクエストが単調なことです。「京の怪異」と題された一連の依頼は、『源氏物語』の作者である紫式部に話を持ち帰る形式になっていますが、GameSpotは犯人がいつも別の幻魔でしかないため怪異と呼ぶのは的外れだと切り捨てています。とくに厳しく書かれていたのが、過去の場所に戻って特定の幻魔を弓で射る一連の依頼。報酬が強化素材なので飛ばすと不利になる、という設計まで含めて批判されていました。

8点のDigital Chumpsも「探索とサブクエストが、このゲームの一番いい部分からたびたび気をそらす」と書いています。同じく8点のTheSixthAxisは「避けられたはずの、いらだたしい落とし穴の雲に足を引っ張られている」。7点のGameRantは「戦闘は刀のように鋭いが、その刃はほかの部分では欠けていて鈍い」。9点のGRYOnline.plでさえ、雑魚敵が受け身すぎることと、面白い謎解きが足りないことを不満に挙げていました。高い点をつけた人と低い点をつけた人が、同じ弱点にどれだけ重みを置くかだけで分かれている。そういう割れ方です。

英語音声への違和感を書いた媒体があり、日本語で遊ぶ人には別の景色になりそう

もうひとつ、日本の読者に関係しそうな指摘がありました。Nintendo LifeはNintendo Switch 2版に9点をつけたうえで、うまくいっていない点として英語のボイスオーバーが全体の演出にしっくりこないと書いています。江戸時代初期の京都を舞台にした時代劇ですから、英語で聞いたときの座りの悪さは想像がつきます。

Forbesのレビューは見出しからして「黒澤(明)よりも稲垣(浩)」でした。三船敏郎さんが宮本武蔵を演じた稲垣浩監督の『宮本武蔵』三部作のほう、という意味です。海外の評者がこの作品を語るとき、比較の物差しに日本の時代劇そのものが出てくる。日本の読者にとっては、そこが一番読んでいて楽しい部分かもしれません。

日本のプレイヤーは最初から日本語音声で遊べるので、英語音声への違和感という減点要素はそもそも存在しません。ただ、それで平均85点が上振れするかというと、そこは切り分けたほうが正直です。減点理由の本命は探索と寄り道の単調さで、こちらは音声を切り替えても消えません。買うかどうかを決めるとき、見るべきなのは点数そのものではなく、京都を歩き回る時間をどれだけ許せるかだと思います。

戦闘だけで元が取れるか、という一点に評価が集約されている

62媒体の平均85点は、20年眠っていたシリーズの復活としては十分な数字です。ただ、その中身は「戦闘が突出していて、それ以外が足を引っ張っている」という、ほぼ一致した見立ての集まりでした。GameSpotが結論に置いた「結局のところ、戦うことがすべてなのだ」という一文は、作中の武蔵のせりふであると同時に、このゲームの評価そのものを言い当てているように読めます。

発売は9月4日。体験版はすでに配信されていて、カプコンはセーブデータ特典があるため製品版が出るまで消さないよう案内しています。点数を見て迷っている人こそ、まず体験版で剣戟の手応えを確かめるのが早いはずです。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。