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【アメリカ】ブラッククローバー、5年ぶり新シリーズは10月放送。第1話は日本より先にロサンゼルスで世界初上映

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】ブラッククローバー、5年ぶり新シリーズは10月放送。第1話は日本より先にロサンゼルスで世界初上映

3行サマリー

  • 『ブラッククローバー』の新シリーズが2026年10月に放送されます。第1シリーズが原作に追いついて区切りを迎えた2021年から、5年ぶりの再開です
  • 第1シリーズは2017年に始まり、170話を超える長さを週1本のペースで走り続けました
  • 新シリーズ第1話の世界初上映は日本ではなく、7月にロサンゼルスで開かれたAnime Expo 2026。日本のファンが見られるのは10月です

ブラッククローバーの新シリーズ、2026年10月に放送。5年の空白が明ける

週刊少年ジャンプ発の魔法バトル作品『ブラッククローバー』が、2026年10月に新シリーズとして戻ってきます。テレビアニメの第1シリーズは2021年に原作へ追いつき、そこでいったん幕を閉じました。ファンにとっては5年の空白でした。

そして今回、その空白について作り手が口を開いています。制作をまとめる種村綾隆監督は、5年のあいだに何が変わったのかを、装飾のない言い方で説明しました。時間とお金が確保できた、というのがその答えです。アニメの完成度をめぐる話でここまで率直な言葉が出るのは、あまり多くありません。

Anime Cornerのインタビュー、種村綾隆監督「スケジュールと資金を確保できた」

元ネタBlack Clover Interview: Ayataka Tanemura (Director) and Gakuto Kajiwara (Asta)(Anime Corner / 2026年7月20日)

裏取りNew Director of Black Clover Season 2 Delivers on Tabata’s Wish for ‘Extra Cool’ Battles(Anime News Network)

We were able to secure a solid schedule and also the funds to produce this new season.(今回の新シリーズを作るにあたって、しっかりしたスケジュールと資金を確保することができました)

この発言は、Anime Expoの会場で行われたインタビューでのものです。種村監督は前作で演出などを担当し、2023年のNetflix映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』でも監督を務めた人物で、第1シリーズを率いた吉原達矢監督からバトンを受け取りました。アスタ役の梶原岳人さんも同席し、声優としてのキャリア10年がそのまま『ブラッククローバー』との付き合いの長さだと話しています。

種村監督の言い方には、恨みも自慢もありません。それでも「今回は確保できた」と言うということは、前は確保できていなかったという意味になります。5年という間隔の正体が、そこに透けて見えました。

第1シリーズは170話で原作に追いつき、2021年に走り切って止まった

Anime News Networkのまとめによると、第1シリーズは2017年に放送を始め、約4年で170話を超えました。当時のジャンプ作品は年間を通して週1本を出し続けるのが当たり前で、『ブラッククローバー』もその作り方で走り続けています。そして原作に追いついたところで停止しました。

いまは事情が変わっています。原作漫画はすでに完結していて、追いつく心配がありません。話数を無理に伸ばす必要もなくなりました。同じ本数の予算と時間を、より少ないエピソードに集中させられます。第2シリーズの映像が第1シリーズより整って見えるのは、才能というより配分の問題だったのだろうと受け止めました。

現地での反応も出ています。Anime News Networkの現地レポートは、第1話の上映で観客の歓声がもっとも大きかった場面として、メレオレオナ・ヴァーミリオンの登場を挙げました。上映後には種村監督自身が「自分が作ったとは信じられない」と語ったとも伝えています。SNSでは「これまでで一番きれいなブラッククローバー」という受け止めが目立ちました。

第1話を最初に見たのはロサンゼルスの観客。日本のファンは10月まで待つ

日本の読者にとって、いちばん引っかかるのはここだと思います。新シリーズの第1話を世界で最初に見たのは、日本の視聴者ではありませんでした。7月にロサンゼルスで開かれたAnime Expo 2026の会場で、監督と主演声優が見守るなかで上映されています。Anime Cornerによれば、第2シリーズの制作自体も2025年のAnime Expoで、Crunchyrollのパネルから発表されました。

作品は日本のもので、原作は集英社、制作はスタジオぴえろ、放送はテレビ東京です。それでも、発表と初上映の舞台はロサンゼルスでした。海外の会場を先に選ぶのは、そこに一番大きな熱があると判断しているからで、日本のファンが後回しになっているという話ではありません。ただ、日本の作品の「初めて」を海外が先に受け取る流れが、また一つ積み重なりました。国内向けの発表が後追いになる状態が続けば、作品が最初に語られる場所は毎回ロサンゼルスになります。

日本のファンは10月を待つことになります。5年待ったあとの数か月は、もう待ったうちに入りません。

5年分の準備が画面に出るかどうかは、10月に分かる

『ブラッククローバー』の5年は、企画が止まっていた5年ではなく、条件を整えるための5年だったことになります。監督の言葉を借りるなら、確保すべきものを確保するのに、それだけかかったということです。

週1本を出し続ける作り方から離れる動きは、いまのジャンプ系アニメ全体で起きています。『ブラッククローバー』の新シリーズは、その変化がファンの体感としてどう出るかを測る一本になります。答えが出るのは10月です。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。